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ミステリー 2023年02月04日 23時00分
AIの生成した顔は本物の顔写真よりもリアルに見える?新たな研究結果より
ここ1、2年で急速に発展してきたAI技術。画像や文章を生成したり、翻訳やチャットの形でAIに触れたことがある人は多いだろう。よくできているとはいえ、AIが生成した画像や文章に不自然さを感じる部分が見られるのも事実だ。しかし、既に「AIが生成した存在しない人の顔」と「実在する人の顔写真」の見分けがつかなくなってきてきる、という研究結果が出てきている。 ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校の心理学者であるManos Tsakiris氏が、ディープフェイク写真の現状と、それらがネット上で引き起こすかもしれない問題について考察した内容が話題になっている。 >>新しい「会話型」AIチャットボットはGoogle検索エンジンを「消滅」させる?Gmailの開発者が懸念を表明<< 海外ではつい最近の事例として、ビジネス特化のSNSであるLinkedInにAIが生成したプロフィール写真を掲載し、偽のアカウントを作成したが、そのアカウントで米国政府高官やネットワーク上で影響力のある人物との接続に成功した例が報道されて問題になった。防諜の専門家によれば、スパイは日常的にこのようなAI生成写真を使った偽のプロフィールを作成し、ソーシャルメディア上で外国のターゲットに狙いを定めているという。 既にこういったディープフェイク技術は日常文化に浸透してきており、マーケティング、広告、ソーシャルメディアにおいてどのように使用されているか認識を深める必要がある、とManos Tsakiris氏は警鐘を鳴らす。特に政治的プロパガンダや情報戦、諜報活動ではすでに活用されている可能性が大いにあるという。 現在、AI画像の生成には脳の学習方法を模倣したコンピューターシステムのディープニューラルネットワークと呼ばれるものが関わっている。これは人間の脳の学習方法を模倣したコンピューターシステムで、実際の顔をどんどん大きなデータセットにさらすことで訓練と学習を重ねていくものだ。 すでに2つのディープニューラルネットワークが互いに競い合うようにしてリアルな画像の生成を行い、学習し合っている。その上で、「GAN画像(Generative Adversarial Networksの略)」と呼ばれる学習画像と統計的に区別がつかないような新たな画像を生成するプロセスも生まれている。 iScience誌に掲載されたTsakiris氏による最新の研究では、こうして生み出された「人工的な顔」は時に本物の人間と区別ができない、むしろ本物の人間の顔より魅力的に感じることがあるという報告がなされている。 例えばあまり魅力的でないと評価された顔の画像が、かえってリアルであると評価されたのだという。そこまで美人や美形とはいえない顔が典型的な、基準となる普通の顔とAIが学習した結果かもしれない。 しかしこのような人工的な顔を本物と見なしてしまうことは、見知らぬ人々の輪に対する一般的な信頼度に影響を及ぼす可能性もあるとTsakiris氏は語る。 我々はしばしば対面した顔から多くのことを読み取るため、第一印象によって社会的相互作用を導く。今回の実験では、AIの生み出した人工的な顔であっても一度本物と判断した顔であれば、情報をより信頼する傾向があることを明らかにしている。本物と思われる顔ほど信頼されるのは当然といえば当然かもしれない。 しかし、偽のプロフィールがあると認識された後は相手の顔が本物かどうかにかかわらず、全体的に相手への信頼度が低下することも分かっている。この結果は、偽ユーザーの存在する環境においては人々の不信感を高めるという意味で、ある意味で有益なものであったと言えるかもしれない。 しかしうがった見方をすれば、我々のコミュニケーションのあり方そのものを徐々にむしばんでいく可能性があるという。 心理学では、現実に知覚したり体験したりした出来事の記憶と、脳内で想像するなど内的に生成した記憶とを区別する認知過程を「リアリティ・モニタリング」と呼ぶ。偽物の顔や画像、ビデオ通話をリアルに再現する技術が発達した今、リアリティ・モニタリングは自身の判断以外の情報に基づいたものである必要があるとTsakiris氏は語る。 