2人は12・20新木場1stRINGで開催されるドス・カラス興行で9年ぶりに激突する。同大会ではドス&ウルティモ・ドラゴン&グラン浜田VSサスケ&エル・サムライ&愚乱・浪花の6人タッグ戦が実現するが、注目されるサスケVSドスの対戦は、2000年10月の一騎打ち以来となる。
サスケははやる気持ちを抑えられない。「新木場大会までにドス・カラスに覆面はぎマッチをやるという契約書にサインをさせて、試合前に発表したい」とした。機は十分熟している。両者の覆面争奪闘争の始まりは、みちのくプロレスが96年10月に開催した両国国技館大会からで、覆面はぎマッチを先に口にしたのはドスの方だ。以来13年間、2人はマスクを懸けて闘う機会をうかがい続けてきたが、サスケは今回、「みちのくのリングで早ければ来春、遅くとも初夏までにやりたい」とプランを示した。
ドスが年内引退を示唆していることについては、「彼なりの心理戦で、交渉の駆け引きにしたいんでしょうね」と額面通りに受け取ってはいない。
ただ、覆面はぎマッチが実現しても、サスケがドスに勝てる保障はない。シングル戦の戦績は1勝3敗と大きく負け越している。互いにリスクは大きく、敗者は素顔をさらすことになる。
サスケは勝つイメージを強く抱いているが、一方で相手が実力者だけに「私は脱ぐ覚悟もできている。来年はグレート・サスケにとって、マスクマンの区切りになるかもしれない」という。来年でレスラー生活20周年を迎えるサスケだが、最悪の場合、素顔で記念イヤーを迎えることになる。