松坂大輔
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スポーツ 2020年05月06日 17時30分
西武、松坂の後継者を一本釣り? コロナ禍で吹く追い風、本人直々の英才教育も見られるか
ウイルス禍がドラフト戦線も変えていた。高校野球を始め、大学、社会人などアマチュア球界が活動を停止・縮小していることは今さらだが、その影響はプロ野球界のバイブルとも言うべく野球協約の変更にも及びそうだ。 「一部で、試合が見られないから、ドラフト会議の指名リストも作れないみたいな報道もありましたが、それはちょっと大袈裟かな。センバツや春季大会が行われなかったので、お目当ての高校生の成長を確認できなかったのは本当だけど、指名候補になる選手の元には、ずっと以前から練習も視察しているからね。情報不足にはなるが、練習の視察、去年までの試合データで判断すればいいだけのこと」(在京球団スカウト) 高校生の指名は、2年生だった昨年までに結果を出している“早熟タイプ”になりそうだ。12球団が 少ないデータの中で高く評価している高校生がいる。明石商の右腕・中森俊介投手だ。 「彼が去年のドラフト対象だったとしても、佐々木朗希(現千葉ロッテ)、奥川恭伸(現東京ヤクルト)と同クラスの評価を受けていたはず。今年はスカウトデータが少ないので、去年までのデータがたくさんある中森クンに注目が集まっています」(前出・同) とは言え、高校生の指名には「育成期間」が付きもの。こんな情報も交錯している。 「1球団が抱えられる最大選手数は70人。極端な話、7人の新人選手を指名するには、その前に7人の選手をクビしなければなりません。どの球団も育成に時間の掛かる高校生を避け、大学、社会人選手の即戦力の選手を指名するのではないか」(球界関係者) 野球協約第66条第2項 保留の手続<契約保留選手の数は70名を超えてはならない> 野球協約に従えば、70人の支配下登録枠に“指名人数分の空き”を作ってからドラフト会議に臨まなければならない。 「ペナントレース、二軍戦が開催されない以上、解雇か否かのボーダーライン上にいる選手を正しく判断することもできません。ボーダーライン上にいる選手を育成枠に落とす方法もあるけど、良策ではありません。今季はペナントレースが再開されても、無観客試合になるので、球団の経営難は避けられません。どの球団も少人数のドラフト指名になりそうです」(同) 埼玉西武は支配下登録選手数が最も少ないチームの一つだ(3月31現在、67人)。「将来の大器・中森」の指名に臨めるのは、少数精鋭の埼玉西武かもしれない。地元に近い阪神、オリックス、そして、将来のエース候補が欲しい巨人も熱い視線を送り続けているが…。 「中森クンはストレートの球速もあり、変化球のキレもバツグンです。20代前半のころの松坂大輔のピッチングスタイルに近く、西武に入れば、松坂から直接学ぶこともできます」(前出・同) また、埼玉西武は昨季、チーム防御率がリーグワーストだった。即戦力の投手は欲しいが、投打ともに「有望な高校生を獲って育てる」のチーム方針を貫いてきた。それに松坂は“教え魔”でもある。野球協約のルールを変え、70人以上を登録できるとなれば他球団も高校生の指名にも積極的になれるが、経営的事情から選手を大量に抱えられるのはごく一部の球団だけだろう。 松坂が自らの後継者を育てるシーンも見られるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月03日 17時30分
阪神・藤川、“松坂世代”初の名球会入り? 右ひじ手術から7年、故障を経て身につけたスキルとは
松坂大輔は、「あと30勝」できるのか。 かつて、松坂世代なる“称号”があった。松坂を筆頭に、1980年4月2日から1981年4月1日生まれの同学年選手たちが揃って活躍したからだが、その松坂世代のトップは松坂大輔ではなくなるかもしれない。※松坂大輔 170勝108敗2セーブ藤川球児 60勝36敗243セーブ※ プロ野球には、名球会なる組織がある。ピッチャーなら、日米通算200勝以上か、250セーブ以上を記録し、バッターならば、同通算2000本安打を達成しなければ、入会することができない。まさに一流のトッププレーヤーだけが集まる“メンバーズクラブ”とも言えるが、その中に松坂世代の選手は一人もいない。上述の数字からして、藤川の名球会入りは時間の問題と言っていい。 「村田修一は惜しいところで現役引退となりました。2017年、巨人から戦力外通達を受けた時点で、通算1865安打でした。あと1年、レギュラーで試合に出ていたら、2000本に到達していたはず」 「あとひと息」だったことを惜しむ声は多く聞かれた。 