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ゴジラ松井がアノ人と一緒にロスに行く!?

 松井秀喜(37)が年末年始を郷里・石川県で過ごしたのは既報通りだが、02年オフのメジャー挑戦以降、去就が決まらないで里帰りしたのは、今年が初めてである。松井は「焦り? 全然ないですよ」と語っていたが(12日)、この余裕は何処から来るのだろうか。

 松井が帰国の途に着いた昨年末、興味深い一報がアメリカ国内で報じられていた。
 <ダルビッシュとの独占交渉権を落札したレンジャーズとの大型契約を花道にして、ドジャース幹部に転身するようだ>

 ダルビッシュ有(25)の代理人、アーン・テレム氏に“転職”の可能性が出てきたという。『ロサンゼルス・タイムズ』(30日付)によれば、<新生ドジャースの球団社長に就任するかもしれない>ともあった。昨年6月、ロサンゼルスドジャースは『連邦倒産法第11章』の適応を申請している。事実上の倒産に直面した伝統球団は、大富豪のスティーブ・コーエン氏が出資する企業グループに買収される方向だ。テレム氏はそのコーエン氏の買収グループにも参画しているのだ。コーエン氏を始め、複数の幹部役員が「新社長の適任者として、テレム氏の名前を挙げている」とあった。
 その一報は松井の去就にも影響を与えるのではないだろうか。
 ドジャースの監督は、ヤンキース時代の松井を指導したドン・マッティングリー氏だが前任のジョー・トーリ氏も幹部として球団に残っている。
 米ウインターミーティングを開催されていた昨年12月、松井に対するドジャース関係者のコメントがいくつか報じられていた。
 「プロフェッショナルなベテランの左翼手が必要」(ネッド・コレッティGM/12月6日共同)
 「彼(松井)ほど安定して打点を稼げる打者はいない」(マッティングリー監督/12月12日付・スポーツニッポン)
 「松井は(チームが目指す)左打者獲得候補の1人。リストの上位」(球団幹部/12月12日・スポーツ専門局ESPN電子版)

 米メディアの1人がこう続ける。
 「ドジャースはセンターのケンプ、ライトのイーシアーのレギュラーは決まっているものの、レフトは流動的です。松井の両ヒザは完治しているとの情報はこちらでも聞かれますし、指名打者制のないナショナルリーグでも十分にやっていけるでしょう」
 帰省中、松井は日本球界への復帰は「ない」と言い切っている。「マイナー契約しかなかった場合は考え直すのではないか?」との見方もあり、実際、松井は「そのとき考える」と明言を避けている。
 「古巣のヤンキースが指名打者候補に考えていたポサタが引退し、松井の姓が急浮上しているとの一報も、こちらではありました。ポサタは本人の意思ではなく、球団が半ば強引に引退させています。その経緯については『松井を獲るため』という見方も、『ポサタのメンツを潰すような補強はない』という声の両方がありますが…」(前出・同)
 ダルビッシュとレンジャーズの契約交渉は大詰めを迎えたようだが、テレム氏はNBAの労使協定の仲介役も託されており、松井の去就問題については「手付かずになっている」そうだ。しかし、「手付かず」にできるということは、ドジャース入りの見通しが立っているからではないだろうか。

※メジャー関連の球団名、人物名のカタカナ表記は『大リーグ選手名鑑2011年版』(廣済堂出版)を参考にいたしました。

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