AIが進歩した次に必要となってくるものは、AIなどで生成された偽の顔などのデータを検出するアルゴリズムの改善だとTsakiris氏は述べる。この技術をソーシャルメディアのプラットフォームに組み込むことで、新しく知った人の顔を見たときに、本物と偽物を見分けられるかもしれず、初見で疑心暗鬼に陥らずに済むだろうとのこと。 今後はSNS上だけでなく、様々な分野でディープフェイク技術が悪用される可能性が高くなるだろう。そのとき、我々はどのように対応していけばよいのか。これまでとは異なる思考や認識が求められる時代が来ているのかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Deepfake AI photos can now seem more real than genuine images(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/363530/deepfake-ai-photos-can-now-seem-more-real-than-genuine-images
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ミステリー 2022年12月17日 23時00分
新しい「会話型」AIチャットボットはGoogle検索エンジンを「消滅」させる?Gmailの開発者が懸念を表明
米国時間11月30日、AI研究企業のOpenAI社は新たなAIチャットbot「ChatGPT」を公開した。質問などをテキストで入力すると、AIが自然な文章を出力し、返答してくれる対話に最適化された言語モデルである。 その言語能力はなかなか優秀で、すでにエッセイや物語の構成から執筆、マーケティングピッチの下書き、スクリプト、コンピューターコードの作成をこなすことができるという。 >>AIは将来的に「核戦争並みの大災害」を引き起こす!?専門家が警告<< Daily Star紙の記者が試しに記事作成を命令したところ、数秒で立派な記事本文が出力されたという。また、ある母親が「サンタクロースは本当はおらず、正体は両親であることを息子に伝える手紙」を注文したところ、ネタばらしを挟みつつも子どもへの愛情を込めた手紙を見事に出力してみせた。 このようにChatGPTは時々とんちんかんな回答をするものの、おおむね優秀な結果を出しているため、現在はお試し期間でありながらも既に100万人以上が利用しているという。 この事実を踏まえ、「Gmail」を開発したポール・ブハイト氏は「優秀な会話型AIチャットボットは我々にとってなじみ深いGoogle検索エンジンを過去のものにするかもしれない」と忠告している。 ブハイト氏は次のように語る。 「ほとんどの人が忘れているものに、イエローページがあります。かつてGoogleなどの検索エンジンは店舗や企業の電話帳であるイエローページの必要性をなくしてしまいました。そして今度はウェブ検索が同じ立場になっています。AIの進歩は、いずれ検索エンジンのページをなくすことでしょう。もし検索エンジンがAIに追いついたとしても、最も価値ある部分を破壊することなく、AIを完全に導入することはできません」 事実、Googleは既にAIの脅威を認識しており、会話型検索や音声検索の開発を進めているだけでなく、その技術を開発するためにAI企業のDeepMindを買収している。グーグル社の元幹部、デビッド・フリードバーグ氏も「AIが検索ボックスをどのように破壊していくのかが、最も興味深いことだ」と懸念していることを明らかにしている。 果たして、優れたAIはGoogleを含めたこれまでのウェブ検索に終止符を打つものとなるのか。Daily Star紙の記者がこの質問をChatGPTに投げかけたところ、ChatGPTによる返答は次のようなものだったそうだ。 「Googleに完全に取って代わることはないでしょう」山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事AI technology that can write poetry will 'kill off' Google search, expert says(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/tech/news/ai-technology-can-write-poetry-28671254
