松坂大輔
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スポーツ 2021年02月09日 11時20分
西武・渡辺GM期待の新助っ人に早くも不安、松坂よりも注目? ハズレならリーグV奪還は絶望的か
松坂大輔よりも“気になる投手”がいる。 去る2月8日、侍ジャパンの稲葉篤紀監督が埼玉西武ライオンズの春季キャンプを視察。短い時間ではあったが、辻発彦監督と球団スタッフに昨季の新人王・平良海馬投手が代表候補に挙がっている旨を伝えた。 「東京五輪に向けて、本人を含め、球団にも準備してもらうためにこれまで代表候補に名前の出ていなかった選手名を伝えておくんです。平良はリリーバーなので、登板過多にならないよう、球団も配慮が必要なので」(ベテラン記者) NPBスタッフによれば、稲葉監督は「強いボールを投げるピッチャーがカギになる」と話しているそうだ。 しかし、平良の名前が告げられた時、こんな声も聞かれた。 「今年も、西武の救援投手陣は『大忙し』でしょう。平良、昨季セーブ王の増田達至は連投で休む暇もないくらいに」(プロ野球解説者) リリーバーのフル稼働は、今に始まった話ではない。 >>元西武・石毛氏「なぜ?ふざけるな!」球団と“喧嘩別れ”の真相を暴露 「こんな裏側があったのか」去就を巡る攻防に驚きの声<< 西武は先発投手陣が弱い。高橋光成、ニール、松本、與座、十亀などがローテーション入りすると思われるが、昨季、この5名で勝利数が敗戦数を上回った者はゼロ。最も勝率の高い先発投手が高橋の5割(8勝8敗)だ。 また、打撃陣も昨季は不振で、投打ともに個人成績だけを見ると、「よくぞ、3位を確保できたものだ」という印象である。 「先発陣が早いイニングで降板してしまうので、救援投手をたくさん投入しなければなりません。今季もそういう戦いになりそう」(前出・同) こうした状況を聞くと、平良は侍ジャパンに合流する前に“息切れ”してしまいそうだ。 もっとも、救援陣のフル稼働状態から抜け出せないのは、チーム編成を統括する渡辺久信ゼネラルマネージャー(以下GM)にも責任がありそうだ。その渡辺GMが、自信を持って獲得したとされるのが、左腕のマット・ダーモディ投手(前カブス)。同投手だが、プラスとマイナスの両方の評価が聞かれた。 「米ドラフト会議での指名を何度も断り、4度目でようやくプロ入りしました。でも、思うような活躍ができず、マイナー生活を長く送ってきました。メジャーでの通算登板は29試合。主にリリーフでした。トミー・ジョン手術も経験しており、一時は米独立リーグで過ごしました」(米国人ライター) そのダーモディを渡辺GMは先発で使うという。確かに、今の西武には計算できる左の先発がいない。「球速は150キロ強」とのことだが、「10球投げたら、半分はスライダー」(前出・同)との情報も聞かれた。 「渡辺GMと西武の渉外担当は映像資料も見ていますが、それが手術前なのか、後のものなのか分かりません。術後のピッチングについて、『迫力がなくなった』との声もあります。左肘が完全に復活しているのかどうか…」(球界関係者) 渡辺GMの評価通りなら、チームのV奪還のキーマンとなり、侍ジャパンがキーマンと位置づけた平良の負担も減らしてくれるだろう。新型コロナウイルスの影響もあって、西武の外国人選手は来日が遅れている。 まだ見ていない無名左腕に、「復活は?」と松坂以上にヘンな関心が集まっていた。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月22日 17時00分
西武・松坂を見下していた? 柴原氏が初対戦での衝撃を告白、バットの感触と異なる結果に「昔の漫画みたいな感じ」
