そんな中、真那さん(仮名・28歳)も、学生時代は頻繁に痴漢に遭っていたという。
「私が学生の頃の某路線の先頭車両は、本当に恐ろしかったです。何も知らずに先頭に乗ってしまうと、四方八方から手が伸びてくる。私以外が全員、痴漢に見えてしまい声を出すことすら諦めていました。なので、そういう怖い体験をしてからは、なるべく混む車両には乗らなくなりましたし、時間をズラすなどして対策していましたね」
学校を卒業してからは、ほとんど痴漢に遭わなくなったという真那さん。しかし昨年、年末の時期に満員電車に乗った際、被害に遭ったという。
「その時、1人で電車に乗った際、久々に遭いました。そのことを後日、彼氏に話したんです。大変だったねって、慰めてくれるかと思いきや、『マジ? どこまでされたの? 本当は感じたんじゃない?』とデリカシーのなさすぎることをニヤニヤ聞かれてドン引きしました。さらに、『今度、一緒に電車に乗って痴漢プレイするか?』『目の前でお前のアソコに入れた指の匂いを嗅いでみたい』とか、ありえないことも言ってきたんです」
完全にドン引きした真那さんの表情を見て、すぐに彼氏は冗談だと謝ってきたという。しかし、彼女の心には、彼への不信感が生まれてしまったようだ。
写真・John Drake Flickr