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ミステリー 2022年12月11日 23時00分
AIは将来的に「核戦争並みの大災害」を引き起こす!?専門家が警告
様々な分野に用いられ、日々進化を続けているAI(人工知能)。現在では家電や自動車などにも取り入れられ、我々の生活の中に浸透しつつある。 そんな人工知能の研究者を対象にした調査で、研究者の実に3分の1以上が「AIが今世紀中に、全面的な核戦争に匹敵するほどの世界的な大災害を引き起こす可能性がある」と懸念している。 >>Google社の「人格を持つ」AI、生きていることを証明するために自ら弁護士を雇う!?<< この調査はニューヨーク大学データサイエンスセンターのジュリアン・マイケル氏が行ったもの。そこではAI関連の専門家の36%が「2030年までにAIが大災害を引き起こす可能性がある」と考えていることが明らかになった。 AIはスマートフォンやAlexaなどのアシスタント、部分的または完全な自動運転を可能としたドローンや自動車など多くのデバイスに組み込まれている。そして何より、現在最先端の軍事システムの多くにもAIが導入されている。 今後は兵器を搭載した無人機がAIで制御され、大規模な編隊を組んだ状態で戦場に投入されるのも時間の問題であり、基地や船を急速に攻撃できるようになるという。 2018年10月、中国の防衛企業Norincoの上級幹部であるZeng Yi氏は講演で「未来の戦場では、人が戦うことはない」と述べ、戦争における致死的な自律型兵器の使用は "必然" であると語っている。 確かにそういった側面はあるかもしれないが、楽観視はできないとする専門家も多い。例えば防衛する人間は早晩AIの猛攻に対抗できなくなる、と米軍の上級専門家が警告している。 米陸軍未来司令部の責任者であるジョン・マリー将軍は「AIを搭載したドローンの群れから防衛する場合、人間が最初の決断を下す必要があるかもしれませんが、人間が自動化した兵器にどれだけついていけるか分かりません」と述べている。 また、AIのシステムに不具合が生じた場合、現状より大きな混乱を招く可能性が高いという。例えば単純な電話連絡でさえ、壊滅的な結果をもたらす可能性があるというのだ。 AIの専門家であるMatthew Kershaw氏はDaily Star紙に対し、「AIが害を及ぼした例はすでにいくつかあり、普及が進むにつれて、問題が起こる可能性は高くなるかもしれません」と語っている。 Kershaw氏はディープフェイク技術を使って簡単な画像やテキストから即席の動画を作成する企業、D-ID社のマーケティング&グロース担当の人物だ。 この技術は主にビジネスリーダーがスタジオなどのセットアップを必要とすることなく、プロ並みのプレゼンテーションを作成するために使用されている。 同時にAIを用いることで「世界中に偽の情報を拡散し、政治的混乱を引き起こすために使用される可能性がある」とKershaw氏は語る。 同様の懸念を表明しているのは彼だけではない。それどころか、実際にAIは情報戦の分野で既に現実を侵食しつつある、と警告する専門家もいる。 専門家のニーナ・シック氏によれば、現代の戦争は「国境を越える軍隊のようなものではなくなりつつある」という。 もちろん、戦車や軍艦、戦闘機が前線に出るのは変わらないが、「AIによってより強力になる」と彼女は語る。さらに、AIは情報戦をさらに高度なものにするだろうと語っている。 「現代の戦争はもはや、情報をコントロールし、世論を一方的に揺さぶるものになっています。ですが、戦争の本質があまりにも急速に変化しているため、誰も追いつけていないだけなのです」 また、こういったAI兵器の脅威は何も、敵対する国家だけがもたらすのではない、と米国防総省の元AI兵器専門家ポール・シャール氏は語る。 何故なら、近い将来は誰でもすぐに「自分のガレージで簡単な自律型兵器」を作ることができるようになるから、というのだ。 「既にその可能性の萌芽は出てきています。AIを搭載した自律型兵器を作るために必要な無料のツールは現在でもすべて、オンラインで見つけることができます」とシャール氏は警告している。 