元阪神で野球解説者の池田親興氏が21日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元ダイエー・ソフトバンクの柴原洋氏がゲスト出演。ルーキー時代の西武・松坂大輔に抱いた強烈な印象を明かした。 19日の動画で初出演し、今回が3本目の登場となる柴原氏。本動画では現役・ダイエー時代にリーグ優勝・日本一を達成した1999、2003年の戦いをテーマにトークを展開したが、その中で1999年にプロデビューした松坂の投球に驚愕したことを明かした。 >>西武・松坂、球団に帰国を知らせていなかった?今季復活でキーマンとなるか、極秘の日程前倒しの真相<< 松坂は1998年にエースとして横浜高校を甲子園春夏連覇に導き、同年のドラフトで西武に1位指名された。柴原氏は松坂の高校時代の活躍は知っていたというが、「(最初は)『所詮高校生だろ』ってどっかで(思っていた)。(前年に)僕は3割を打ってたので」と十分打ち崩せるだろうと考えていたという。 ただ、松坂がプロデビュー戦(1999年4月7日対日本ハム戦)で日本ハム・片岡篤史を155キロの高めボール球で空振り三振を奪ったのを見て、柴原氏は「ちゃんとこれミーティングせないかんな」と考えを改めたとのこと。片岡は前年にパ・リーグ史上最多(当時)の113四球を記録するなど選球眼に優れた打者だったが、その片岡がボール球に手を出したのを見て「あんな空振りするかな」と警戒心が強まったという。 その後、ある試合で柴原氏は松坂と対戦する機会が巡ってきた。「僕の中では完璧な手応えがあった」とホームランを打った時のような感覚で松坂の球を打ち返したが、打球は外野フェンス前で失速するフライになってしまったという。 「どこかで(球に)押されてる、力に負けてる」と、自分では捉えたつもりでも差し込まれた形となった柴原氏。「きれいな真っすぐではないけど剛球だった。藤川球児(元阪神)とかは(球の)回転が(きれいな縦回転で)すごいけど、松坂の球は(ジャイロ回転で)うねってくるような(球だった)」、「昔の(野球)漫画では(球威で)土煙がブワッて(上がる描写があるが)、イメージはあんな感じ」と、松坂の球からは驚くほどの球威を感じたと語り、これを聞いた池田氏も「ちょっと(メディアで)言われてたジャイロみたいな感じの(球だったのか)」、「手応えがあったのに?はあ~」と興味深そうにうなずいていた。 柴原氏は動画で同僚との人間関係や1999年の初優勝を確信したタイミングなどについても話している。 今回の動画を受け、ネット上には「確かに松坂のデビュー戦はビックリした、選球眼のいい片岡が明らかなボール球を振らされてたし」、「『高卒即ローテはさすがに…』って思ってたら即ローテ入りして最多勝まで獲得したのは今でも印象深い」、「『しめた』と思って捉えても差し込まれたってすごい直球だな」、「並いる強打者が松坂の速球に手を焼いてたから、スラッガーじゃない柴原は力負けしたということなのかな」といった反応が多数寄せられている。 柴原氏は現役時代に「1452試合・.282・54本・463打点・1382安打」といった数字を残した。強打者ではなく巧打者タイプの自身にとって、松坂の剛速球は対応が極めて難しい球だったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について池田親興氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC89DdDdfD-wuREdrIjnO8DA
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スポーツ 2021年01月14日 11時25分
西武・松坂、球団に帰国を知らせていなかった? 今季復活でキーマンとなるか、極秘の日程前倒しの真相
ひょっとしたら、松坂大輔投手が2021年ペナントレースのキーマンになるのでは? 埼玉西武ライオンズがメディア提供した情報を“訂正”したのは、1月10日だった。松坂に関する情報だ。 「間違って伝えたというよりは、本当に知らなかったみたい」 訂正された松坂の情報とは、“所在地”。前日の9日、渡辺久信ゼネラルマネージャー(以下=GM)らが春季キャンプのスケジュールなどについて説明し、松坂の近況も質問された。この時点で球団側は「米国の自宅にいてリハビリ中」と答え、新型コロナウイルスの影響もあって、「帰国は不透明」とも話していた。 「渡辺GMは復帰登板の時期を決めず、リハビリに専念させてやりたいと言っていました。松坂が頸椎の手術を受けたのが昨年7月。その後、米国でリハビリを続けていました。オフの契約更改もオンラインで交わされたそうですし、回復状況など詳しい情報は何も入っていません」(スポーツ紙記者) ところが、である。