騒動の発端は7日、同ラジオ番組で相方の田中裕二が、「政治家さんのネタがあったけど、全部ダメって言うんだ。腹が立ったな」と胸の内を告白したことだった。田中の告白を受けて太田は「政治的圧力は一切かかっていない」と強調したが、8日にNHKの籾井勝人会長は定例記者会見で爆笑問題の発言に対して、「品性がない」と反論していた。
太田は「別の局でチクるっていうのは、まず卑怯なんだね。俺たちが」と語り始め、ネタの打ち合わせ時にNHKのスタッフから一度了承を得ていたことを明かした。そして、「ああいうことはよくあることでNHKに限らずね。民放でも今まで散々『やる』『やらない』っていうのは、NHKに限らないんです。だから、言論統制みたいなことになっちゃったけど、そんなことないですから。アレに関しては、ルール違反はオレらなんだよね」と釈明した。
さらに続けて太田は、「もう1つ言うと籾井ちゃんが『品がない』って言って、アイツも一言多いんだけど、オレ似てんだよ。籾井会長と似ている。オンエアしたネタの方が実は品がないです」と舞台裏を暴露。これには田中を含めたスタッフ一同も大爆笑していた。
しかも、オンエアしたネタはスタッフに黙って披露したことも明かした。「実はネタ打ち合わせをやった後に、ダマ(黙って)で言ってること沢山あって、それは俺たちがルールを違反してます。で、表現の自由は保たれてますので」と自分たちに非があることも認めた。
そして、太田は籾井会長のことを、「誤解してる人多いと思う。籾井会長というのはシャレのわからないオヤジじゃないんですよ」と説明。以前、籾井会長と一緒にイベントに出席した際に、太田は「籾井会長とオレは失言が多いから、こういうとこ出てこない方が良いと思う」と発言。籾井会長は笑っていたようで、イベント終了後には太田のところにわざわざ来て握手し、「お互い失言は気をつけましょうね」とアドバイスされたという。
このエピソードを披露した太田は「失言仲間」と籾井会長との仲をアピールした。