皐月賞では7着に敗れたが、「折り合いに専念したため、後ろからの競馬に。直線で内を突いたら前が壁で、結果的に脚を余してしまった。テン乗りだったし、ボクが乗り役さんに引っ掛かり癖があるのを強調しすぎたかもしれない。もったいない競馬だった」と加藤征調教師。決して力負けではないという。
中間はここを目標に順調に乗り込みを消化。1週前の1日には美浦坂路で800メートル53秒2、ラスト1F12秒4を馬なりでマークした。「皐月賞のいい状態を維持することに主眼を置いてやってきた。馬はできているし、もうあまりやらなくてもいいからね。落ち着きがあって、いい感じできている」
1600メートルは朝日杯FSで2着、ライバルのブレイクランアウトに先着している。「一瞬の脚が持ち味だから、直線が長いのは歓迎できないが、そのあたりは仕掛けどころひとつ。鞍上も超一流だからね。マイル戦ならこの馬らしい競馬が見せられると思うよ」と師はビッグタイトル奪取へ自信を見せていた。
【最終追いVTR】坂路で単走。終始、馬なりのまま、800メートル52秒1→37秒5→12秒1をマークした。気合乗りの良さが目立ち、テンから引っ張りきれない勢い。最後まで脚色はしっかりしており、馬体も引き締まっている。仕上がりは最高だ。