『AFTER STORY』は、最終回から1年後が描かれたストーリー。未然犯罪防止法案が成立し、犯罪抑止への期待が寄せられる一方で、個人情報の取り扱い方や監視社会を危惧する声も上がる中、警視庁では未然犯罪捜査課の任命式の準備が進められていた。一方、井沢(沢村一樹)たちは新たな危険人物・桐島直久(陰山泰)を探知。彼は、退官した元陸上自衛隊員で、狙撃の名手で――という展開が描かれた。
しかし、このアフターストーリーに、作品ファンから苦言が集まっているという。
「月9ドラマは、昨年4月期の『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(同)から最終回後のSP版の放送を始め、今回で4回目。しかし、いわば全編を振り返る総集編となっており、視聴者からはそのたびに賛否を集めていました。今回も全く別のストーリーが描かれるのかと思いきや、新たな危険人物が井沢を脅し、これまでのミハンの事件の詳細を聞き出すというストーリー。これまでドラマを視聴し続けてきた作品ファンからは、『過去映像ばっかりでつまらない』『これ放送する必要ある?』といった辛辣な声が聞かれました」(ドラマライター)
さらに、ストーリーにも違和感を指摘する声が聞かれていた。
「実は、今回の事件の真犯人は、桐島と手を組んでいたホワイトハッカー・月村真美(白石聖)。フェイクニュースやネットストーカーを取り締まっていたものの、以前サイバー犯罪者に狙われた際、ミハンによって助けられたという過去を持っていました。ミハンに助けられたにも関わらず井沢を狙った理由については、ミハンにより犯罪が防がれたことで加害者の罪が軽くなってしまうことを危惧したため。自身を襲った犯人もすぐに出所してしまうことから、『ミハンの真実を明らかにして、国民にミハンについて問いかけたかった』などと語っていました。しかし、これについても視聴者からは『とってつけたような展開だな』『動機薄すぎる…』『こじつけがすぎるでしょ』といった声や、『そんな怖いんだったら、その時こそスナイパー雇って殺っちゃえば?』という乱暴な声も。アフターストーリーを描くためのこじつけのような理由に困惑が聞かれていました」(同)
アフターストーリーとは名ばかりだった、実質総集編が描かれた今回。以前はシーズン5制作を期待する声も見受けられたが、この放送後、「もうお腹いっぱい」という厳しい声も聞かれていた。