マウリッツオ・カバァーロ氏とは、画家であるとともに地元の大学の人気講師でもある。それだけでなく、カットーリカ、マルセイユ、リヨンなどの国際会議での講演を行っていたり、ボリビア国立考古学協会やペントレ・アン・プロヴァンス協会など多くの研究機関のメンバーでもある。また、クラリオン哲学研究センターの創立者で、代表でもある。このように世界的に有名なカバァーロ氏であるが彼にはもう一つの顔がある。それが、UFOコンタクティーである。
1959年、カバァーロ氏が7歳の時に最初のコンタクトを体験した。この記憶はすぐに抹消されてしまうが、1981年に再びコンタクトを行うことになる。9月12日から13日の間、惑星クラリオンから訪れた宇宙人によって誘拐されるという形で。その際、神経ホログラムというものを通して、彼は時空を旅し、自分の子供時代を見つめ、また人類の過去と未来を目視した。さらに宇宙の生還バイオロジーの知識を得、地球から15万光年離れたクラリオン星人の母星にも訪れた。それからというもの、たびたび宇宙人からのコンタクトを受けるようになった。そして、宇宙人からの言葉を伝えていくようになる。
ホラー作家、山口敏太郎からのインタビューに答えるため、カバァーロ氏は東京の新宿にやって来た。彼は、優しく温かみのある笑顔でわれわれスタッフを迎えてくれた。
「宇宙人は、われわれのすぐそばにも存在する」。カバァーロ氏はそう言う。なんと宇宙人たちは人間に混ざって生活しているというのだ。そして、カバァーロ氏や山口のように、大衆に向けて自分たちの言葉を伝えてくれる者とコンタクトを取るのだという。
また、山口が「アトランティア」という雑誌を出版すると言うと、カバァーロ氏は面白そうな表情をした。カバァーロ氏もアトランティスという言葉を知っていた。しかし、彼のいうアトランティアとは古代に海に沈んだとされるアトランティス大陸ではなく、「文明の滅亡」を意味する言葉だという。そしてわれわれは今、アトランティスを迎えようとしていると語る。また、人々から恐れられている2012年に世界が滅亡するという説があるが、カバァーロ氏はそれを強く否定した。「確かに、その年に何かが起こる。しかし、それは人類の滅亡ではなく、次のステージへとグレードアップするための転機である。また、文明の滅亡というのは、次の文明へと移るためのものである」。
宇宙人たちは、われわれ地球人の行動をひどく心配しているという。環境汚染、核問題。このままでは、2012年ではなくとも近い未来地球は滅ぶことになるだろう。それを防ぐためにも、宇宙人たちとコンタクトし力を合わせなければならない。
映画のように地球人と宇宙人が共生するようになる時代が訪れるのも、そう遠くはないのかもしれない。(山口敏太郎)