「若いのはいまのうちに潰しておけって思ってね」。試合巧者のIQレスラーは6分過ぎにキックと同時に高速タックル。踏ん張るナカハラからテークダウンを奪うとヒールホールド、続けてサイドポジションに移行しての裸締めで勝負をつけた。
極真の25歳の若き蹴撃大帝に「1勝をつかむ難しさを感じた」と言わせる完封勝利。試合後は「バランスのいい選手でいっぱいいっぱい。若いのはいまのうちに潰しておけって思ってね」と述べ「だけど僕にとってこの試合はワンマッチ。グランプリと名前がついてるだけ」と相変わらずのサク節で漂々とコメント。
全盛期の勢いを感じさせる闘いぶりだった桜庭。6・15横浜アリーナで行われる2回戦についても「僕には関係ありません。試合にタイトルがついてるだけ。優勝賞金とかも関係ないッスから」と煙に巻き、IQレスラーらしい逆接的な表現で優勝への思いをたぎらせた。