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「入籍」を告白したがる女性キャスター テレビ電波は国民の共有財産である!

 日本テレビ系報道番組『NEWS ZERO』のカルチャーリポーター宮本笑理(28)が、生本番中に結婚したことを“報告”、なにかと議論を招いている。
 宮本はこれまで「週1出演」だったが、今年4月から多忙を理由に「月1程度」に減らしていた。そのため宮本を知らない視聴者も多く「この女性は誰?」と首をかしげる人も少なくなかったのだ。
 それほど名前の知られていない女性キャスターが「結婚します」とテレビ画面で告白しても、見ている方はシラけるだけだ。
 宮本は知る人ぞ知る国際的ヴァイオリニストである。だが、キャスターとしては無名同然。2年前に、市川海老蔵と結婚した小林麻央の後任として起用された。
 番組サイドとしては、有名ヴァイオリニストに生の声で入籍告白をさせたかったのだろう。
 ところが、ネットでも批判的な意見が目立ち、逆効果となったようだ。

 こうした女性キャスターたちの“入籍テレビ告白”は、以前から問題視されてきた。
 その代表例が、NHK青山祐子アナ(当時37)の結婚のときだった。
 昨年1月17日付のスポーツ報知が「近日中にも入籍。お相手は医療福祉関連会社の役員を務める都内在住の一般男性」とスクープした。
 その日の夜、青山アナは、自身がキャスターを務める『ニュースウォッチ9』の中で、大越健介キャスターとともに結婚報道をネタにしたやりとりを複数回にわたって披露した。
 その際、40近い年齢で結婚できたことがよほどうれしかったのか、青山は個人的感情を入れ過ぎ、まるでかけあい漫才のようになったのだ。
 放送終了後、NHKに「悪ふざけもいい加減にしろ。NHKはおまえ(青山)のためにあるんじゃないぞ!」と抗議が殺到したのである。
 後日の会見でも、この件で記者から質問が出た。
 NHK担当理事は「3回も(青山の結婚に)触れるというのは想定していなかった」、「最後にさらっと触れる程度が適当ではなかったか、と現場に伝えた」などと釈明し、青山に反省をうながした。至極もっともなことだろう。

 テレビ電波は国民の共有財産である。多少名前があるとはいえ、一女性が、自分の結婚を多くの視聴者に知らせるとは上から目線過ぎる。
 こういったことは仲間内の宴会かなにかでやることだ。
 視聴者のなかには、離婚直後や夫と死に別れたばかりの女性がいるかもしれないので、もっと配慮が必要といえよう。
 女性キャスターはもともと私生活をバラ売りする職業ではない。これからは、公共の電波を乱用した公私混同発言は控えるべきである。

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