学生らを前にそれぞれのNSC時代を振り返った2人。たかしが「僕はみんなのアイドルになりたいという気持ちだけでお笑いをはじめました」と当時を懐かしむと、斎藤も「僕は戦争を(笑いで)なくしたいという思いで入りました。笑いは世界を救うという思いから。今もそういうところが最終的な目標ですが、その一歩手前でモテたいという気持ちももちろんあって…」と照れくさそうに述懐。
斎藤は「もともとはシュールなコントをやりたかった。ラーメンズとかバナナマンのような」といい、「でもやっていて途中で無理があるなって」と何度か方向性の面で挫折があったことも告白。「そんな時にダイノジの大谷(ノブ彦)さんに『なんでハゲをネタにしないんだ』って言われて…最初は昭和の芸人じゃないんだからって思っていたけど、やったらこれがやっぱりウケてね」と苦笑い。
すでにコンビを結成している学生らには「とにかくライブをしたほうがいい」とアドバイスを送り、NSCのコミュニティについても「自分たちもNSC時代はオリエンタルラジオの2人を目の当たりにしてこれは勝てないなと思った。でも、思えばNSCのコミュニティなんてすごく小さい世界。面白いなと思っていたような人も卒業したらどんどんやめてしまった」と話して、継続の大切さや、もっと広い社会を知ることを学生らにアドバイス。
「今だけの自分でジャッジしないで」とも呼びかけ、「コツコツやっているやつが勝ちますから」と力説。また、「芸人は遊んだほうがいい。遊びが芸人の仕事」とも述べ、一方ギャンブル好きの学生には「そんなところで運を使わないでほしい」とメッセージ。最後は「みんなに売れて欲しい」と笑顔を見せた。
また、講義後の囲み取材では今年のバレンタインの目標にも言及。斎藤は「(M-1優勝もあって)正直、今年はトラック一台分、リアルにいけるのかなって。とにかく15日が僕は誕生日。大宮の舞台に出ているのでその時は結構もらえるんじゃないですか。あとはいかにおすまし顔で楽屋に入れるかですね。目標?やっぱ100個くらいは欲しいですね」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)