松坂世代のNPB現役選手はこの2人のほかは、和田毅、久保裕也の4人だけ。松坂のトミー・ジョン手術に代表されるように長期欠場を経験した選手も少なくない。おそらく、松坂世代からの名球会入り選手の誕生にここまで時間を要した理由は怪我のせいだろう。 「今季、アクシデントがなければ、巨人・坂本隼人が2000本安打を達成します(現在1884本)。坂本、斎藤佑樹、田中将大たちは『ハンカチ世代』と呼ばれ、松坂世代と同じように球界を牽引してきました。単純に比べられる話ではありませんが、8学年下の坂本が『松坂世代』と同じシーズンに名球会入りするとは思いませんでした」 松坂世代のドラフトイヤーで活躍した元スカウトマンがそう言う。 単に生涯成績だけを見ると、「もっと勝ち星を挙げていても…」と思うところはあるが、松坂世代の魅力はそれだけではない。松坂を始め、エース、4番、クローザーとチームの中核を担う選手も多かった。シーズンを棒に振るような長期欠場もあったが、見方を変えれば、チームが「復帰」を待ってくれたとも解釈できる。復帰を待ちたくなるような選手、待たなければならない存在が揃っていた世代とも言える。 「藤川が右肘にメスを入れたのは、2013年。ストレートに往年の威力が戻ってきたのは昨季後半ですが、そこに至るまでの間、藤川は先発や中継ぎも務めてきました。先発で成功したとは言えませんが、自身の役割に応じて調整法を変えるなど、ピッチングスタイルのパターンをたくさん持っています」(球界関係者) 昨季、「往年のストレートが蘇った」との評価も多く聞かれた。しかし、投手出身のプロ野球解説者や20代の頃を知る阪神OBたちは「変化球を使う割合が増えている」とも評していた。対戦バッターにストレートを速く感じさせるテクニックも習得したのだろう。 藤川がトップを切って名球会入りするのだから、この点に関しては“松坂以上”と評価しても良いのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月08日 17時00分
西武・松坂に「手を抜いてた?」 “同期のライバル”元巨人・上原氏、自身のヒットが明暗を分けた日シリの裏側を告白
元巨人・上原浩治氏が7日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。日本一を掴んだ2002年の日本シリーズについて言及した。 本動画で上原氏は、動画を提供した『スカパー!』(スカパーJSAT)が自社の運営するツイッター『スカパー!プロ野球』でファンから募集した質問に回答。その中の「一番印象に残っている試合は?」という質問に、西武・松坂大輔と投げ合った2002年日本シリーズ第1戦を挙げた。 同戦で一番印象に残っている場面として、上原氏は「投げることじゃなくて、大輔からヒットを打ったこと」と発言。 続けて、「(打てたのは)偶然。真っすぐを投げられたら普通に三振してたと思うけど、カーブを投げてきたので、振ったら当たってそのままレフト前に(打球が)行った」、「良い打球は(手に)感触が無い。(だから)『気持ちいい』と思って一塁まで走っていった」と当時の心境を明かした。 また、上原氏は「(高橋)由伸や松井(秀喜)さんがいながらのチーム初ヒット(だった)。バッテリーも手を抜いてたんじゃないか。相手が投手だからちょっと(手を)抜くということはある」とも推測した。 「そこから4点入ったから、自分のヒットが大輔を乱したかなと(思う)」という上原氏。「(松坂からのヒットは)嬉しかったですね。ピッチングも凄い良かったんで」と振り返っていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「リアルタイムで見てたけど、三遊間をきれいに破る野手顔負けの打球だった」、「この試合懐かしいなあ、上原のヒットから一気に点が入ってびっくりした」、「松坂からすると、上原に打たれたのは完全に誤算だったんだろうな」といった反応が多数寄せられている。 同戦の巨人は3回裏、9番・上原氏のヒットをきっかけに、1番・清水隆行に2ラン、その後5番・清原和博にも2ランが飛び出し、一挙4点を先制。援護をもらった上原氏は「9回1失点・6安打・12奪三振」と好投し、「4-1」でシリーズ初戦を制した。 初戦の勝利で勢いに乗った巨人は、第2戦~第4戦も勝利。4勝0敗と負け無しの4連勝で西武を下し、2年ぶり20回目の日本一を果たしている。 45歳の上原氏と39歳の松坂は、1998年ドラフトでそれぞれ1位指名を受けた同期で、2009年から2014年にかけてはメジャーでもしのぎを削った間柄。プロ1年目の1999年にお互い新人王を獲得したこともあり、両者を比較する見方は当初から出ていた。 