堂本剛とKinKiとしてコンサート活動も続けており、コンビ唯一の地上波レギュラー番組「KinKi Kidsのブンブブーン」(フジテレビ系)も好調。アイドルと俳優の2足のワラジを履き続けている光一を、リスペクトする者は多い。Kis-My-Ft2・宮田俊哉はそんな1人だ。といっても、宮田の場合はやや特殊。20年以上も熱を上げているのは、お母さんなのだ。アイドル誌の取材ライターは言う。
「部屋は、光一さんのポスターだらけ。みやっち(宮田)が学校から帰ってくると、家では常にKinKiの歌が流れていて、お母さんは時間をかけて洗脳したのです。小・中学生のときは、“こうちゃん(光一の呼称)ヘア”を強要。理容院に行くときは光一さんの雑誌の切り抜きを持たせて、『これと一緒にしてください』と言うようにしつけていた」
母は、幼きわが子に「俊くんも光一くんみたいに王子様になるんだよ」と言い聞かせた。だが、当の宮田は学生時代にいじめられた経験があるため、容姿に自信を持てずにいた。ジャニーズオーディションに合格して、ジャニーズJr.時代はさまざまなグループに所属、スポットライトを浴びるようになって、ようやくポジティブになれた。
ジャニーズ屈指のアニメオタクで、異常なまでの愛情の注ぎ方はSnow Man・佐久間大介と肩を並べる。部屋はアニメグッズだらけで、コミックマーケットやアニメイベントにも“参戦”する。かつて、「ラブライブ!」東京ドーム公演でうろつく姿をファンに激写され、SNSで拡散されたことで、事務所関係者からお灸を据えられた。
その心酔ぶりは、光一の耳にも入っている。メンバーの北山宏光がKinKiの番組に出たとき、「キスマイにオタクのやつ、おるやろ。あいつはうちの番組、呼ばんでエエから」と、暗に共演NGを突き付けたからだ。
それでも、アニヲタをやめるつもりはない。母からは「もういい年(31歳)なんだから、そろそろジャニーズっぽくカッコいいことやんなさい」と忠告されているが、そればかりは従えないようだ。
キスマイは、ドームツアーをフルハウスにできて、昨年の「NHK紅白歌合戦」に初出場した選ばれしジャニーズ。道程はKinKiと同じだ。いつか歌唱共演できる日がくるに違いない。
(伊藤由華)