この日放送されたのは「初心者ディレクター限定 長距離バス一期一会の旅」という企画。これは1〜2年目の若手ディレクターがバスターミナルへ行き、長距離バスで旅をする人と一緒に旅をする企画で、これまで不定期で放送されてきた企画。
本企画に初出演となったのは、イラン人と日本人の間に生まれた近江谷シャイアンディレクター。彼はJR大阪駅前のバスターミナルへ。この企画では、ロケ日はディレクター本人が指定できるのだが、近江谷ディレクターは8月30日・31日という旅行シーズン終了間際の日程を選んだために、同行者探しは難航。10時間近くも時間をロスする結果に。最終的には、タイムアップギリギリの31日23時台に、ようやくターミナルで出会った女性シンガーと同行することを決め東京へと向かった。
結果、つつがなくロケは終了したが、女性シンガーへ至るまでは、早稲田大学の学生と株についての動画を撮影しているYoutuber、海外の名門音楽学校で修業したミュージシャン、両親がなく弟と二人で生きてきた苦労人の歌手など個性的な人との出会いがあったが、優柔不断な近江谷ディレクターはなかなか決断することができず、ギリギリになって取材を断念するなどのVTRが流れた。
このロケVTRについて、ネットでは「久々にテレビ見てイライラした」「あまりに決断力なさ過ぎてビックリ」「本当に無駄な時間だった」と批判が相次いだ。
このコーナーは本来、たまたま出会った人との交流や背景などをディレクター目線で描くもので、多くのシリーズが作られてきたが、今回の近江谷ディレクターの回は、優柔不断で右往左往するディレクターをそのまま映しただけのVTRだったため、批判が殺到することになったようだ。
日本テレビに限らず、現在のテレビ番組はタレントの代わりに個性の強いディレクターが前面に出てくることがある。芸能人ではないため、視聴者と感覚が近いからこそ愛着を持ってもらうという利点もあるだろうが、中にはあまりに常識はずれのディレクターも多いため、登場するディレクター選定は、もっと慎重になった方がいいかもしれない。