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ヒミツの薔薇園(26) ジャニーズオーディション(前編)

 イケメンの知られざる素顔、ライブやテレビなどでもらした意外な本音、驚きの幼少期や交遊録などをフィーチャーして、丸裸にしちゃおうという連載。第26回目は、ジャニーズオーディションについて、その前編だ。

 小学生から40代まで、およそ300人が属しているといわれるジャニーズ事務所。その入所方法はじつに特殊で、特に、ジャニー喜多川社長が動くパターンには、ユニークな実話がつきまとう。

 ジャニーみずからが唯一獲得に働いたのは、東山紀之ことヒガシ。母子家庭で育ったヒガシは小学生のとき、母がNHKの職員専用の理髪店で働いていた。その縁で、アイドル番組『レッツゴーヤング』の鑑賞チケットをもらい、小学生の春休み、友人と観にいった。終演後、会場となったNHKホール付近の渋谷公園通り前の交差点で、信号待ちをしていた。その立ち姿にスター性を感じたのは、偶然、川崎麻世のマネージャーとして車に乗っていたジャニー。とっさに降車して、その場で、ヒガシをスカウトした。

 同じく、ジャニーがインスピレーションでスカウトしたのは、ジャニーズJr.の京本大我。父は俳優の京本政樹、母は元アイドルの山本博美という超サラブレッド。13歳のとき、家族でハワイ旅行したときの写真が、たまたまジャニーの目にふれ、父を通じてスカウト。現在は、サーティーワンアイスの宣伝キャラクターに選ばれて、CM出演。10月には映画『私立バカレア高校』が公開される。年内には、バカレアメンバー6人による歌手デビューが噂されている。

 現在、TBS系列の青春ドラマ『ビギナーズ!』で初の主演をはたしているKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔。彼の場合は、たったひとことで入所が決まった。親族が履歴書を送り、指定された日に六本木の練習場へ足を運んだ藤ヶ谷。帰り際、ネームプレートを手にして清掃員の老人に、「これ、どこに戻せばいいの?」と質問をした。その相手が、ジャニーだった。「僕に敬語を使わなかった」という理由で、藤ヶ谷の入所が決まった。

 未来のホープは、意外な手法で発掘される。次回も引き続き、まさかの入手方法でアイドルになった逸話を、掘り下げていこう。

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