番組では「日本製品の過度な注意書きが気になります」という視聴者の意見を紹介。ゲストの社会学者・古市憲寿から「テレビとかでの『スタッフがおいしくいただきました』。あれは何なんですか? あれって実際においしく頂いてるんですか?」と質問されると、松本は「正直に言うと、スタッフが食べてるところを見た事はございません。でも、僕が見た事がないだけで、食べてるかもしれません」と返答した。
話題は製品の注意書きから、テレビでの食べ物の扱いについて広がり、松本は「食べ物は食べる以外の使用方法もボクはあるんじゃないかと思っていて…」と語り始め、「例えば飴細工。飴ですけど、食べないですよね!? あれは1つのアートになってるじゃないですか!? だから、食べ物も笑いの1つの小道具として認めてもらえたら、こんなに有り難いことはないなと思うんですが、中々この主張は通らないですよね」と本音をポロリ。
さらに、「ドラマでは食べ物を吹き出すシーンはOKなのに、笑いになるとNGになってしまう。笑ってるからなんでしょうね。それを見て笑ってるっていうのが、批判されるんですよね」とバラエティならではの葛藤も吐露した。
「松本」「笑い」「食べ物」のキーワードで思い出されるのは、バラエティ番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」(1991年〜1997年)内で披露していた、「キャシィ塚本」という料理番組のコント。松本扮する料理講師のキャシィ塚本が、突然おかしな言動を取り始め、食べ物を何度も投げつけながら大暴れするという内容で、当時、視聴者から「食べ物を粗末にするな」などの苦情が殺到していた。
コンプライアンスの厳しくなった昨今のテレビ(特に地上派)では、「キャシィ塚本」のようなコントを放送する事は事実上不可能となっている。