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キャバ嬢が生まれる瞬間(48)〜失恋をきっかけにキャバ嬢になった女〜

三村あかね(仮名・26歳)

 私は半年前、2年間も交際していた男に振られた。今まで色々な場所へ旅行に行ったり、お互いの両親とも顔を合わせるくらいの仲で、近々結婚しようねって言ってくれていたのに、あっさり捨てられた。彼に誰かほかに好きな人が出来たのかを聞いたら、どうやら私と一緒にいるのが疲れたらしい。たしかに私の性格はわがままで、彼への不満をすぐに口にするような人間だけど、それも含めて愛してくれていると思ってた。

 私は彼一筋だったから、唐突な別れに食事も喉を通らなくなり、なんの気力もなく、気付いたら8キロ痩せてた。とにかく家で1人でいると、ずっと彼のことを考えてしまい涙が止まらない状態。だからいつも、誰か友達を誘って飲み歩いてたな。お酒を飲めば少しの間だけでも嫌なことを忘れられるから、朝まで飲んで帰宅。会社は遅刻が続いて辞めてしまった。

 友達もいつも暇ってわけじゃないから毎回私に付き合ってるわけにはいかない。そんな時に目に入ったのが、キャバクラの求人広告だった。お酒飲んでお話するだけでお金もらえるならっていう軽い気持ちで飛び込んだんだよね。あと自暴自棄になってたのもあって、お客さんからの誘いも断ってない。良くないとわかってはいても、抱かれているときはこんな自分でも必要とされてるんだって思える。彼氏に振られたときは自分の存在がすべて否定された気持ちになった時の反動なのかも。たしかに彼氏は欲しいし、結婚もしたい。でもまた裏切られてこんな気持ちを味わうなら、優しくしてくれるお客さんとの関係を楽しんでいたいって思う。だから失恋の傷が癒えるまではキャバクラ嬢として働くつもりでいます。
 
(取材/構成・篠田エレナ)

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