報道によると、18日に東京・渋谷区の路上にいた当該部員に対し、警察官が職務質問したところ大麻が見つかったといい、当該部員は自分で使用したと容疑を認めているとのこと。また、当該部員の逮捕を受け、警視庁が20日午前10時すぎに日本大学ラグビー部の寮(東京・稲城市)を家宅捜索したことも伝えられている。
日本大学ラグビー部は、昨年8~11月にかけ行われた関東大学リーグ戦1部で5勝2敗の成績を収め2位に。その後11月~今年1月にかけて開催された大学選手権ではベスト8まで進出するなど、勢いのある戦いを続けているチームだった。
今回の一件を受け、ネット上のファンからは「せっかくチームが上り調子だったのに何やってんだよ」、「真面目に競技に打ち込んでいた他の部員にどう責任取るんだ」、「世間的にラグビーが盛り上がってる中やらかしてくれたな」といった批判が数多く寄せられている。
一方、「どこの大学かと思ったらまた日大かよ」、「ちょっと日大の騒動多すぎない?どうなってるの?」、「次はどの部活が騒動を起こすんだろうな」といった呆れ声も多数見受けられた。
「日大関連の騒動というと2018年5月にアメフト部が起こした“悪質タックル問題”の印象が強いですが、同年は他にも応援リーダー部(チアリーディング)の監督による女子部員へのパワハラ(8月に発覚)や、水泳部の部員による下級生への暴力(9月)といった事例が相次いで発覚しました。また、少しさかのぼりますが2013年10月には、ボート部の部員が合宿所内で自ら命を絶つという悲劇も起こっています」(スポーツライター)
2018年に起こった一連の騒動の影響により、昨年の志願者が前年比で2万人以上減少したとも伝えられている日大。受験シーズンに差し掛かる中で起こった今回の一件も、もしかしたら出願状況に多大な影響を及ぼすかもしれない。
なお、日大ラグビー部は20日、公式サイト上で「今回の事態を重く受け止め、活動を無期限停止とし、日々の運営と指導を根本から見直し、皆様の信頼を一日でも早く回復できるよう再発防止に向けて全力で取り組んでまいります」と無期限の活動停止を発表している。
文 / 柴田雅人