1日に無期限出場停止処分が解除された秋山は、10カ月ぶりの復帰戦に谷川委員から用意された5人の対戦候補からあえてデニスを選択したという。その理由を秋山は「一番強く、一番大きな壁を超えることが試練だと思い選ばさせていただきました」。谷川委員はこの決断を「その選択は100点満点」と賛美した。
一方で、HERO'S初参戦となるデニスを谷川委員は「来年トーナメントやるんだったら出てくる」「メルヴィン(・マヌーフ)、桜庭(和志)、ミノワマンとやらせても面白い」などとベタ褒め。そればかりか「FEG契約上最高の選手ですから、チャンピオンみたいなもの」「この階級で一番強いんじゃないですか」とデニスを新エース候補に任命した。
2006年のライトヘビー級トナーメントを制した現王者の秋山は、およそ10カ月ぶりの復帰戦で事実上の防衛戦ともいえる戦いに臨むことになった。秋山にとってはいきなり正念場の一戦となりそうだ。
また、谷川氏はFEGの代表として15日に設立された「日本総合格闘技協会」について「敵対しようとは思わない。協力できるところはしていきたい」とする一方で、詳細がつかめていないため「具体的な内容を聞いてから」と語るに留まった。