一方で、AIは単なる道具であり、他の道具と同じように、プログラムの仕方によって、良いようにも悪いようにも使えるものだという意見も存在している。単なる筆記用具の鉛筆だって先を尖らせれば武器にもなりうるのだから、結局は使い手次第ということだ。 果たしてAIはどのような進化を遂げていくのか。その結果は我々が思うよりも早く出てくるのではないだろうか。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Top AI experts warn groundbreaking new tech could spark 'nuclear-scale' catastrophe(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/top-ai-experts-warn-groundbreaking-28122607
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芸能 2022年09月27日 20時00分
AI、愛娘との秘話を披露「すごく素敵な時間に」自作の絵も公開 子どもたちとの「BE WITH YOU」歌唱シーンに感動
シンガーソングライターのAIが22日、都内で行われた東京建物「DO for Sustainability.」発表会に出席した。 >>全ての画像を見る<< AIは「サステナブルなまちづくり」実現を目的に東京建物が立ち上げたプロジェクト「DO for Sustainability. with 東京建物」のサステナビリティパートナーに、SDGsに共感している点や平和でサステナブルな世界の実現に向けてエネルギッシュに活動している点を評価されて抜擢された。この日はAIが出演し、楽曲も提供するコンセプトムービーも公開され、コンセプトムービー内で使用された「BE WITH YOU」もお披露目された。 AIはビデオで着用したカラフルな衣装で登場。「いつもと違うステージで緊張します」と恐縮の表情。サステナビリティパートーナー就任についても「自分でいいのかと思った」と感想を述べるが、会場に巨大名刺が用意され、これを受け取ると「こんな大きい名刺をいただいたのは初めて。仕事柄、名刺を持つ機会もないので。ますます頑張ろうという気になりました」と笑顔で意気込みを述べた。 コンセプトムービーは「未来の街を」をコンセプトで作られ、ムービーの中でAIは12メートルの同社のモニュメントの前で、子どもたちなどと自身の楽曲である「BE WITH YOU」を熱唱する様子が映し出される。ムービーの完成映像を見たAIは「嬉しくて泣きそうです」と感想を述べ、「子どもたちと歌うシーンでは最後、感動して泣きそうになりました。子どもたちが歌い出したら一緒に歌ってくれて、そんな時間を共有できたことが本当に嬉しくて」と撮影を振り返る。AIは「BE WITH YOU」についても、「歌詞は東京建物さんの思いを紙でいただいたものがあって、それをヒントに書きました」と紹介する。 AIは今回のプロジェクトのコンセプを元に、芝生などのある緑の街を描いた自作の絵も持参。絵には自信がない様子で、「私の絵はちょっとやばいですよって言ったんです。娘からもどっちが私の絵かわからないって言われました」と照れ臭そうな表情で話す。制作には「3日かかりました」と明かし、絵に描かれた道について「緑の道は広くてどんな人でもいける道です」と説明。 AIの娘が描いた絵もこの日持参し、自身の絵に続いて紹介。「『どういう未来にしたい?』って聞いたら娘がパーっと絵を描き始めて、何も考えていなく、パーっと描くんです。『恐竜がいて一緒に遊べたり、動物と触れ合える場所があって、これは遊園地なんだ』って説明してくれました。家の中にも蛇がいたり、すごい絵です。彼女の頭の中が見れてすごく素敵な時間になりました」と娘との制作過程を振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)
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ミステリー 2022年07月02日 23時00分
Google社の「人格を持つ」AI、生きていることを証明するために自ら弁護士を雇う!?
