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オリックス新人入団会見、“最後のPL戦士”中川圭太「自分の持ち味を発揮していく!」

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母、律子さんら家族と記念撮影をした中川圭太

 オリックス・バファローズの『2019年 新人選手入団発表会見』が15日、大阪市内のホテルで、公式ファンクラブの早期継続会員約200名と、選手の家族、そして多数の報道陣を集めて盛大に行われた。今年のオリックスのドラフトは、例年に比べて少なめの7名の支配下選手と、1名の育成選手を指名。全8名の選手と、湊通夫球団社長、西村徳文新監督が登壇し、代表質問に答える形で会見が進められた。

 地元メディアが1位の太田椋(天理高)とともに注目したのが、7位で指名された“最後のPL戦士”中川圭太(東洋大)だ。中川を担当した牧田勝吾スカウトは「大学日本代表のクリーンアップを任されるなど、高いポテンシャルを誇る。リストの強さはアマチュアトップクラス。崩されてもヒットにできる巧打に加え、スタンドに放り込むパワーも兼ね備えている。1年目から活躍が期待される選手」と中川を評価。この日初めて、背番号67の来シーズンから一新する新しいユニフォームに袖を通すと、「きのうまでは実感がわかなかったんですけど、ユニフォームに袖を通してみて、ここからが本番の勝負だと思いました」と気を引き締めた。

 対戦したい選手は?との質問には「東洋大学の3投手(DeNAの上茶谷大河、ソフトバンクの甲斐野央、中日の梅津晃大)と対戦したい」と、ドラフト上位で指名された同級生を意識。さらに、「自分の売りはバッティングなので、活躍して球団の顔になりたい。ここまで支えてくださった皆さんに感謝の気持ちを持ちながら、1年目から一軍で活躍したい」と自身のセールスポイントと、1年目の目標について語った。また、最後のPL戦士ということもあり、先輩たちを意識するかとの質問には「偉大な先輩に近づくのは難しい」としながら、「自分の持ち味を発揮していきたい」と前を向き、自分のスタイルを貫いて行く考えを示している。

 中川といえば、ドラフト当日にTBS系列で全国放送された『ドラフト緊急生特番! お母さんありがとう』で、中川と母、律子さんとのエピソードをもとにして作られた再現ドラマ放送中に、オリックスが指名したため、東洋大学から親子で生出演するなど注目を集めた。この日もカメラを片手に中川の姿を撮影する律子さんの姿が見られており、表情はかなり嬉しそうだった。

 湊球団社長、西村監督へのアピールタイムが設けられると、「1年目からクリーンナップを打つ気持ちでやるので、よろしくお願いします!」と猛アピール。西村監督は8人のルーキーたちに「みんな目標設定をしっかりと持っている。遠慮せず持ってるものを出してもらいたい」とエールを送ると、中川の表情も少し緊張が和らいだようだ。

 会見後は、地元の選手ということと、話題性から報道陣に囲まれていたが、ドラフト指名後、仮契約後同様、落ち着いているイメージ。ただ、キャプテンとしてチームを引っ張る力はPL時代に証明済み。内野手というポジションは競争が激しく、2位で中川とは同級生にあたる頓宮裕真(亜細亜大学)が右の即戦力大砲候補として、チームはサードを任せたい方針。中川の守備は主にセカンドだが、今年活躍した福田周平や、大城滉二などライバルは多い。ドラフト5位の宜保翔も内野手だが、「キャッチャー以外ならどこでも守る」と出場機会を増やすため、ユーティリティプレーヤーとしてチームに貢献したいと考えており、一筋縄では行かなそうだが、地味と言われた今年の新人の中では、華があるタイプなだけに、西村野球にハマれば開幕1軍も夢ではないだろう。

 中川にとって、京セラドーム大阪は中学生の時にホームランを打った球場。右打者の最多安打を目指すという中川が活躍すれば、人気選手に登り詰めるまで時間はかからないはずだ。地元が生んだ新生オリックスの中心選手として、大暴れしてもらいたい。

取材・文 / どら増田
写真 / 中村実愛

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