翌10日になって、球団は「松坂はすでに帰国していた」とし、チーム合流の時期もキャンプ終盤になるとの予測も撤回した。 「海外からの帰国者も2週間ほどの隔離生活を過ごさなければなりません。そういう社会状況を踏まえての『チーム合流が遅くなる』との話でした。松坂も隔離生活などでチーム合流が遅れるのを避けるため、帰国日時を前倒ししていたんだそうです」(前出・同) これは、単なる情報ミスではなさそうだ。 >>西武・東尾元監督、高卒ルーキーを警戒していた?「スライダーばかり投げた」現役最後の日シリでの印象深い“駆け引き”を明かす<< 通常、どの球団もそうだが、オフ期間であっても所属選手の所在地は把握している。また、選手も自主トレなどで長期にわたって自宅以外の場所に宿泊する場合は、球団に連絡を入れている。チーム合流を遅らせたくないとし、帰国を前倒ししたことは“プロ選手の自覚”であり、さすがだが、そのことを球団に連絡しなかったのだろうか。西武球団は松坂の帰国時期など詳細については教えてくれなかったが…。 「松坂が驚異的な回復を見せて、開幕から一軍マウンドで投げるなんてことは想像できません。でも、シーズン後半、実戦可能なレベルまでは戻ってくると思います。そうなれば、辻発彦監督に注目が集まります。松坂を使うのかどうか、で」(プロ野球解説者) 順調にリハビリが進めば、ファンの後押しも大きくなっていく。しかし、西武は優勝を狙う球団だ。復帰登板だけの“捨て試合”はあり得ないのだ。また、シーズン終盤戦の「一勝」がペナントレースの結果に直結することは言うまでもないだろう。 「松坂が復帰登板で勝利すれば、チームが勢いづくのは必至。負ければ、取り返しがつかないことにもなりかねません。松坂は先発での復帰をイメージしていくのか、それとも、中継ぎでもいいから、チームに貢献するんだという気持ちでいるのか?」(前出・同) 松坂の西武帰還には、渡辺GMの働きかけがあった。「チーム功労者に花道を用意できる球団にする」という思いからだ。 「球団内には松坂の帰還に反対する声もありましたが、GMが説得しました」(球界関係者) シーズン終盤は優勝争いへの影響も大きい。松坂には「渡辺GMをオトコにするんだ」という強い思いでマウンドに上がってもらいたい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月02日 17時30分
西武・松坂、ソフトB・工藤監督のおかげで命拾い? 渡辺GMがリスク覚悟の残留を決断したワケは
埼玉西武ライオンズ・松坂大輔投手は、2021年も現役生活を続行。だが、かつて球界を席巻した「松坂世代」の選手たちはその大半が引退し、指導者に転じている。現役生活を続けているのは、松坂と和田毅(福岡ソフトバンクホークス)の二人だけになってしまった。 「20年シーズン、和田は優勝を決めた10月の千葉ロッテ戦に先発勝利するなど、チームに大きく貢献しました。規定投球回数には届きませんでしたが、16試合に登板し、85回3分の2を投げています。18、19年は故障で不甲斐ない成績に終わりましたが、8勝1敗で見事に復活しました」(プロ野球解説者) 和田は復活した。しかし、松坂の復活には懐疑的な声の方が多い。 「松坂がメジャーリーグから帰還したのは、14-15年オフ。15年シーズンからの6年間で、14試合にしか投げていません。プロ野球人生をスタートさせた西武に復帰したものの、まだ一度も一軍登板を果たしていません」(前出・同) 20年7月には首の痛みと右手のしびれ対策のため、脊椎内視鏡頸椎の手術も受けている。決して簡単ではない手術を受けたとなれば、復活に首を傾げる声が多いのも当然だろう。 だが、西武球団は21年シーズンの契約を結んだ。それも、本人が頼み込んだのではないという。チーム編成の責任者である渡辺久信ゼネラルマネージャー(以下GM)が、当然として、ごく自然の流れとして、21年の契約を提示したそうだ。 「今年6月の西武ホールディングスの株主総会で、株主から『松坂が観たい』の声が出ました。松坂の人気を再認識させられました」(チーム関係者) ファンの声に応えたというよりも、渡辺GMの意向が強く反映されたようだ。 「かつての西武はフリーエージェントなどで退団を選択した選手に対し、見向きもしませんでした。