「過去、私の部屋は、服は脱いだら脱ぎっ放し、本も本棚に戻さずに出しっ放しで、足の踏み場がないほど散らかっていました。そんな時、なんとなく買った片づけ本の影響で、いらないものはどんどん捨てられるようになり、部屋が綺麗に。そうなると、もう汚したくないという気持ちになって片づけられるようになったんです」
そんな体験を飲み会で友人たちに話したところ、男友達の部屋を皆で片づけることになったという。
「友人Aの部屋は、かつての私の部屋以上に散らかっていましたね。でも、皆で手分けして、いる物かいらない物かを聞いて、どんどん捨てていきました。そして、その掃除の途中、クローゼットを開けたら、パンパンに何かが入ったスーパーの袋がいくつも出てきたんです。これは何かと尋ねると、Aは中身を『ストッキングだよ』と明かしました。なぜ男性がストッキングなんて持っているのだろうと思ったら、彼は清掃のバイトをしていて、ゴミ箱に入っている捨てられたものを拾ってきているのだとか。周りにいた他の男友達は『変態だこいつ!』と笑っていましたが、私はドン引きしましたね。しかも、『つま先の部分がツーンとしてたまらないんだよ』とか言ってて気持ちが悪かったです」
以降、美菜さんは、伝線したストッキングなどを気軽に捨てられなくなったという。
写真・Carlos Ebert