一般的に年齢の若い犯罪者ほど姑息な言い訳をするイメージが強いと言われるが、実際は高齢者の方が多いのではとの声も。それを証明するかのような事件が、2019年2月に発生している。
事件があったのは、岐阜県各務原市。市内に住む69歳女性宅に、57歳の無職男が侵入。ガレージに干してあった下着とタンクトップを盗み、走り去った。被害女性宅では1月にも下着の盗難事件が発生しており、捜査員が張り込み中。盗みを働いたところを確認すると、身柄確保に向かい、窃盗の疑いで現行犯逮捕される。
下着に執着する「気持ちの悪い男」は、警察の取り調べに対し、「別に盗むつもりはなかった。勝手に手がやってしまった」と、かなり無理のある論理で容疑を否認。警察官を呆れさせた。
この救いようのない言い訳に、「論理が破壊している」「そんな言い訳が通ると思っていることが許せない」「57歳にもなって無職なうえに、下着泥棒で子供じみた言い訳で容疑を否認。親の顔が見てみたい」「人として終わっている。捕まったら罪を認めるべきだ」という批判が殺到する。一方で、「本当に勝手に手がやってしまうような、窃盗癖のある人間もいる」「あながち嘘とも言い切れない。この男には治療が必要」という声も出た。
仮に男が窃盗癖のある「病気」だとしても、他人の下着を盗んだことは紛れもない事実。「手が勝手にやった」という供述は、言い訳にしか聞こえず、いわば「逆ギレ」と言われても致し方ない。
文 櫻井哲夫