13日、日本高校野球連盟が春夏の甲子園大会で「タイブレーク制」の導入を検討すると報じられ、世間では賛否両論が噴出。同番組でも「ニュースワードランキング」コーナーで、「甲子園タイブレーク制」のトピックスを扱った。
テキサス・レンジャーズに所属するダルビッシュ有は自身のツイッターで「学年別で1日に可能な投球回数を決めた方がいいと思います。1年5回、2年6回、3年7回って感じで。ベンチ入り可能な選手も18人から増やせばいいと思います」とコメントしていた。
また、同番組では高校野球監督のコメントを放送。智弁学園和歌山高校の高嶋仁監督は「延長18回とか頭の中にあるんで、ちょっと寂しいかなという気がしますね」、箕島高校の尾藤強監督は「健康面配慮しての今回の検討だと思いますんで、賛成ではないですけどしかたない部分はありますね」、横浜高校の渡辺元智監督は「子ども達の限界にトライしていく…そういう事は薄れるだろうと思います」とやや否定的だった。野球解説者の金村義明氏に限っては「真っ向から反対ですよね。甲子園って野球を目指す人間たちの聖地ですからね。そこでタイブレークって…」と飽きれていた。
たけしは「だいたい、おかしいよ」と眉を歪め、「夏の大会で、予選から投げるんじゃない、エースが。あれだけ真夏で…こんなん、虐待だよ。外国、アメリカなんかいったら、大変なことになっちゃうよ」と高校野球の体質に苦言を呈し、球児たちを擁護。また、「1回投げたら3日置きの60球とかでやらなきゃ」と持論を展開した。
10日、ニューヨークヤンキースの田中将大投手が、右肘内側側副靭帯の部分断裂と診断され、故障者リスト入り。一部からは、高校時代の投げ過ぎが故障の原因だとされている。高校3年生時代に出場した2006年の「第88回全国高等学校野球選手権大会」では6試合で742球を投球し、“ハンカチ王子”こと斉藤佑樹率いる早稲田実業と対戦した決勝戦では延長15回までもつれる熱闘となった。
選手の将来を考えるのであれば、投球数制限も必要だが、高校球児にとっては、甲子園が“全て”。「タイブレーク制」導入の議論は、まだまだ賛否両論が上がりそうだ。