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地元風俗も賑わう震災復興特需

 「暮れの12月には240万円のピアジェが売れました。昨年夏以降は50万円から150万円位のロレックスが平均して1日に5本程度売れています。こんなことはバブル以来、20年ぶりのことです」

 こう話すのは、宮城県仙台市内の老舗時計店の主人(78)だ。売り上げは前年比5倍に膨れ上がっているという。また、仙台市にある大手デパートの宝飾品売り場の売り場主任(55)も、
 「100万円クラスのロレックスが1日5本以上売れています。ダイヤモンドや金製品など、換金性の高い高級アクセサリーが人気で、この売り場だけで前年の約3倍の売り上げです」
 と、顔をほころばせる。これらの店だけではなく、『仙台三越』『藤崎』などのデパートも前年比300%の売り上げだという。

 仙台三越の通りを一本挟んだ向かいに広がるのが、東北最大の歓楽街国分町だ。ここにはおよそ3000軒の飲食店が軒を連ねるが、こちらも同じく大盛況のようだ。
 「震災直後から保険関係の人たちでにぎわい始め、地震保険で有利に認定してもらった地元の人たちが来始めたのです。さらにゴールデンウイーク後からは、復興事業に携わる他県の人たちが目立つようになりました。特に二次補正が成立してからは、それまで空室が目立った風俗ビルも全部満室となり、クラブ、スナック、キャバクラ、店舗型ヘルス、どこも満員状態が続くようになりました」(地元風俗記者)

 さてこの復興特需、いつまで続くのだろうか。
 「'04年の新潟県中越地震では、約3年特需が続きました。歓楽街でいえば、阪神淡路大震災では4、5年特需で賑わった。今回の場合、他県から入って復興事業に携わる多くの作業員が去るまで、6、7年続きそうだというのが地元経済界の胸算用です」(地元記者)

 捕らぬ狸の皮算用にならないように願うばかりだ。

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