「付き合ってから半年ほどした頃だったと思います。その日は暑い夏で、彼の着ていたTシャツは脇の辺りが汗でビショビショになっていました。私がそれを指摘すると、彼は自分の脇の下に手を持って行き、汗を指で拭いました。そして、それを私の鼻に付けてきたのです。でも、その時は、『ちょっとやめてよ〜』と私は笑いながら受け流すぐらいでした」
その行為自体は、そこまで嫌ではなかったという佳恵さん。それ以降、彼は汗だけでなく、足やオナラなど様々な匂いを嗅がせてくるようになったそう。だが、ある日、どうしても許せない行為が発覚したという。
「彼のことは好きなので、匂いを嗅ぐぐらいなら別に大丈夫でした。でも、彼の後輩の友人と3人で食事に行く日、最悪なことが起きました。私は最初、彼のマンションにいて、後輩が来たら表に出て行くことになっていたのですが、彼は玄関で急にキスをしてきました。そのキスは濃厚で、次第に彼の手は私のスカートの中、さらに、その奥にまで伸びてきたんです。いつもはそんなことをしないので驚いたのですが、少しの時間だけ受け入れました。そして、後輩の待つマンションの入り口まで出て行くと、なんと彼は、先ほどまで私の下半身を触っていた指を相手の顔に近づけ、『ほら、これ、佳恵のアソコの匂い』と嗅がせていたのです。彼が自分自身の匂いを嗅がせるのは勝手です。でも、私の絶対知られたくない匂いを嗅がせていたのは最悪ですし、ドン引きしました」
彼は、自分の体臭でなくとも、他人に匂いを嗅がせるという行為自体が好きだったようだ。
写真・m0llyb00