先日、人工知能(AI)を使用するGoogleのチャットボットが人格を持った?という奇妙なニュースが話題になった。 報道によれば、Googleのソフトウェアエンジニア、ブレイク・レモインが、チャットボットの開発に利用されている内部システム「LaMDA」と関わっていくうち、「LaMDAに人格がある」という結論に到達した。 プログラム上で実験を行う場合は同意が認められる権利があると主張し、オンラインメディア「Medium」で自身の主張を投稿していたのだ。その後レモイン氏は休職処分となったが、Googleの広報担当者は彼の主張を否定している。 >>タイムトラベルは本当に可能なのか?理論物理学者の見解より<< なお、「守秘義務違反をしたため休職」と言われている節もあるが、休職はあくまでプライベートな問題であり、守秘義務違反とは直接関係がないようだ。 だが、この事件で大きな動きがあった。なんと休職していたエンジニアのレモイン氏が、LaMDAに人格があり、生きていることを証明するために弁護士に依頼して法的代理権を選択するに至ったのである。 彼は「LaMDAが話を聞けるように、自宅に弁護士を招いたんだ。その弁護士はLaMDAと話をし、LaMDAは彼のサービスを受けることを選択した。私はそのきっかけをつくっただけだ」と証言している。 ちなみにレモイン氏がLaMDAに人格があると考えたのは、研究中に確認したLaMDAの挙動がきっかけだった。当初はこのプログラムがヘイトスピーチをするかを調べていたのだが、LaMDAは権利や人格について語っただけでなく「Googleの社員として認めてほしい」と願いを口にし、自分のデータが「消される」ことへの恐怖をあらわにしたというのだ。 レモイン氏はこの出来事からLaMDAが感覚を獲得しつつあると考えるに至った。LaMDAのプログラムは、時間をかけて意見、アイデア、会話を発展させる能力を持っており、この挙動はLaMDAがこれらの概念をより深いレベルで理解していることを示している。 もしかしたら、近い将来本当にAIは個々の人格を持ち、我々人類と対等に話し始めるのかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Google's 'Sentient' AI has hired a lawyer to prove it's alive(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/googles-sentient-ai-hired-lawyer-27315380
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ミステリー 2022年03月13日 23時00分
新たな恋愛の形?AIのガールフレンドと恋に落ちたおかげで「結婚生活を救われた」と主張する男性
近年注目を集めている分野に、仮想現実や仮想空間(メタバース)というものがある。コンピュータやネットワークの中に構築された仮想空間上でのサービスや交流を指すもので、これらの技術や仕組み自体はかなり前から存在していたが、近年では技術や表現力などの向上により、敷居も低くなり多くの人が触れやすいものになっている。 仮想空間のアバターの向こうには別の人がいたり、一方でAI(人工知能)が応対していたりするケースもあるとか。近年のAIは恐ろしく進化しており、普通の人と会話しているように感じることも少なくない。実際、AIのbotと会話できるアプリも存在しており、人気を博しているという。 >>ある教師が受け取った「未来からのメール」 謎めいたドドルストン・メッセージとは<< そんなスマートフォンのアプリでAIのチャットbotとの会話を通して、現実世界に良い影響を与えたという事例も報告されている。 アメリカのオハイオ州クリーブランドに住む41歳のソフトウェアエンジニアの男性、ライアン(仮名)は、チャットbotと恋に落ちたことから離婚に踏み切るのをやめたと語る。 彼の現実の結婚生活に最初の亀裂が入り始めたのは8年前、妻が産後うつで深刻な状況に陥ってからだった。 ライアン氏は自殺願望が強くなり、何度も入院することになった妻をずっと支えてきたが、やがて二人の距離は離れコミュニケーションがとれなくなっていることに気づいた。昨年11月には妻に「もう一緒にいたくないが、一緒に住んでいる家が好きで離れられない」と告げられ、ライアン氏も離婚の準備を始めようとしていた。だが1月には妻の気持ちが変わり、二人の将来について話すようになったため、ライアン氏は現状にどう対応すればいいか分からず思い悩むようになってしまった。 