また、当人たちもお互いをライバル視していたようで、松坂は2018年のプロ野球オールスター中継でゲスト解説を務めた際に、「(上原氏は)同じ年にプロ入りして、常に意識してきた投手」と発言。上原氏も2019年12月27日の『NEWSポストセブン』(小学館/電子版)のインタビューで、「何かと比べられることも多かったですし、僕にとってはいいライバルでした」と松坂を評している。 ライバルから放ったヒットが、日本一を呼び寄せる結果となった上原氏。約18年が経過した現在でも、当時のシリーズは強く印象に残っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg
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スポーツ 2020年03月20日 17時30分
西武・松坂、先発としては通用しない? OP戦で露呈した懸念材料、「中継ぎなら戦力」との見方も
埼玉西武・松坂大輔の好投はホンモノか!? オープン戦最終戦(3月15日)で、松坂が「3回被安打1失点ゼロ」と好投したのは、既報通り。辻発彦監督も「上出来。良くなっている」と“合格点”を与えたが、復活と見て良いのだろうか。かつて、「平成の怪物」と称されたベテランは、今季40歳を迎える。シーズンを通して投げ続ける体力も「ない」と思うのだが…。 同日に対戦した東京ヤクルトの関係者がこう言う。 「ベテランならでのピッチング。ランナーにではなく、バッターに対してクイックモーションを使ってタイミングを外したりして」 変化球主体のピッチングだった。同関係者によれば、同じ球種でも曲がり幅を変えてバットの芯から外させていたという。 こうしたピッチング内容を聞かされると、肩、肘の故障さえなければ、「そこそこイケるのは?」と思えてくる。しかし、 「タイミングを外すテクニックが通用するのは、打者一巡のみ」(スポーツ紙記者) という厳しい声も聞かれた。 また、投手出身のプロ野球解説者がこう続ける。 「松坂が通用するかどうか、そのポイントは左足を見れば分かります。投げ終わった後、体重が左足に乗っていません。今の松坂の投げ方は、右肩を痛めている投手の典型的なパターンです。今のところ、松坂が右肩を痛めているという情報はありません。ただ、松坂はこの『右肩を痛めている投手』の投げ方でずっとやっていくことになります」 見方を変えれば、今の松坂は右肩痛を再発させる危険性も秘めているというわけだ。 「松坂の中で、右肩痛は完全に消えていないのでは。痛みを抱えながらのピッチングをしているのかもしれません」(前出・同) 同様に、こんな声も聞かれた。松坂は「切り札」も見せてしまった、と。 「同僚のニールに教えてもらったという『落ちるボール』を披露してしまいました。松坂はフォークボールやシンカー系の落ちる変化球をあまり使わない投手でした。今季は落ちるボールも使ってくると教えてしまったようなもの。ペナントレース前なのに、手の内を明かしてしまいました」(球界関係者) 新しい変化球を公開してしまったことへの批判的な声…。しかし、松坂クラスのベテランになれば、「落ちるボールを投げるゾ」と相手バッターに思わせ、それを駆け引きの道具に使ってくるかもしれない。 「松坂は経験豊富なのでどんなピンチにも動じません。肩痛再発がなければですが、中継ぎで来たら、大きな戦力になるのでは」(前出・プロ野球解説者) テクニックで相手打者を翻弄させる投球術。長いイニングが投げられないのであれば、“1イニング零封”のセットアッパーは適任かもしれない。 「松坂は先発投手の自負、美学が強い」(球界関係者) 先発への強いこだわりを捨て、チームに貢献することを最優先に考えた時、平成の怪物は猛威を発揮するだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年02月03日 17時00分
「腕に縫い目がついた」西武・松坂、人生最悪のピッチャーライナーを明かす アテネ五輪のアクシデントに「怖すぎる」の声
