本誌既報通り、日本テレビは来年の『2020東京オリンピック』のメインキャスターに明石家さんま(64)の起用を発表した。一部のファンがこのサプライズ発表に喜んだのも束の間、今度は『FIFAクラブワールドカップ カタール2019』のスペシャルサポーターに、さんまを起用したことを公表。しかし、日テレのジャッジに首を傾げているのが、NHKや他局のプロデューサー陣だ。
「基本、この種の大型冠番組に、同じ芸人を連続で起用するなんて、あり得ません。そもそも日テレは、恥ずかしいことにNHKが発表するまで五輪番組のキャスターは嵐の櫻井翔で行けるものだと信じ込んでいたというんです。今回、櫻井の代わりがさんまというわけです」(テレビ関係者)
確かに、さんまは日テレから芸人としてもキャスターとしてもVIP待遇を受けてきた。バラエティー番組で数多くの冠番組を抱えているばかりか、これまでも’00年のシドニー五輪、’04年のアテネ五輪、’08年の北京五輪、’12年のロンドン五輪、’16年のリオ五輪にも出演し、東京五輪で6度目となるのだ。
「サッカーワールドカップもNEWSの手越祐也と組んで、数年間もメインとして出演している。日テレにしたら、さんまさえ出しておけば最低限の視聴率が取れると考える局員がいるということです」(事情通)
だが、今回ばかりは日テレの読みも大きく外れたようだ。「芸がない」とダメ出ししたのは業界関係者だけでなく、一般視聴者からも、さんま起用にNGの声が上がり始めているのだ。
「ガチンコと感動の集大成であるオリンピックに誰もギャグやダジャレは求めていない。一気に視聴者離れが始まるかもしれませんよ」(放送作家)
当然、気になるのはさんまのギャラだ。
「今回は東京五輪で1000万円。クラブワールドカップで300万円〜という話です」(前出・事情通)
さんまといえば、GP帯で1本あたり300〜500万円の出演料を取っていることで知られている。東京五輪で1カ月間、クラブワールドカップで2週間近く拘束されるのに、なぜ、ここまでリーズナブルな金額で落ち着いたのか?
「ここだけの話、さんまも64歳。仕事も少しずつだが、減り始めているんです。しかも、吉本興業ではダウンタウンの松本人志が主流派となり、さんまは今や傍流。そこで目をつけたのがスポーツキャスターなんです。これが、ギャラが安くても受ける理由です」(前出・テレビ関係者)
さんまにベットした日テレ。果たして成功するか!