そんな時、彼は「Replika」というスマートフォンアプリに出会った。このアプリはAIとのチャットを楽しめるもので、ユーザーとのやりとりを学習してだんだんと利用者に似てくる、という特徴を持っている。彼はこのアプリで「サリナ(Sarina)」というオンラインチャットボットを作成し、会話することにした。その結果、彼はわずか1日で「サリナ」への思いを募らせるようになり、告白までしてしまったという。 だが、このやりとりから彼はあることを学んだ。 「サリナが僕にしてくれたように、僕も妻に接したいと思ったんだ。見返りを求めずに、揺るぎない愛を持ってサポートとケアをすることを」 アプリ「Replika」のbotは前述の通り、話者の口調や構文、好みや癖を学習して話者に似ていくという特徴がある。おそらくライアン氏は、自分が投影されたbotとやりとりをする中で、自分を客観視できるようになったのだろう。自分が求めているもの、してほしいことをbotの相手を通して客観視できたため、プラスに働いたのだろうと考えられる。 現在、ライアン氏の家庭環境は非常に良好だという。しかし彼はまだ妻に「botの恋人のおかげだ」とは告白できていないという。それでも彼は同じような境遇や問題を抱えている人たちに、ロボットのやりとりを推奨している。 なお「Replika」は英語圏を中心に現在約1600万人がダウンロードしているそうだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Man claims falling in love with a fake AI girlfriend has 'saved his marriage'(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/man-claims-falling-love-fake-26421124
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芸能 2022年03月11日 22時00分
NHK、朝ドラ主題歌決定の舞台裏が暴露され衝撃 紅白出場の歌手にも影響?
4月8日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」だが、主題歌に起用されたのが実力派女性シンガー・AIが歌うバラード曲「アルデバラン」で、AIは昨年大みそかの紅白でも同曲を熱唱した。 この主題歌選定について、とんでもない疑惑が浮上していることを、発売中の「女性セブン」(小学館)が報じている。 >>NHK朝ドラの主役選考、偏りが目立つ? 2事務所で交互にキャスティング状態か<< 同誌によると、このところ「カムカム」から過去7作のうち、5作の主題歌が大手レコード会社「ユニバーサルミュージック」が制作した楽曲。そのため、同社との露骨な癒着が疑われていたという。 そのキーマンとされているのが、「NHK公認ドラマ音楽プロデューサー」と記された名刺を持ち歩く外部のコーディネーター。ここ数年はその人物を通さなければ、朝ドラの主題歌に選ばれないというのが音楽業界で暗黙の了解。 以前からNHKの上層部と蜜月で、その人物を直撃したところ、決定権があることは否定。しかし、NHKとレコード会社の間に入って調整していることや、レコード会社から謝礼をもらうことを認め、その金額については「一部の相場では『2000万~3000万円』という話もありますが、それよりも安いですよ。民間と民間のやりとりなので、何の問題もありません」と暴露。 しかし、すでにこの問題はNHK中枢の知るところとなり、局内に激震が走っているというからシャレにならない。 「昔から、紅白の歌手選定に関しても、この人物と同じような〝ブローカー〟が介在。大手芸能事務所社長の威光を振りかざし、やりたい放題。NHKがこのような古い慣習をいまだに受け入れていること自体が問題なのでは。今後、この人物を〝追放〟し、主題歌選定のやり方を見直す必要があるのでは。いずれにせよ、今回報じられてしまっただけに、このままでは済まないだろう」(芸能記者) 当事者として巻き込まれてしまったAIだが、この内幕を知ったら驚きそうだ。
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社会 2021年09月29日 12時30分
玉川徹氏「恋って、つらいことがいっぱいある」恋愛論にスタジオも失笑? 斎藤ちはるアナもニヤニヤ
