ニッチェと言えば、安定感のあるトーク力でレギュラー4本(隔週を含む)を持つ女性コンビだ。パーマヘアをツインテールにまとめているボケの江上の印象が強いが、相方でツッコミの近藤くみこもジワジワと頭角を現し始めている。
今年1月には『おぎやはぎの「ブス」テレビ』(AbemaTV)、6月には『アメトーーク!』(テレビ朝日系)にピンで出演。前者の番組では、「ブスのくせにHの時、こんなお願いしちゃいました」というトークテーマの中で、近藤は“海外映画に出てくる、ドアを閉めた瞬間に始まるH”を当時の彼におねだりしたことを告白。予想以上に盛り上がり「むちゃくちゃ楽しい!」と発言してスタジオに笑いと拍手を沸き起こした。
Twitter上では2人とも、同業者の写真を投稿している。その顔触れは三四郎の2人、父と娘のコンビ・完熟フレッシュの2人、千鳥・ノブといった芸人仲間や、『王様のブランチ』の番組つながりでオリエンタルラジオ・藤森慎吾、タレント・女優の山本舞香、小泉遥ら。ジャンルを問わず、広く交流している様子だ。中にはプライベートと思われる写真もあるため、どちらも慕われ、信用されているのがうかがえる。
今年3月、おかずクラブが『王様のブランチ』を降板し、4月からニッチェが隔週でレギュラーになった。そう考えると番組内としては旬な若手というよりも、ニッチェのような中堅女性コンビを求めていたということだろう。
ネット上では、「ニッチェは騒ぐだけ。つまらない」「見ていて笑ったことない」という意見と、「ちゃんと空気を読んでるよね、見てて疲れない」「インパクトはなくなったけど安定感ある」と評価する意見がある。賛否両論あり、どちらが多いとも言えない状況だ。
一方で江上のブログ「おいしいはなし」は好評を得ている。2015年に一般男性と結婚して家事もこなす江上らしく、さまざまな料理写真とレシピを定期的に投稿。「鯖入りソーミンチャンプル」「出汁がきいてるアスパラ炊き込みご飯」など庶民的で簡単にできるメニューに定評があるようだ。
また、同ブログでは、スタッフとマメに交流している部分も感じさせる。「スタッフさん達と打ち上げがあったので、結構遅くまで飲んでしまって、朝起きたらちょいグロッキー」「スタッフの皆さんと朝7時から朝ごはんをいただきました」「ゴゴスマのスタッフさん! いつもありがとうございます」など、番組の打ち上げに参加したことやスタッフに感謝するメッセージなどが定期的に見られる。このあたりの対応も、制作サイドから重宝される要因なのかもしれない。
ニッチェの2人はともに日本映画学校(現・日本映画大学)の出身で、所属事務所はマセキ芸能社。この経歴は先輩のウッチャンナンチャンやバカリズムと全く同じだ。どちらも女優志望だったようだが、芸人としての活動に何か影響はあるのだろうか。
「江上さんは、今年公開された映画『犬猿』のメインキャストとして出演して好評を得ていますから、これをきっかけに念願だった女優としての仕事も増えていくことでしょう。また、こうした芸人だけにこだわらない姿勢が、ガンバレルーヤや尼神インターといったお笑い養成所出身の女性芸人とは違う魅力を放っているのかもしれません」(芸能ライター)
ニッチェが生き残っているのは、スタッフや周りの芸人への気遣い、芸人という肩書にこだわらない姿勢によるところが大きいようだ。女性コンビが長く売れ続けるケースは少ないが、変わらぬ活躍に期待したいものだ。
記事内の引用について
ニッチェ江上敬子の公式ブログより
https://ameblo.jp/nicche-enoue/