報道によると、代替開催について言及したのは現ロンドン市長サディク・カーン氏の広報担当者と、5月のロンドン市長選に出馬を予定しているショーン・ベイリー氏の両名。カーン氏の広報担当者はメディアの取材に対し「万が一求められた場合は最善を尽くす」、ベイリー氏は自身のツイッターで「私はロンドンが呼び掛けに応え、オリンピックを開催する準備があると明確にする」とそれぞれ述べたという。
今回浮上したロンドンは、2012年にオリンピックを招致・開催した実績を持つ都市。ただ、開催から8年が経過していることもあり、当時の競技施設や選手村の中には既に作り変えられたものも複数あるという。
今回の一件を受け、ネット上からは「五輪なんかやるとさらに感染広がるし、どうぞ持って行ってください」、「どさくさに紛れて火事場泥棒をやろうとするな」、「選挙用のパフォーマンスで実際に開催する気はないだろ」、「ダイヤモンド・プリンセス号(※同船の船籍はイギリス)引き取ってから言ってほしい」といったコメントが多数寄せられている。
また、今回の一件にはネットユーザーだけではなく、一部著名人や政治家からも反応が寄せられている。脳科学者の茂木健一郎氏は自身のツイッターで「もし、東京オリンピックが中止になるような事態になったら、世界的なパンデミックになっているだろうから、そもそもロンドン開催も無理だと思うけど」と推測。
また、元東京都知事の舛添要一氏は自身のツイッターで「新型コロナウイルスの感染拡大に対する日本政府の無策に、世界はこう応えたのだ。このイメージダウンだけでも、東京開催は危うくなる」と、日本政府の責任が大きいことを指摘している。
19日の各報道では、世界保健機関(WHO)が東京オリンピックの開催可否を判断するのは時期尚早との考えを示したことが伝えられているが、果たして今後の展開はどうなっていくのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
茂木健一郎氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/kenichiromogi
舛添要一氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/MasuzoeYoichi