そもそもNEWSは、ソロの人気がぶっちぎりで高かった山下智久をデビューさせるために集められたグループ。しかし、その牙城はまもなく崩れた。
森進一&昌子元夫婦の愛息子・森内貴寛は、学業に専念を理由に自主退所。現在は、ONE OK ROCKのボーカルだ。未成年飲酒などの疑いで活動を自粛させられたのは、草野博紀と内博貴。草野はのちに退所。内は、同事務所でミュージカルタレントとして活動している。
その内と錦戸亮は、ジャニーズ初のメジャーグループ掛け持ち組。ともに関西出身のため、関ジャニ∞の歌手デビューの際にも、名を連ねた。しかし、予想どうり弊害が増幅。錦戸は関ジャニに専念するため、NEWSを脱退。そしてとうとう、グループの肝だった山下まで抜けて、ソロに転向した。
きのう、『27時間テレビ』(フジテレビ系)を完走し、新たなステージに立ったSMAP。番組中では、およそ18年前まで木村拓哉と並んで2大トップだった森且行(現在はオートレーサー)からの手紙が読みあげられたため、元は6人だと思われがち。ところが、歌手デビュー前は、学校の行事で来られないメンバーの穴を埋めるためのサポートメンバーが数多くいた。V6の坂本昌行、TOKIOの国分太一らが、そうである。
最後に紹介するのは、KinKi Kids。奈良県出身の堂本剛、兵庫県出身の光一。このふたりを中心に当初は、4人組ユニットでデビューする予定だった。しかし、SMAPのバックダンサーを務めると、ふたりだけが異常な人気。急きょ、予定を変更して、事務所初のデュオとなった。大正解だった。
NEWSは増やして失敗。KinKiは減らして成功。成功の陰に、歴史があるのだ。