さあ、こん身の予想でいくぞ! という段で、はたと困ってしまうことがあります。そのひとつが天気。どうしても、当日の天気が知りたくて、1週間前から天気図を細かくチェック。木曜日の段階でほとんど決定付けなくてはいけないのですが、実は予報がまるで正反対というケースがよくあるのです。
「エリザベス女王杯」が行われる京都競馬場は木曜日の段階で日曜だけが曇り時々雨。ところが、翌金曜には土曜も曇り時々雨。ということは、土、日の2日間が雨。土曜の馬場状態が乾かないうちに雨となると、重馬場は避けられない状況です。
はて、困りました。ベッラレイア、レインダンスが雨のマーメイドSで大惨敗。他の有力馬も雨を苦手とするタイプがいて温めていた予想のやり直し。見てみるとフランスのトレラピッド、ドイツのフェアブリーズは、重馬場ですべて3着以内。大の道悪巧者。これは勝たれるかな?と思えたのですが、調教でフェアブリーズは、ダクの出がかなりコズミ気味。トレラピッドはスムーズな脚さばきでしたが、私には強行軍の中2週でギリギリの馬体に映りました。
一方、今年の日本の3歳牝馬はまったくアテにならない状況。結局、「充実度」を重視して、アスクデピュティに期待しました。今年の夏の新潟で上昇機運に乗り、秋の中山、東京で2連勝と本格化。とくに末脚の破壊力は絶大で、新潟で連発してみせた上がり3F32秒6は強烈です。
2走前の中山で500万を勝ったときが、芝2000メートルを1分59秒8、ラスト3F34秒5。開幕週の紫苑Sで優勝したモエレカトリーナが1分59秒4でラストが35秒4。紫苑Sの優勝馬よりも約1秒も速い末脚を駆使しているのです。さらに、前走の1000万は、456キロから462キロの馬体重。それでいて、ラスト3F33秒6の破壊力で一蹴。時計が1マイル1分33秒6。あとラスト1Fを12秒0で走ると、府中牝馬S2着のカワカミプリンセスと同じ時計になります。
パワフルな走法と血統背景から踏んで、重馬場も問題なしと判断。現在のものすごい成長度、そして職人・岩田騎手騎乗で夢が広がります。