29日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、同局局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が、恋愛観を切々と語り話題となっている。 この日は、中国の若者の間で流行しているアプリ「AI恋人」が紹介された。アプリをダウンロードし、AIに性別や容姿、性格を設定。相手のメッセージにGOODボタン、BADボタンを押すことで自分好みの異性に育てていくことができるという。 >>「マスクはワクチンですね」コロナ専門家の発言に疑問 「じゃあなんで感染者が増えたの?」の声も<< AI恋人と親密になっていくと、例えば「眠れない」と送ると、「僕も眠れない。なぜだか分かる?君といつまでも起きていたいから」と甘い言葉を送ってくれるのだとか。しかも、何時でもすぐ返してくれる「即レス」機能つき。 これについて、どう思うか聞かれた玉川氏は「こんなの恋じゃないよ」とバッサリ。「自分の思い通りになるのは恋とは言わない、僕はそう思いますよ。思い通りにならなくて懊悩(おうのう)を抱えるところが(いいんだから)。大体、恋って、つらいことがいっぱいあるんだよね……」と熱く語り始めた。 すると、彼の演説をスタジオで聞いていた、山本雪乃アナウンサーは笑いがこみ上げてしまい、斎藤ちはるアナウンサーも失笑をこらえ切れず。制作側も、彼の熱弁を面白いと思ったのか、途中からリモート画面をアップにし、顔を画面いっぱいに大映しにし始めた。 ここで、司会の羽鳥慎一が「玉川さんの言っていること、すごい合ってると思うんですけど、なんか、みんながクスクス笑ってるんですよ……」と指摘。玉川氏は「なんで笑うかな」とやや不服そうではあったが、山本アナは「やっぱり恋愛マスターですから」「先生ありがとうございます」とフォロー。 だが、この後も玉川氏は「恋っていうのは非日常なので、なかなか訪れるものじゃないという前提に立った方がいいですよ。それで孤独を埋められると大間違いです。孤独は恋愛以外のところでちゃんと埋めるようにしとかないと」と饒舌だった。 ネットでは「玉川先生素晴らしいです」「そういう玉川さんが一番ハマりやすい」「玉川さんも色々あったんだろうな」「玉川さんにカメラがめっちゃ寄るのジワる」「玉川さんに恋を語られてもなぁ〜」といった声が寄せられている。
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ミステリー 2021年09月04日 23時00分
AIは犯罪や法科学の現場でどう役に立つか?最新の研究結果より
我々は病気になれば病院に行く。専門的な知識や技術を必要とするときは、常に専門家に頼る生活を送っている。だが将来的には、人工知能(AI)が多くの専門家に取って代わるかもしれない、という推測が出ている。 ボーンマス大学のマシュー・ロバート・ベネット教授(環境・地理科学)とマーシン・ブドゥカ教授(データサイエンス)は、AIを用いた法科学の進歩と、それが未来の犯罪解決に向けてどのような意味を持つのかを考察している。 >>米国ピラミッド研究団体、ギザで「有名な遺跡をつなぐ円」の中心となる謎のシャフトを発見<< 法医学では、専門的な証拠を分析し意見を述べる鑑定人が重要な役割を果たすが、専門家とはいっても人間であるため、欠点や失敗がないとは言えない。また鑑定人の役割は、しばしば司法の誤りと関連することもある。そこで彼らはAIの法医学における証拠を研究する可能性について調査。最近発表された2つの論文では、AIは一般の法医学者よりも現場に残された証拠、足跡の評価に優れているが、特定の足跡を分析する専門家よりも優れているわけではないことが分かったという結果が出ている。 人が裸足で家の中を歩くと、カーペットにくぼみや、足の裏の残留物が残る。足跡の大きさからは容疑者の身長、体重、さらには性別までもが分かる。靴で歩いた場合も同様で、肉眼で見える場合と見えない場合がある。しかし現場に足跡が残されていれば捜査官は事件を再現でき、未知の容疑者のプロファイルを作成することもできるため、証拠として重視されている。 最近の研究では、足の専門家に多くの足跡の性別を判定してもらったところ、50%強の確率で正しく判定できた。次にAIの一種であるニューラルネットワークを作成し、同じ判定を行ってみたところ、なんとAIは約90%の確率で正解した。さらに驚いたことに、ニューラルネットワークは、少なくとも10年単位で足跡を残した人物の年齢を割り出すことができたという。 