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巨人・原監督、開幕直前の助っ人獲得を示唆か レギュラー争いを踏まえた補強策、計画は昨年末頃から練られていた?

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原辰徳監督

 フリーエージェント補強の失敗は、メジャーリーグのロースター漏れを狙って――。

 このまま引き下がるはずがなかった。原巨人が外国人選手の補強準備を進めていたことが判明した。巨人のスタッフミーティングが行われた(1月20日)。春季キャンプに向け、選手の一、二軍振り分けや、「強化指定選手」を確認するための会合で、今年の巨人は他球団に比べ、やや遅めの招集となった。

 「選手の一、二軍振り分けを決めるのは、さほど時間も掛かりませんでした。意見が割れたのは、一塁手のことです」(球界関係者)

 正一塁手不在とも言える。主砲・岡本和真がいるが、阿部慎之助や他の内野手との兼ね合いや対戦投手との相性などで、岡本が三塁、左翼を守る場面も多かった。そのため、岡本は昨季本塁打31、打点94の好成績だったが、ベストナインでの投票が「一塁手部門」と「三塁手部門」に分散してしまい、落選となってしまった。岡本の守備位置を固定することは、昨秋キャンプ時点でも伝えられていたが、ここに阿部の引退も重なり、正一塁手が不在となってしまったのだ。

 「ベテランの中島、打撃に定評のある捕手の大城の併用が予想されていました。でも、スタッフ会議後、原辰徳監督はプロ3年目の北村拓己の名前を挙げていました」(スポーツ紙記者)

 北村はまだ一軍でヒットを打っていないが、昨秋キャンプから合流した石井琢郎・野手総合コーチの目に留まった若手だ。しかし、原監督はスタッフ会議後、記者団にこうも話している。「外国人選手のお願いはしている」――。

 「北村が石井コーチの期待に応え、レギュラーを獲れば御の字。中島が復活すれば、それはそれで面白いし、『捕手・小林、一塁・大城』ということになるかもしれません。打撃力でレギュラーが決められるはず。北村、中島、大城にチャンスを与え、3人とも結果を出せなければ、外国人選手を獲るという流れです」(前出・球界関係者)

 チャンスを与えた後の外国人選手の獲得であれば、外部補強に関する批判は出ない。北村らのレギュラー争いが終了するのはオープン戦終盤だろう。その時期、メジャーリーグで試合に出場できる26人枠が決定する。その枠に入れなかった選手、いわゆる「ロースター漏れ」を狙う段取りのようだ。
「ロースター漏れと言っても、メジャーリーグの試合出場枠を争っていたわけですから、比較的レベルの高い選手ばかりです」(前出・同)

 新外国人選手は、一塁手とは限らない。巨人は一塁手が守備のサインを出すチームなので、キャンプでの守備練習に加わっていない途中加入の選手に任せると、他の内野手にも悪い影響を与えてしまう。北村、中島らの打撃力不足を補う外野手か、三塁手だろう。後者の場合、「一塁・岡本、三塁・新外国人選手」となる。

 「ロースター漏れの外国人選手をこれから獲るとなると、対戦チームはデータがありません。通常、新加入選手の苦手コースなどのデータはオープン戦で収集するので、その時間がない。データがない分、爆発的な活躍をする可能性もあります」(前出・同)

 開幕直前、“緊急獲得”で他球団を混乱させる…。巨人は国内FA市場での獲得に失敗した直後からこの作戦を練っていたのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)

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