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京都牝馬S(GIII、京都芝1600メートル、2月1日) 本紙・谷口はスペルバインド◎

 昨年のエリザベス女王杯で並み居るお局(つぼね)たちを蹴散らし、「最優秀3歳牝馬」の名誉あるJRA賞を手中に収めた長浜厩舎のリトルアマポーラ。現在は、今春の最大目標であるヴィクトリアマイルに向け、山元トレセンで英気を養っているが、近い将来、その座はここにスタンバイしている僚友に脅かされるかもしれない。

 アマポーラとともに、デビュー前は「甲乙つけがたい」と陣営から熱い視線を浴びていたスペルバインドがそれだ。
 「GIは実力や運など、すべてのものがうまくいかないことには勝てない」とは、アマポーラがエ女王杯で初のGI戴冠を成し遂げたときの長浜調教師の名文句。そのアマポーラは周知の通り、クラシックは無冠。4度目のGI挑戦にして栄光を勝ち得たが、このスペルはそれ以上に苦しい道のりを歩んできた。
 ソエに悩まされた2歳夏。そして、3歳春を迎えたチューリップ賞では、こん身の追い込みも届かず4着…3着オディールに1/2馬身差で桜花賞の切符を逃した。さらに、オークスは過酷なローテーションにより、馬体重は最低の464キロ。スタミナ不足で見せ場すらつくれなかった。

 だが、現在は違う。「咋春とは比較にならない状態の良さ。目方も当時に比べて30キロくらい増えているし、体と能力のバランスが、ようやく釣り合ってきた感じ。最近は攻め馬でも動けるようになってきたからね」と完全本格化に喜色満面で語るのは中西助手だ。
 「今はカイバをしっかり食べているから、すべてが実になる。しかも、マイルなら前走みたいに“弾ける”キレがあるからね。ミルコ(デムーロ)もこの馬なら一生懸命に乗ってくれると信じているんだ」
 先週は同厩のアグネスナチュラルとスイリンカの2頭が新馬V。「下からの“突き上げ”もすごいからね(笑)。厩舎のムードも最高だし、この流れでここも突破したい」。ようやく目覚めた大物スペルバインドが、マンネリ化した古馬牝馬戦線に風穴をあける。

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