それを改めたいとして、各方面に頭を下げて回りました」(前出・同) その帰還第一号が、現ソフトバンク監督の工藤公康投手だった。当時の工藤は46歳。横浜ベイスターズから事実上の戦力外通告を受けたが、「まだ現役を続けたい」としていた。渡辺GMは、当時、監督だった。現場指揮官のお願いで帰還が認められたことになっているが、それがあとちょっと遅れていたら、今日のプロ野球界の光景は少し変わっていた。 「東北楽天イーグルスを指揮していた野村克也氏も、工藤投手の獲得を狙っていました。将来の指導者候補として迎え入れたいとし、その提案に楽天のフロントも大賛成でした。工藤が楽天で現役生活を終えていたら、ソフトバンクの監督にはならなかったかも」(前出・同) チームに貢献してくれたベテランに配慮できる球団に作り変える。監督退任後、シニアディレクターとなった渡辺氏は松井稼頭央(現二軍監督)も呼び戻し、GM昇格後、松坂にも手を差し伸べた。 こうした渡辺GMの見解を聞くと、松坂はチームに恩返しもしなければならない。 「術後、ある程度のリハビリを終えると、ボストンに購入した自宅に戻って行きました。契約更改もリモートです」(スポーツ紙記者) また子どもが就学中なので、オフをアメリカで過ごすのは仕方がないとしても、“完全燃焼”の時もそう遠くはないはず。復活を信じる株主の声はもちろんだが、渡辺GMをオトコにしなければならない。同世代が次々と引退していく中、松坂はどんな集大成を考えているのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月13日 21時30分
「何今の球?」ロッテ・細川が衝撃を受けたのは松坂・千賀ではない? “あり得ない”プレーをもたらした投手とは
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が12日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、今シーズン限りで現役を引退したロッテ・細川亨がゲスト出演。楽天・則本昂大から受けたという衝撃を明かした。 >>ロッテ・細川、“ベニー首投げ事件”の裏話を告白「引っ張っても全然動かなくて…」同僚がドン引きした衝撃の光景とは<< これまで西武(2002-2010)、ソフトバンク(2011-2016)、楽天(2017-2018)、ロッテ(2019-)でプレーした40歳の細川は今回の動画で、プロ19年間で受けた投手の中からすごいと思う投手ベスト3を挙げ、それぞれの選手との思い出についてトーク。その中で、2017年から2018年にかけ共に楽天で戦った則本の名を挙げ、バッテリーを組んだ際のエピソードを披露した。 動画内で具体的な日時は明かしていないが、ある試合で則本とバッテリーを組んだ細川。楽天でプレーしていた時点で約15年のキャリアを誇り、キャッチングや配球といった守備面で定評があった細川だが、この試合中に「(プロ人生で)初めてストレートが捕れなかった」ことがあったという。 細川は続けて、「球速だけでみたら152、3キロで普通に捕れる球だけど、初めて(ミットで)つかめずにポロっと落とした」、「(ミットの芯から外れた部分で)パクってつかんでしまったり、変化球とかなら分かるけど(ミットの芯に)バチンって当たったのに落とした。『何今の球?』って(呆然とした)」と落球の状況を説明。球筋が大きく変化するわけではないストレートを、誤った捕り方をしていないのに捕りこぼすことはまずあり得ないことだといい、過去に西武・松坂大輔、ソフトバンク・千賀滉大といったエース級の投手とバッテリーを組んだ時もこのようなことはなかったという。 そのストレートはストライクのコースだったが、捕りこぼしたことでボールと判定されてしまったという細川。次の球で見逃し三振を奪った後に「ノリごめん」と謝罪すると、則本から「亨さん、あんなの捕ってくださいよお~」と注文をつけられたと笑い交じりに語っていた。 この他にも細川は西武時代に「えっ?」とあっけにとられたというある投手の考え方や、「お前のフォークなんなの?」