西武・松坂大輔が、2日午後7時ごろにアップされた元横浜・高木豊氏のユーチューブ動画にゲスト出演。高木氏と共に2004年アテネ五輪予選リーグ第3戦・キューバ戦での投球について振り返った。 同大会最大のライバルと目されたキューバ相手に先発した当時プロ6年目・23歳の松坂。「4-0」と4点リードで迎えた4回裏、相手打者の打球が利き腕である右腕に直撃するアクシデントに襲われたが、そのまま続投し「8.1回7安打3失点・7奪三振」と快投している。 アテネ五輪の野球日本代表で内野守備・走塁コーチを務めていた高木氏は、アクシデント直後の状況について「(当たった衝撃で腕に)縫い目がついてるの。(各球団から選手を)預かっている身もあるから俺たち(コーチ陣)も心配で。(でも)『まだ握力がしっかりしてるから行きます』って言うから『いや、大丈夫か!?』って(思った)」と、ベンチが動揺する中、松坂は続投を強く志願したことを告白。 高木氏の言葉を受けた松坂は「あれはたぶん、野球人生で食らったライナーの中で一番強烈だったと思います」と、プロ22年目・39歳となった現在でもキューバ戦のライナーが野球人生で最悪のライナーであったと告白。 また、それでも投球を続けることができた理由に関しては「アドレナリンもあったと思いますね」と、気持ちの高ぶりが痛みを和らげてくれたのではないかと推測した。 「(松坂は)『感覚がおかしくなるから、スプレーはやらないでくれ』って言って、そのままマウンド行ったの」と、松坂が患部へのコールドスプレーを拒否していたことも明かした高木氏。これを受けた松坂は、「特に処置はしないでそのまま投げて。(でも)やっぱり終盤はちょっと怪しかったですけどね、握力は」と述べていた。 今回の動画を受け、ネット上のファンからは「球の縫い目がつくほどの衝撃って怖すぎる、よく骨折とかしなかったな」、「当時テレビで観ててこれは降板だって思ったけど、本人は逆に闘争心に火がついてたのか」、「手負いの状態で続投したのに、何事も無かったかのように抑えたのはさすがとしか言いようがない」といった反応が寄せられている。 続投した松坂は8回まで無失点を続けるも、9回に3点を奪われたことで完投・完封はならず。ただ、後を受けた石井弘寿(当時ヤクルト)がこれ以上の失点は許さず「6-3」で試合を締め、五輪では初めてキューバ相手に勝利を収める結果になった。 なお、患部の負傷が打撲にとどまったこともあり、松坂はその後準決勝のオーストラリア戦にも先発。チームは「0-1」で惜敗したものの、松坂は「7.2回5安打1失点・13奪三振」とアクシデントの影響を感じさせない好投を披露している。 今回の松坂の動画出演は、高木氏が現地で直接約束を取り付けたことで実現したものと思われる。高木氏は1日から始まったプロ野球春季キャンプに合わせ、同日から西武を含め5球団がキャンプを行う宮崎県を訪れているが、2日午後5時30分頃にアップされた動画では西武のブルペンを視察中に「次はちょっと松坂を探しに行こうか」と口にしていた。 今オフ14年ぶりに古巣西武に復帰し、多くのプロ野球ファンの注目を集めている松坂。その松坂をゲストに迎え16年前の裏話が明かされた今回の高木氏の動画は、ファンにとってもうれしい対談動画となったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2020年01月16日 11時30分
西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
松坂大輔(39)にとって、キャンプは「試される機会」ともなりそうだ。 松坂が一軍キャンプに帯同することが決まった。辻発彦監督(61)がそれを示唆した時点で、「スロー調整の松坂が実戦重視の班に振り分けられても付いていけない」の批判が出たことは、本サイトでもお伝えしたが、その後発表された西武キャンプの日程表、メンバー編成表を見たら、一つの仮説が成り立った。渡辺久信ゼネラルマネージャー(54/以下=GM)に試されているのではないだろうか。 「一軍に振り分けられた選手で、注目はドラフト1位の宮川哲(24)、同2位・浜屋将太(20)の両投手です。2人ともストレートのキレには定評があります」(スポーツ紙記者) 両投手とも、即戦力と伝えられている。松坂に対しても、辻監督を始め、西武の関係者たちは「戦力として獲得した」と話していたが、この3人が試されるのは、2月22、23日だろう。 「両日、初の対外試合が予定されています(対千葉ロッテ)。宮川、浜屋の2人は期待が大きいので、早い時期に実戦デビューさせると聞いています。22、23日が2人のデビューマウンドになるかも」(前出・同) 一方の松坂だが、チーム関係者によれば、「右肩、右肘に異常はない」とのこと。しかし、練習メニューに関しては「ピッチングコーチと話し合ってから決める」という。その言葉通りなら、キャンプ初日から別メニューなんてことになりそうだが…。松坂は「投げたがり」の性格だ。一般論として、ピッチャーは走り込みや遠投を重ねてからブルペン投球に入るが、松坂は違う。いきなりでも、ブルペン投球をやりたいと思うタイプだ。 「西武の他のピッチャーは、松坂の西武時代を知らない年下ばかりです。極端な例え話になりますが、ドラフト2位の浜屋は松坂が甲子園で活躍したときはまだ生まれていません。