前人未到の同一重賞3連覇達成から1年。今年もハリアーの季節がやってきました。同じレースに4年連続で出走することすら難しいのに、勝てば4連覇達成。阪神タイガースの金本選手をほうふつさせるアイアンホースぶりです。
昨年は約1年ぶりの巴賞で11着に敗れ、人気を落としていましたが、後方で脚をためると、終いは抜群の手応えでしっかり伸びてきました。2005年から北村浩→安藤勝→武幸騎手とすべて違うジョッキーでV3を成し遂げたということは、よほどこの時季の函館の“風土”がフィットするんでしょうね。
それは8歳を迎えた今年も不変です。昨秋のジャパンC以来となった金鯱賞は16着に終わりましたが、もともと休み明けは動かないタイプ。1度使えばガラッと反応が良くなります。実際に今週は雨の本馬場で実戦並みの追い切りをかけられ、ラスト1F11秒8と鋭い切れ味を披露しています。
そして、忘れてならないのが昨年、V3を達成するにあたっての“決め手”ともなった前日追いです。今年も直前に気合を入れ、臨戦態勢をマキシマムまでもっていきます。
8歳でも衰えることなく元気いっぱい。というか、今年前半を充電に当て、叩き2戦目をここにもってくるなんて陣営も相当意識してますよね。函館競馬場は来年から改築工事に入りますが、新スタンドができたときにはハリアーの銅像があったりして?走り続けることが宿命のセン馬。“函館の主”のメンツにかけても、まだまだ若い世代には負けられません。