ご覧頂ければわかる通り、少女と思わしき人物の顔が骸骨となっている見るもおぞましい写真である。頭には角らしきものがニョッキリと生えており、一見すると鬼や悪魔のようにも見える。
この写真は長い間、「昔に撮影されたハロウィン用のコスプレ」という説が濃厚だったが、最近では違う見方をされているという。まず、少女の体の大きさと頭蓋骨の大きさを見比べてほしい。ホンモノの頭蓋骨ならばあまりに大きいが頭にかぶるマスクとすると今度は逆に小さすぎる。また、昔に作られたものだとすればこの頭蓋骨はあまりに精巧すぎるうえ眼窩はきちんと窪んでいる。マスクだとすれば空気穴のようなものも確保しなくてはならず、そのようなものも見当たらない。またモノクロといえども彩色などは人間の頭蓋骨のそれであり、50年以上前の一家庭でこのようなマスクがたかがハロウィンパーティーで用意できたのか疑問である。
恐らく、この写真は昔の古写真を現代のフォトショップなどで組み合わせたものであり、写真合成によって作られているものと思われる。意図は不明であるが、恐らく誰かを驚かそうと思い作られた合成写真であることは間違いなく、この少女は「骸骨少女」でも「ハロウィン用のコスプレ」でもないと思われる。
果たして誰がこの写真を作ったのか、また骸骨の下にはどのような顔が隠れていたのか興味は尽きない。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所