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千鳥の大悟も 合格率99%以上「落ちるはずのないNSCに落ちた」芸人列伝

 8月6日放送の『ウチくる!?』(フジテレビ系)にお笑いコンビ・千鳥が出演した。

 2人は岡山の高校の同級生であり、文化祭のイベント司会を務めるなどした。だがすぐにプロは目指さず、卒業後、大悟は単身大阪へ向かい、ノブは広島で就職。その時、大悟は吉本興業の芸人養成所であるNSC(吉本総合芸能学院)を受けるも不合格となったエピソードを披露した。

 NSCは合格率99%以上といわれ、基本的に学費さえ払えば誰でも入学できる。だが当時は今以上にトガッていた大悟は面接官に「偉そうにしてるけどワシより面白いんかい?」とすごんだ。「喧嘩を売りに来たら帰りなさい」と面接官に言われた大悟は「『おう帰ったらぁ!』と本当に帰れば面白がられて合格していたかもしれないが『すいません』と平謝りしてしまった」と振り返り、笑いを誘った。

 現在、活躍している芸人の中にはNSCを不合格になった人間が意外と多い。

 「とろサーモンの“小太りのメガネの方”である久保田はNSCの試験に落ちています。相方の村田は高校の同級生であり、そろっての受験でした。落ちた理由としては、ほかの受験者への質問にも答えていたためといわれています。NSCはあくまで集団で芸を学ぶ学校であり、輪を乱しそうな人間は排除されるようです。今の芸風となっている“クズキャラ”をすでに見抜かれたのかもしれません。久保田は一年間浪人して、翌年に入学し卒業しています」(放送作家)

 現在は吉本所属ではないが、バイきんぐもNSC出身である。2人は大分県の合宿免許先で一緒となり、その時は顔を知る程度だったが、NSCの受験会場で再会。運命的なものを感じコンビ結成に至ったのはよく知られているが、もう一つエピソードがある。

 「実はバイきんぐの西村はこの時、NSCの試験に落ちています。ところが、父親の行きつけのスナックのママが吉本興業所属の演歌歌手だったため、“口利き”をしてもらい裏口入学を果たしました。これがなければ、コンビ結成はなかったかもしれません。NSCの出世頭であるナインティナインも、矢部浩之が願書の提出を忘れ、交渉の末、二次面接から受験をさせてもらったそうです。こちらも、一歩間違えば、NSC9期生のナイナイは誕生していなかったことになります」(前出・同)

 NSCは毎年、東京校、大阪校それぞれに約600人が入学し、生き残るのは10組未満とも言われる。むしろ「落ちるはずのないNSCに落ちた」くらいの強烈なエピソードがなければ生き残れない世界なのかもしれない。

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