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競輪穴男列伝 2・5開幕静岡記念 番手まくりの脚ある山田裕

 昨年の山田裕仁(岐阜・61期)は成績に波があった。3月の静岡・日本選手権では(2)(5)(1)(7)。準決では山口幸二と1、2着を決めたが、ツボにはまらない限り、決め手は活きなかった。
 静岡記念(2月5日〜8日)に山田が登場。12月の西武園・全日本選抜から欠場しているが、その間に体調を整えてくるはずだ。
 メンバーは決して軽くない。山崎芳仁(福島)地元の渡辺晴智、新田康仁、石橋慎太郎と強敵ぞろい。山田が頼りにするのは吉田敏洋(愛知)村上義弘(京都)。いずれも山崎・新田にはライバル意識をもっている。ギアに悩む山崎なら、吉田・村上が先手を取って山崎の仕掛けのタイミングを外すことは難しくない。

 山田には同期の神山と違い番手からまくる脚が残っている。昨年は獲得賞金が5千万を切っており、波がありすぎた。
 88年にデビューした山田も21年目。40歳になったが、競輪界には中年パワーを見せてファンを沸かす選手が必ず出てくる。一昨年4月の観音寺ふるダビ優勝以来のGII、GI優勝の期待が持てる。昨年の紫原政文(福岡)のように、山田旋風も吹き荒れて欲しい。100Vまであと6個。昨年も6回優勝しており、静岡を足がかりにカムバックすると期待している。

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