−−最終追い切りは6F74秒5と、破格のタイムが出ました。どこに主眼を置いてやりましたか?
国枝師「スムーズに流れに乗せて、最後の1Fだけ伸ばすように指示したが、ポリトラックコースだけに予想以上に速いタイムになったね」
−−蛯名騎手からどのような報告を受けましたか?
国枝師「ボクの感想と一緒で、『先週より落ち着きが出て、ドッシリ構えている』と。現時点で状態に関して不安材料は何ひとつない」
−−点数をつけたら何点やれますか?
国枝師「札幌記念が(10点満点中)8点でオールカマーが9点。で、ジャパンCは9.5点を過ぎて、9.8点はやれる状態に仕上がった。最終目標の有馬記念がピークになるように調整してきたが、力はキッチリ出せるはずだよ」
−−次に左回りの東京コースは、ちまたでいわれている通り、鬼門ですか?
国枝師「そう思われているなら、負けた時の言い訳にできるので、気は楽だね(笑)。確かに、中山で圧倒的なパフォーマンスを示しているけど、左回りの方がむしろ走りはスムーズ。この1年間で馬も成長している。乗り役のコントロールが利くようになったし、(2戦未勝利の東京コースで)三度目の正直を信じたい」
−−相手関係を分析してください。
国枝師「怖いのは、牡馬混合のGIを2勝しているウオッカと、天皇賞・秋でそのウオッカに小差3着と迫ったディープスカイ。昔の名前で出ている馬は怖くはないよ(笑)」
−−最後に意気込みをお願いします。
国枝師「ダービー馬3頭と外国馬を負かし、左回りで優勝となればマツリダゴッホの評価は2倍も3倍も高まるね。今は、人事を尽くして天命を待つ心境。応援してください」