と驚いた現役投手について動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「キャッチング凄く上手かった細川が捕れないって相当なストレートだな」、「球速なら松坂、千賀も則本とそんなに変わらないけど、捕りこぼしたのは一体なぜなんだろうか」、「則本は球のスピンが凄いって聞いたことあるからもしかしたらそれが理由なのかも」といった反応が多数寄せられている。 「今回細川が松坂、千賀以上と評した則本のストレートですが、球速をみると松坂が最速156キロ、千賀が同161キロ、則本が同159キロとそこまで大きな差はありませんので、捕りこぼしの理由は球の回転数にある可能性があります。実際、これまでの報道などによると則本のストレートの回転数は1秒間で42回転とMLBのトップ投手にも匹敵する数字だといい、回転数に比較して揚力も大きくなるため打者から見るとボールの軌道が浮き上がって見えるとのこと。ですので、細川が捕球する際に思い描いていた軌道と、実際に則本が投げたストレートの軌道が違ったことが捕りこぼしにつながったという見方もできるのではないでしょうか」(野球ライター) これまで楽天(2013-)一筋で活躍し、最多奪三振のタイトルを5回(2014-2018)獲得している則本。相手打者だけでなく、味方の細川もストレートに手を焼いたという逸話に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年11月06日 11時25分
西武・松坂、一軍登板ナシでも残留のワケ 渡辺GMの計算通り? 先例との決定的な差は埋められるのか
千葉ロッテが福岡ソフトバンクに快勝し、2位・埼玉西武とのゲーム差を「0・5」に縮めた(11月5日)。優勝チームと2位のみだが、パ・リーグはクライマックスシリーズを行う。ソフトバンクは西武に勝ち越しているが(12勝10敗1分け)、同日の敗戦に象徴されるようにロッテとの相性は良くない(11勝12敗1分け)。対戦成績を根拠に、「ロッテが2位になったら、逆転シリーズ進出も」の意見もあるが、今、もっとも勢いのあるチームは西武だ。 「西武の2018、19年の連覇は打線の力によるもの。投手陣はイマイチでしたが、大量得点を取って、ピッチャーが失点した分を取り返すスタイルでした」(プロ野球解説者) その強力打線を牽引してきた山川穂高が右足首の故障で登録を抹消されたのは、10月末。この時点で「西武は終わった」の声も出ていたが、翌日から快進撃を続けている。80年代の黄金期を彷彿させる“堅実野球”だ。辻発彦監督は当時の主力メンバーでもある。「1点をもぎ取り、それを積み上げていくスタイル」はお手の物、体に染みついているのだろう。 「今季、打撃不振で8番など下位を打っていた外崎修汰を3番に入れました。『送りバント』や『エンドラン』を想定しての打順変更です」(前出・同) 試合終盤は救援陣を投入して、逃げ切りを図る。「クローザーの増田達至につなぐ」の意識づけが強まり、「増田が投げれば負けない」という雰囲気にもなってきた。 ようやく上昇気運を掴んだわけだが、これと前後して飛び込んできたのが、「来季の契約」。西武も何人かの戦力外通告の選手名を発表しているが、ファンが最も注目していた選手の名前は入っていなかった。松坂大輔投手である。 >>東尾元監督、西武・松坂の復活に「厳しいことは厳しい」日本帰国後のソフトバンク入りに「西武に入ってほしかった」と本音も<< 今季、松坂は一軍登板ナシ。同級生の阪神・藤川球児が「万全の準備ができなければ、プロ失格」と潔さを見せてユニフォームを脱ぐと決めただけに、現役にしがみつく姿は対照的であり、「本当に投げられるのか?」とファンも心配している。 「一時期の西武では考えられない温情措置です。渡辺久信GMが『トコトンまでやらせてやる』とし、最後まで守り切るつもりでいます」(球界関係者) 西武はFAで退団する選手数が12球団でもっとも多い。「年俸の上がり幅がどうの」という事情もあるらしいが、野球レベルの高い選手が多いチームなので、他球団の標的にされてきたのだろう。 そんなチーム状況に対し、渡辺GMは「離れてしまった選手を呼び戻せる環境に改める」とし、監督時代からフロントに働きかけてきたという。ソフトバンク指揮官の工藤公康監督がプロ生活をスタートさせた西武球団で現役を終え、米球界に挑戦した松井稼頭央も帰還させ、今では二軍監督も任せている。松坂への温情措置もその一環だが、工藤、松井と松坂では大きな違いが一つある。「チームに貢献して終わる」という姿勢だ。 チームはCS進出の可能性を日々強めているが、松坂はそれを見て、どう思っているのか…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月26日 21時45分