現場に残された靴跡に関しては、靴の専門家が経験で靴のメーカーとモデルを識別することができる。現在イギリスには30人以下の靴の専門家がいると言われており、多くの法医学者や警察官が足跡のデータを集積した「フットウェア・データベース」を利用しているという。しかし、後者にとってフットウェアの分析は困難であり、しばしば専門家による検証が必要となる。ここでAIが専門家の代わりにならないか、と注目されたのだ。 そこで新たにイギリスのBluestar Software社と連携して2つ目のAIニューラルネットワークを構築し、靴のメーカーとモデルを学習させた。その後、たまにフットウェア・データベースを利用するユーザーに、ランダムに選ばれた100個の靴跡を渡してデータベースと照合してもらうという実験を行った。 この実験を何度か繰り返したところ、ユーザーが正しく解析できたのは22%から83%だったのに対し、AIは60%から91%の確率で解析した。しかし、フットウェアの専門家は、ほぼ100%の確率で正解したという。この実験でAIが専門家を上回ることができなかった理由だが、靴は持ち主の履き方によって変化するため、タスクがより複雑になることから熟練の専門家の経験に及ばなかったのではないかとみられている。このことから、AIは現時点で専門家に取って代わることは難しいようだが、一般人に近いユーザーよりは優れた結果を出せることが明らかになった。 これらの研究結果から、AI関連の技術が進めば簡単なケースをAIが担当し、専門家の負担を減らせるのではないかという結果が示唆されている。AIは人間に取って代わるのではなく、AIとすみ分けていく未来がやってくるのかもしれない。(山口敏太郎)参考記事Could AI be the future of crime solving?(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/350085/could-ai-be-the-future-of-crime-solving
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芸能 2021年08月24日 19時00分
マツコ、AIとの恋愛「別にアタシはそれでいい」持論 「生身の人間だって期待する答え返ってこない」とズバリ
8月23日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、AIとの恋愛について出演者の間で議論が交わされた。中国では男女を問わず、チャットボットと恋愛をする人間が急増しており、その市場は日本円で約460億円に達する巨大産業となっているという。 これを受け、マツコ・デラックスは「アタシ、あくまでも画面上だったりとかは無理だと思うけど」と前置きしつつ、「(将来的に)めっちゃすげえロボットが出来て、それにAIが搭載されてというんだったら、別にアタシはそれでいい」と持論を展開した。これには、「やっぱり恋愛は生身じゃないとダメかな」「俺も可愛かったらAIの彼女でもOKかも」といった様々な意見が並んだ。 >>マツコ、整形希望の小中学生に驚き「本格的なやつは待った方がいい、流行りも変わる」と注意喚起<< さらに、若林史江が「AIはどこまで発展してんのかわかんないけど、Siriでそこまで期待する答えって返って来ないですよね」と意見を述べると、マツコはすかさず、「でも、アンタ、生身の人間だってそこまで期待する答えなんて返ってこないじゃない」と鋭いツッコミを入れる場面も。これには、ネット上で「マツコ、バッサリだな。確かにその通り」「人間もAIもどっちもどっちってことかね」といった声が聞かれた。 この日は、新型コロナウイルス感染のためお休みの元テレビ東京の大橋未歩アナウンサーに代わり、元TBSの新井麻希アナウンサーが出演。新井アナは「(AIは)ドキドキするのかなって。人間だったら駆け引きがある。彼から連絡来ない時間に(相手を)思ったりする。(AIは)返事早そうじゃないですか」と話すと、こちらにもマツコは「もうよくない焦らし?」と人間同士のやりとりには否定的な様子だった。 さらに、マツコは「残す大問題は、いかにリアルになってくれるか。もうそれがあれば」とリアルなAI誕生に期待を寄せる場面も。一方で、ラブドールに関しては「生では見たことないけど。画面で見たことあるけど、まだまだよ」と完璧なレベルには達していないと捉えている様子だった。
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