本作は『東京タラレバ娘』『偽装不倫』の原作者である東村アキコ氏による同名漫画が原作のミステリードラマだ。美食家のイケメン探偵・明智五郎(中村倫也)が“食”にまつわる殺人事件を“食”を通じて解明していく――という数話完結型のストーリーだ。明智の調査の助手を担うヒロイン・小林苺を小芝風花、殺人鬼の美女・マグダラのマリアを小池栄子が演じる。
ドラマファンからは「東村アキコ原作のドラマ全部好きだから今回も期待してる!」「グルメも推理も楽しめるなんて贅沢すぎる…絶対見よう」という期待の声が挙がっている。
その一方で、原作では顔が濃く、赤いスーツにループタイを合わせ「ふむ…悪くない」など気取った言葉遣いをする変わり者の主人公を中村が演じることに対し、原作ファンからは「原作の明智はめっちゃ眉毛太い濃い顔だから、中村倫也は塩顔すぎるって思っちゃうな~」「中村倫也は線の細いイメージだからあの派手な赤スーツがいまいちハマらない…」「もっと貫禄がないと殺人鬼役の小池栄子との絡みが不釣り合いな気がする」「飄々とする役柄が多いイメージだからクセの強いキャラが演じきれるか不安」という声も集まっている。
中村といえば、2018年放送の連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK系)で、佐藤健演じる萩尾律の同級生でプレイボーイの朝井正人を演じて注目を集めた。“マイルドな見た目で中身はプレイボーイ”という役のイメージが強いが、2015年には古屋兎丸氏による同名漫画が原作の舞台『ライチ☆光クラブ』でサディスティックな主人公・ゼラを演じ、2016年には真鍋昌平氏による同名漫画が原作の『闇金ウシジマくん Season3』(TBS系)で、結婚詐欺師・神堂大道を演じ、次々と女性たちをマインドコントロールしていく狂気的な演技が反響を呼んだ。
2019年にコナリミサト氏による同名漫画が原作の『凪のお暇』(TBS系)で“メンヘラ製造機”の異名を持つプレイボーイ・安良城ゴンを演じた際は、放送前に「イメージと合わない」と批判されていたものの、ミステリアスな演技と繊細な演技で高い評価を得た。さらに、2016年から現在にかけて『ダイワハウス』のCMで、上野樹里演じる強気な妻を慕う“怖がりな夫”を演じている中村だが、最近まで中村本人だと世間に気付かれないほどのカメレオン俳優っぷりを見せた。
漫画原作のドラマに数々出演してきた中村に対して、ドラマファンからは「中村倫也は漫画のよさと、中村倫也ならではの個性的な要素を取り入れて演じてくれるから好き」「サイコパスな役もちょっとクズな役もこなしてきたカメレオン俳優だから、今回も上手く馴染んでくれるはず!」「凪のお暇のときも最初は合わないって思ったけど、見ているうちにハマり役って思っちゃったし、今回も期待してる」という期待の声も集まっている。
果たして、中村演じる“明智五郎”は、原作ファンをも納得させられるのだろうか。今後の放送に注目したい。