東尾元監督、西武・松坂の復活に「厳しいことは厳しい」 日本帰国後のソフトバンク入りに「西武に入ってほしかった」と本音も
元西武で野球解説者の石毛宏典氏が25日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元西武監督で野球解説者の東尾修氏がゲスト出演。西武・松坂大輔の現状を危惧した。 >>西武・東尾元監督、福本氏からの“衝撃の指摘”明かす自身の投球が劇的変化?ノムさん・梨田元監督も対策に苦労か<< 今回の動画で東尾氏は、視聴者から寄せられた複数の質問に答える形でトーク。その中で「現在の松坂大輔投手の状況はどうですか?」という質問を受け、今季一軍未登板の松坂について自身の見解や悔やんでいる点を語った。 昨シーズンまで西武(1999-2006)、レッドソックス(2007-2012)、メッツ(2013-2014)、ソフトバンク(2015-2017)、中日(2018-2019)でプレーし、今シーズン14年ぶりに西武に復帰した40歳の松坂。しかし、今年は7月上旬に「脊椎内視鏡頸椎手術」を受けた影響で、一軍はおろか二軍でも未登板となっている。 その松坂がプロ入りした1999年に、西武監督を務めていた東尾氏。現在リハビリに励んでいる松坂について「今年はもう(試合に登板するのは)無理」とマウンドに上がらないまま今シーズンを終えるだろうと推測。続けて、「(年齢を重ねると)どこか痛めるとあちこち(故障が)続いていく。だから厳しいことは厳しい」と、現在負っている故障の影響で別の箇所を痛める可能性もあるため来シーズン以降も厳しい状況は続くのではと危惧した。 ここまでマウンドに上がれていないこともあり、今オフ“決断”に迫られるのではという論調もある松坂。石毛氏も「ナベちゃん(西武・渡辺久信GM次第)ですか?」と質問したが、東尾氏は「来年どうするんだろうね。(続けるか続けないかは)本人(次第)でしょう」と去就については明言を避けた。 東尾氏は松坂がレッドソックスに所属した2007年に、レッドソックスとロッキーズが対戦したワールドシリーズを見に行ったほど松坂への思い入れは強いとのこと。松坂についてのトークの終盤では「本当はメジャーから帰ってきた時にすぐ西武に入ってほしかった」と、日本に復帰した2015年にソフトバンクに入団せずにすぐに西武に戻っていればまた違ったキャリアを歩めていたのではと悔やんでいた。 東尾氏はこの他にも現役時代の対戦で一番熱くなったという打者や、現在自身が最も期待している現役投手について動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「最近は近況も報じられなくなってるけど、球団が許すなら来シーズンに復活をかけて欲しい」、「東尾さんも厳しく見てるけど、松坂には諦めずにマウンドに帰ってきてほしい」、「東尾さんはオフでも来春キャンプでもいいから松坂のケツを叩きに行ってくれ」といった反応が多数寄せられている。 一方「状態上がってないみたいだし、来年も投げられないまま引退だろうな」、「2019年からまともに登板してない投手が来年活躍できるとは思えない」といった諦めの声も複数見受けられた。 現役通算で「376登板・170勝108敗・防御率3.53・2130奪三振」といった数字を残している松坂。プロ23年目・41歳を迎える来シーズンに復活を遂げることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw
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スポーツ 2020年07月24日 17時00分
15年ぶりの珍事! 楽天対オリックス戦で起こった濃霧コールド 前回は西武・松坂も驚きの展開に?
