古賀氏は同番組で「I am not Abe」と発言するなど、これまで安倍政権に対して批判的な発言を繰り返していたが、同日がコメンテーターとして最後の出演だった。古賀氏は番組開始から約20分、中東情勢に関しコメントを求められると、「そのお話をする前に」と前置きし、「テレビ朝日の早河会長とか古舘プロジェクトの佐藤会長の意向で、今日が最後にということになりました」といきなり降板が決まった内幕を暴露したのだ。
生放送でカットできないだけに、古舘キャスターは顔面蒼白になり、「そんなことはない」と否定。しかし、古賀氏は「古舘さん言われましたよね? 『この件で私は何もできなくて本当に申し訳ない』と。全部録音させていただきましたので、そこまで言われるなら全て出させていただきます」と、自身の降板が上層部からの圧力であることを知っているにもかかわらず、トボケてその場を取り繕おうとする古舘キャスターを揺さぶった。
「菅(義偉)官房長官をはじめ、官邸のみなさんからバッシングを受けてきた」と明かした古賀氏は、その後も安倍政権に対する批判を展開し続け、「言いたいことは言うべきだ」と主張。最後に官邸に対して「(圧力をかけるなら)直接、私に言ってきてほしい」と呼び掛けた。
「本来ならばあり得ない放送事故の爆弾発言だが、古賀氏の勇気ある“告発”によってテレ朝が不偏不党であるはずの報道番組に安倍政権の意向を反映させていることが明らかになってしまった。今後、視聴者からの批判も高まりそうで、番組の存続自体が危うくなりそう」(放送担当記者)
一夜明けた28日、一部スポーツ紙のネットサイトによると、テレ朝広報部は「古賀氏の個人的な意見や放送中に一部、事実に基づかないコメントがされたことについて、承服できない思いでおります」とコメントしたが…。
週明け以降、この騒動が盛り上がりそうだ。