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維新議員が「医療崩壊テロか?」 孫正義氏の『PCR検査の機会無償提供』案が物議、撤回示唆

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孫正義氏

 11日、ソフトバンク会長の孫正義氏が「新型コロナウイルスの感染有無を検査することができる簡易PCR検査の機会を無償で提供する」と発言したことについて、一部から批判を受け、撤回を示唆した。
 事の発端は11日、孫氏が自身のTwitterで、「新型コロナウイルスに不安のある方々に、簡易PCR検査の機会を無償で提供したい。まずは100万人分。申込方法等、これから準備」とツイートしたこと。同氏は同日、厚生労働省を訪れたことを報告し、「医療崩壊を起こさないよう連携しながらやっていきたい」と語っていた。

 このツイートに、「そのやり方は間違っている。医療崩壊を起こすだけだ」「PCR検査で陰性が出て実は陽性だったら新型コロナウイルスを拡散させるだけになる。検査で安心を得るより今は人への接触を避け療養することが優先」「医療崩壊を起こすリスクが高い」「検査の結果陽性だった場合のフォロー体制が確立されていない。この段階で検査体制を整えるのは間違っている」「治療体制が整うまでは待つべきだ」「PCR検査は正確性に問題がある」などの批判が寄せられる。

 さらに、日本維新の会・足立康史衆議院議員が自身のTwitterで、「これは医療崩壊テロか?」、医師の高須克弥氏も「医療現場が混乱してイタリアや韓国になることを恐れます」とバッサリ。また、作家の竹田恒泰氏も「PCR検査も精度が高ければ大人数に施すことに意味がある。ところがその精度は50%−70%程度と専門家は指摘する。陰性になって安心して外出する人が一定の確率で現れる。それで大失敗したのが韓国だった」と指摘し、現段階での検査体制強化は「悪手」との見方を示す。

 ただし、「検査を希望する」「陽性と分かれば外に出ない」「孫さんの善意を捻じ曲げないでほしい」「検査で自分の状態がわかるのは良いことではないか」という擁護の声もあり、議論になっていた。
 そんな状況を見た孫氏は、「検査したくても検査してもらえない人が多数いると聞いて発案したけど、評判悪いから、やめようかなぁ。。。」とツイート。こちらも、「やめるべきだ」「医療崩壊が起こる。マスクの確保などに金を使ってほしい」という否定派と、「やめろと言ってるのは単に政権擁護派」「やめろなんて言うのは考えられない」と話す肯定派で意見が分かれている。

 様々な意見が上がっているが、治療方法が確立していない段階での検査充実に、医療崩壊の可能性があることは事実である様子。医療崩壊を起こさないようなシステムを構築する必要性があることだけは、間違いないだろう。

記事の引用について
孫正義のTwitterより https://twitter.com/masason
足立康史のTwitterより https://twitter.com/adachiyasushi
高須克弥のTwitterより https://twitter.com/katuyatakasu
竹田恒泰のTwitterより https://twitter.com/takenoma

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