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田代まさし 薬物依存脱却に強い意志「初めて自分のためにやめようって思った」

 2010年に覚せい剤取締法違反などの罪で逮捕され、約3年半の刑期終えた元お笑いタレントの田代まさしが18日、都内で著書「マーシーの薬物リハビリ日記」の出版記念イベントを開催。イベントの前に復帰会見を行った。

 まずは第一声で「皆さんお久しぶりです。本日は、私ごときのためにみなさん集まって頂きまして本当にありがとうございます。度重なる事件によって色んな方達を傷つけたり、ご心配かけたりした事を、この場を借りてお詫びしたいと思います。どうもすいませんでした」と謝罪した。

 昨年7月に府中刑務所から出所した田代は、出所した当日に薬物依存症回復支援施設のダルクに入所。支援プログラムを受けながら、自身もスタッフとして事務所の掃除や電話の対応などを行っているという。入所した当初は、薬物依存で苦しむ仲間と共に寮生活を送り、現在は独り暮らししている自宅から施設に電車で通っている。

 田代は2月20日に自身のツイッターで「3年半の懲役を終えて府中刑務所から出てきましたが、これで終わりだとは思っていません」と報告。ネット上では「芸能活動再開か!?」と騒がれていたことに、「それは僕の本意ではありません」「芸能界に復帰したい気持ちはなくなってる」と本格的な芸能活動復帰を否定した。

 今までは、家族やファンのために薬物をやめようと考えていたが、今回は「初めて自分のためにやめようって思った」と心境の変化と強い意志を明かし、「同じ薬物で苦しんでいる仲間達の手助けをするってことが、自分の回復に役立つと気がつきまして。仲間達の力になれたらなとか、これから薬物に手を出しそうな人の歯止めになりたい」と誓った。

 そして、「毎回、捕まる度に今回でやめようと思ってたんですけど、自分の強い意志が全く役に立たないのが、薬物の怖さ。何回も事件を起こして、その度に色んな人を傷つけて、信用を失って、友達も失って、そんな想いをしてもまた薬に走ってしまうのが、薬物の恐ろしさ」と薬物の怖さを語った。

 今後の人生設計プランについては、「芸能人専用のダルクを作れればいいかな」と明かした。

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