そんな中、俳優の高橋英樹が自身のブログを更新し、自らの日本新記録を更新した大迫傑選手の大健闘に祝福を送った。さらに高橋は、「応援する沿道の人々!素晴らしい光景です」と感極まり、「『沿道に出るのも控えてください』そんな要請にも人々の応援する力はウイルスに負けません。この一丸となった大きなパワーで今対面している国難を乗り切りたいですね」と締めくくった。
高橋というと、時代劇からバラエティにMCまでこなし、子供から大人まで言わずと知れた名俳優。趣味は「家族」と公言する高橋は、1971年放送のテレビ時代劇『おらんだ左近事件帖』(フジテレビ系)で共演した元女優で所属事務所社長の小林亜紀子氏と74年3月に結婚。81年10月に長女でフリーアナウンサーの真麻が誕生した。
子煩悩で温厚なイメージがある高橋だが、芸能界での“共演NG”も存在するようだ。
第37回隅田川花火大会が開催された、2014年7月。その模様は、テレビ東京で生中継され、総合司会を高橋が務めた。真麻も中継レポーターとして登場し、愛娘との共演に高橋は終始ご満悦だった。だが、番組のゲストとして同局の大人気旅番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の“看板”出演者であるタレントの蛭子能収が登場し、状況が一変した。
「花火大会の冒頭では、高橋親子と蛭子で事前に収録された同大会の会場である東京・浅草を巡るロケVTRが放映されました。一行は、仲見世通りを散策し始めると、突然、高橋が『ところでさ、何でよりによって蛭子さんが今日のゲストなんだろうね?』と悪態をついたのです。困り果てた蛭子は、『実は第2会場の花火の打ち上げのレポートする…オレと(『ローカル路線』で共演者の)太川陽介さんで…』とあたふたしながら説明したのですが、『それなら分かるわ!(ロケ当日は)太川は忙しくて蛭子だけが暇だったんだね』と、執拗に蛭子に絡んだのです」(芸能ライター)
実際のロケでは熾烈な罵倒を繰り返した高橋というが、その状況は編集でカットされていたことが一部女性誌で報じられた。
「ロケの間、高橋は人気を自慢する蛭子に対し、『お前、“バスの旅”が当たってるからって調子にのるなよ、バカヤロー!』『蛭子、お前は相変わらずダメだな!』などと罵倒し、多くのスタッフを困惑させたようです。うろたえるばかりの蛭子でしたが、かねてから高橋が苦手なようで、『共演したくない』『なんでオレにだけキツいんだろ~』とぼやいていたといいます」(前出・同)
だが、それには理由があったのだ。2001年に放送され、高橋が司会を務めた『奇跡の扉 TVのチカラ』(テレビ朝日系)が原因とされている。番組に出演した蛭子は、共演者が涙する中、ひとりニヤけしてしまい、「常識がない」と高橋を激高させたという。以来、高橋は蛭子を毛嫌いしているとされる。花火大会の共演は、事情を知らなかったスタッフによる“ニアミス”とも取れるだろう。
5月には真麻の第一子である初孫の誕生予定ともあり、その瞬間を心待ちにする高橋。蛭子の“ニヤつき”が災いし、未だ和解には至っていないが、孫の誕生はこれらすべてを吹き飛ばしてくれるに違いないだろう。