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【週刊テレビ時評】ドロ沼の「平清盛」 テコ入れに京本政樹起用!

 ロンドン五輪も終わり、各局の放送も通常の編成に戻った。

 そのなかで、NHK大河ドラマ「平清盛」(日曜日午後8時〜)は、もはやドロ沼というべきか…。

 第31話(8月5日)で大河ドラマ史上、ワーストとなる視聴率(以下、すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)7.8%を記録してしまった同ドラマ。12日はロンドン五輪男子マラソン中継のため、放送休止となった。2週間ぶりの放送となった第32話(19日)は、10.7%とやはり低調だった。この数字は、これまでの同ドラマでは、ワースト4位タイの低さであった。

 第26話(7月1日)で13.2%を記録して以降、翌週からは11%台以下で推移しており、上昇の気配はみじんもない。ただ、NHKも指をくわえて見ているわけではなく、新たなテコ入れ策を発表した。

 それは、京本政樹の投入。京本といえば、テレビ朝日系列の「必殺シリーズ」で人気を博した。NHKとしては、その人気にあやかりたいところで、“北の王者”と言われた奥州藤原氏の当主・藤原秀衡役を演じる。京本の登場は9月23日放送分からで、大河ドラマへの出演は03年の「武蔵」以来、9年ぶりとなる。

 同ドラマの磯智明プロデューサーは「秀衡は、都では敵なしの清盛も一目置いた平家に並ぶ北の王者。カリスマ性とゴージャス感を表現できるのは、京本さんしかいない。源義経にとっては父のような存在であり、演じる神木隆之介さんとの芝居も見どころ」と話している。

 また、「U-20女子ワールドカップジャパン」、ヤングなでしこ対メキシコ戦放送の関係で、30分遅れの午後9時30分からのオンエアとなった芦田愛菜&豊川悦司主演「ビューティフルレイン」(フジテレビ系列)第7話(19日)は8.7%で、前週より2.2ポイントも下げた。

 一方、同日、日本テレビ系列では「世界の果てまでイッテQ!」(午後7時58分〜8時54分)=16.5%、「行列のできる法律相談所」(午後9時〜9時54分)=16.8%、「おしゃれイズム」(午後10時〜10時30分)=15.0%と、3番組連続で15%超えの視聴率を残した。

 その他、13日月曜日の「ロンドンオリンピッ2012 さんま・櫻井・上田のメダリスト生大集結!祝勝会」(日本テレビ系列=午後7時〜9時54分)=18.1%、17日金曜日の「ぴったんこカン・カンスペシャル」(TBS系列=午後7時56分〜9時48分)=18.7%、18日土曜日の「土曜プレミアム・ほんとうにあった怖い話 夏の特別編2012」(フジテレビ系列=午後9時〜11時10分)=16.0%で好視聴率をゲット。

 15日水曜日にTBS系列が放送した「キリンチャレンジカップサッカー 2012〜日本対ベネズエラ」(午後7時〜9時30分)は19.8%だった。
(坂本太郎)

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