こちらの写真は、1961年に台湾の台東市王市林にて撮影されたUFOである。台湾の記録上では一番古いUFO写真となる。なお、中国本土では1941年に撮影されたものが最古のものとされている。
空に浮かぶ巨大な円盤状のUFO。全体的に白く輝いている円盤の中央には大きく穴が開いており、穴の中に発光する球体があるようにも思える。
このUFOは台湾上空を横切って行ったものとのことで、15か所の地点で同様のUFOが目撃されていた、と現地のUFO研究家ユン・ホーシェン氏は語る。しかし、残念ながらどこからどのように飛んで行ったかなど、詳細は不明となっている。宇宙人などの目撃情報も存在しなかったようだ。
このUFOについて、1940年代にアメリカで目撃されたUFOとの類似性をあげるUFO研究家は多い。
世界で初めてUFOが目撃されたのは1947年のケネス・アーノルド事件だとされているが、彼が目撃した日の3日前に起きたとされるモーリー島事件では、「底に開いた大きな穴から謎の金属物質を吐き出した」ドーナツ型UFOが目撃されている。同様のドーナツ型UFOはその後も度々目撃されていることから、UFOの底部には穴が開いており、そこから謎の物体を放出したり、搭乗者が出入りするのではないかと見られていた。
台湾で目撃されたUFOもこれらのドーナツ型UFOと同様のものなのだろうか?
このUFO写真について、懐疑派からはUFOのふちがぼやけている事などから、変わった形状のレンズ雲を撮影したものではないかとする意見も出てきている。
果たして、このUFOの正体は何だったのか?
なお、現在でも台湾では変わったUFOや宇宙人の目撃証言や写真が多く撮影される事で知られている。
この写真はその先駆けとなったものだったのだろうか。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所