2時間近くに及んだ会見では、SMAP再結成の可能性についても記者から問われるなど、あらゆる質問が飛んだが真摯に対応。中居が会見で見せたトーク力と人柄には世間のみならず芸能界からも賞賛の声が相次いだ。
中居というと、1986年に同事務所へ入所。「スケートボーイズ」のメンバーを経て88年4月、SMAPのメンバーとなった。89年放送のドラマ『時間ですよ平成元年』(TBS系)で俳優デビューを飾り、91年9月にSMAPとして『Can't Stop!! -LOVING-』でCDデビュー。意外にも俳優活動が先だった。
中居のトーク力をいち早く見抜いたのは、恩師である故・ジャニー喜多川社長だった。97年の『紅白歌合戦』(NHK)において白組司会に抜擢され、当時、25歳での白組司会は番組最年少記録となった。その後は名司会者として冠番組を多数抱え、スポーツ中継やオリンピック開催時にはキャスターとしても活躍。マルチな才能は無限に広がるばかりだ。
そんな中居だが、かねてから芸能界屈指の名司会者であるタレントの明石家さんまとの不仲の噂は後を絶たない。
2018年7月、中居は13時間にわたって生放送された大型音楽番組『音楽の日』(TBS系)の総合司会を担当した。瞬間最高視聴率は、15.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。元夫婦のさんまと女優・大竹しのぶが17年に発売したコラボ曲『キライナヒト』を披露する場面もあった。
だが、スタジオでは、同局の安住紳一郎アナウンサーと共に、それまで番組の司会を務めていた中居が突如、失せたのだ。さんまも中居が暗ませたことに気付き、大竹の歌唱中にもかかわらず、「中居、呼んでこい!」と大声を張り上げる一幕も。結局、中居はさんまの歌唱を目にすることなく安住アナが一人で対応していた。
実は、両者の不仲にはSMAPの“解散騒動”が絡んでいるというのだ。毎年、恒例の『27時間テレビ』(フジテレビ系)の番組内で、2000年から「さんま・中居の今夜も眠れない」で生トークコーナーを行っていた両者。しかし、16年の放送でさんまは、解散騒動の渦中にいた中居に真相を根掘り葉掘り質問責めをし、ファンの間でも賛否が沸き起こったほど。さらに、さんまが中居と対立していた元メンバーの木村拓哉を支持したことで険悪な関係になったという。
そして2017年、同局は再び同事務所に中居起用のオファーをしたものの、中居が辞退し、一方のさんまも「中居が出るなら、よう出んわ」と言い放ったようだ。当時、さんまが企画・プロデュースしたドラマ『jimmy~アホみたいなホンマの話~』(Netflix)に、木村が出演していたこともあってか、中居はさんまを遠ざけたという。
「2019年の放送で『さんま・中居の今夜も眠れない』内の人気コーナー『ラブメイト10』が3年ぶりの復活が発表され、両者の共演に注目が集まりました。ところが、中居の降板が発表され、タレントの今田耕司とナインティナイン・岡村隆史が入れ替わりとなり、両者のコーナーはついに消滅したのです」(芸能ライター)
一部報道では、両者にトークさせることで、社内のブラック体質を暴かれることを恐れた同事務所が両者の共演を絶対的なNGにしている可能性があったという。
バックアップが万全な同事務所を去る中居だが、独立後の共演はあり得るのだろうか。今後の活動にも注目が集まる。