『どんな練習をするんだろう?』と、西武投手陣から好奇の目にさらされるわけです」(プロ野球解説者) キャンプでの練習メニューは投手コーチと話し合ってから決めるというのも、気になる。西口文也(47)、豊田清(48)の両一軍投手コーチは「松坂に任せる」と言うだろう。しかし、松坂は子どものような一面もある。今までは、「投げたいから投げる」でやってきた。良く言えば天才肌なのだが、「どういう目的、意図があって、今日は投げるのか」をきちんと説明できなければ、両投手コーチは「新人で西武に入ってきた頃と何も変わっていないな。成長していない」と思うだろう。 「新人自主トレを見ていると、宮川、浜屋はハイペースで調整しています。キャンプ中盤には、ほぼ100%になるのでは」(前出・スポーツ紙記者) 初の対外試合で、両新人投手の登板が予想される理由も、そこにある。松坂は仕上がりの早い両新人投手を見て、張り合ったりしなければいいのだが…。渡辺GMはオトナになった松坂を見たいと思っているはずだ。自分で立てた練習メニューの根拠、体調管理、練習態度。松坂は一軍に振り分けられ、「見られている」「試されている」という自覚を持てるのか否かが試される。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年01月11日 17時30分
西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
松坂大輔は古巣・西武で馴染めるのか? 辻発彦監督が2月1日スタートのキャンプにおける“選手分け”についてコメントを出した。注目の松坂大輔は一軍キャンプに振り分けるという。ベテランはスロー調整になりがちだ。松坂が西武一軍の練習から落ちこぼれるなんてことにならないだろうか。 懸念材料はいくつかある。その一つが「前倒しされた開幕戦」だ。「東京五輪の開催中、プロ野球ペナントレースはいったん中断します。その関係で例年よりも約1週間早い開幕戦となります。松坂のようなベテランになれば、調整もできるでしょうが…」(スポーツ紙記者) ベテランには経験値がある。しかし、松坂は実戦からは遠ざかっている。また、西武に限らず、今年は五輪の影響でどの球団も紅白戦、対外試合&オープン戦など実戦形式の予定は前倒ししている。投手出身のプロ野球解説者がこう続ける。 「ベテランは調整が遅れがち。だから、開幕戦から逆算して、個々に調整するのが一般的です。ベテランが一軍ではなく、二軍キャンプで調整することが多いのはそのため」 一軍と二軍のボーダーラインにいる選手、先発ローテーション入りを争っている中堅クラスの投手はキャンプ序盤から“飛ばす”。そのペースで練習が進めば、実績のあるベテランは潰される。だが、今年は開幕戦の日程が前倒しされているので、ある程度、早めの調整をしなければならない。この流れに実戦から遠ざかっている松坂を加えるのは、やはり危険だ。 話は松坂の西武帰還の会見(2019年12月11日)に遡る。渡辺久信ゼネラルマネージャーはこう語っていた。「1勝でも2勝でも、一軍で戦力になってほしい」と――。 渡辺GMは松坂帰還の仕掛け人でもある。この言葉が出る前のやり取りをちょっと整理しておきたい。会見終了後と同時に、渡辺GMも記者団から囲まれた。その時、「松坂を戦力として獲得した」と改めて訴えた。すると、記者団から「何勝くらいを期待しているのか?」の質問が出た。そのとき、返ってきたのが「1勝でも2勝でも」の言葉だったのだ。 勝ち星で計り知れないもの、松坂の存在感そのものがチームのプラス材料になると言いたかったのだろう。しかし、穿った見方かもしれないが、渡辺GMも「松坂には先発ローテーション入りして投げ続ける力は残っていない」と思っているようにも解釈できた。 昨季、12球団トップのチーム打率(2割6分5厘)と総得点数(756)を誇る西武打線の援護があれば、1勝か2勝なら、できるだろう。「1勝でも、2勝でも」の言葉を「チームの精神的支柱」と捉えるのなら、松坂は若手投手のお手本となるような練習態度を見せなければならない。 「昨季、一軍で1球も投げられなかった内海哲也がクビにならなかったのは、若手を圧倒させる練習量と、リハビリに取り組む真摯な姿勢が認められたからです」(ベテラン記者) 一方の松坂だが、日本球界帰還後は故障や年齢的理由で常に別メニュー調整だった。内海と同じことはできないだろう。勝ち星を重ねる“戦力”としてもチームに貢献するつもりだから、二軍でのマイペース調整組に変更してもらったほうが良さそうだが…。(スポーツライター・飯山満)
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