スタート前からこのドラマはゴタゴタが始まっていた。「もともと石原さとみが初主演で決まっていた。ホリプロも全面協力をという構えだったのですが、共演が山下になったことで、ジャニーズ側がW主演にしてくれと要望をかけてきたんです。ただ、それはホリプロも飲めないということで、ホームページにも『主演』という文字を使わないということで一応、決着はしましたが、石原サイドとしては、全面的に猛プッシュという感じではなくなっちゃいましたよね。起用を決断したフジとしても微妙な空気感でスタートする羽目になった」(芸能プロ関係者)
スタートしてみれば、12%近くと、そこそこの視聴率を取り始めたのだ。局内関係者は「局内でも、ドラマとしては悪くないという評価だったんですが、どうしてもネックが山下の“棒演技”。表情があまり豊かでないというのが、山下の魅力なのかもしれませんけどね。若くてイケイケの時はあれでもよかったんですが、30歳過ぎているともうちょっと抑揚がないと使うほうもねえ、と評価はイマイチでした」。演技の上手い下手は受け取る側の感覚もあるかもしれないが「それにも関わらず、台本段階で、山下側があれはダメとかもっとこうしてっていう感じの要望が多かったそうです。だったらもうちょっと演技を何とかしてくれって言いたかったスタッフも少なくないんじゃないんですか」(同)
最終回はここ最近、恒例となっている「拡大版」がなく、粛々と終了。もしかするとこの措置は一連のギクシャク感が残ったからだったのかもしれない。