21日に楽天生命パークで行われた楽天対オリックスの一戦。試合は「10-3」でオリックスが勝利したが、試合結果以上に話題となったのが「濃霧コールド」だった。 試合開始時点の天気はくもり。同戦の楽天生命パークでは4回ごろから白い霧がかかり始め、回が進むにつれて徐々に濃霧に。8回表、オリックスが10点目を奪いなおも無死満塁のチャンスという場面で、審判団は視界不良でプレーの続行が難しいと判断し試合を中断した。その後、両軍選手はベンチに引き上げ霧が晴れるのを待ったが回復せず。結局、中断から約25分後の午後9時過ぎに審判が濃霧コールドを宣告し試合は打ち切りとなった。 >>楽天・松井、先発転向は判断ミス? 不安が続く前守護神、「言い訳はできない」次戦で屈辱を晴らせるか<< イレギュラーな形での結末となった同戦だが、ネット上には「打球や投球が見えなくて大怪我する可能性を考えたら当然」、「点数も大差がついてたし、打ち切ったのはいい判断だったと思う」と理解を示す声が多数寄せられた。一部では「霧で打ち切りっていうのは2005年の日シリを思い出すな」、「濃霧コールドはロッテ阪神の日シリ以来か?」といったコメントも挙がっている。 レギュラーシーズンのみを対象とすると、2000年5月9日に鳥取・米子市民球場で行われたオリックス対近鉄戦以来20年ぶりとなった濃霧コールド。ただ、ポストシーズンも含めると、2005年日本シリーズ第1戦・ロッテ対阪神戦が直近の事例となる。 2005年10月22日に、千葉マリンスタジアム(現ZOZOマリンスタジアム)で行われた第1戦。くもりの天気で始まった試合は5回表終了時点まで「1-1」と拮抗していたが、5回裏にロッテが3点を挙げ勝ち越すと6回裏にも1点を追加。「5-1」とロッテ3点リードで終盤の7回に入った。 ところが、7回表に入った直後から球場上空に白い霧が垂れ込み始め、7回裏には球場全体が霧に覆われてしまう。ロッテはこの回里崎智也の3ラン、ベニーの2ランで5点を奪ったが、どちらの本塁打もテレビ中継の画面では軌道が確認できないほどの濃霧だった。 霧による視界不良を受けた審判団はベニーの本塁打直後に協議を行った後、「この状況で打球が見づらいので少し中断いたします」と場内にアナウンスし試合を中断。だが、30分ほど待っても霧は全く晴れなかったため、審判は午後9時ごろに濃霧コールドを宣告し試合は「10-1」でロッテが勝利。濃霧コールドで試合が打ち切られるのは日本シリーズ史上初の出来事だった。 思わぬ形で先勝したロッテだが、当時のバレンタイン監督は試合後のヒーローインタビューで「最後の9回まで試合ができなかったのは残念」とコメント。また、テレビ中継でゲスト解説と務めていた西武・松坂大輔は「この先も何かが起こるんじゃないか」と、同シリーズは第2戦以降も波乱の展開が起こるのではないかと予想していた。 なお、その後のシリーズはロッテが「10-0」、「10-1」、「3-2」と阪神を圧倒し、4勝0敗のストレート勝ちで日本一に。また、阪神がチーム得点(4点)、安打(22本)、本塁打(0本)など複数のシリーズ史上最低記録を樹立してしまうなど、松坂の予想通りに波乱づくしのシリーズとなった。 その日本シリーズ以来のハプニングが、6連戦の初戦で起こった楽天対オリックスの対戦カード。6連戦は26日まで予定されているが、今後の試合で“何か”が起こることはあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月08日 11時40分
西武・松坂、客寄せパンダじゃなかった? 1週間前の評価から一転、辻監督が開幕ローテ「無理」と断言したワケ
一週間余りで評価が一変した。6月7日の対中日戦後、埼玉西武・辻発彦監督から正反対のコメントが出た。 本拠地・メットライフドームで行われた中日戦で、注目の松坂大輔が3番手としてマウンドに上った。先頭バッターには四球を与えたが、その後はノラリクラリと変化球を内外角に散らし、無失点に抑えてみせた。昨季まで在籍していた中日の元同僚たちは一同に賛辞を送り、松坂も笑顔でベンチに下がって行った。 しかし、辻監督だけは違った。試合後の共同会見で「松坂の開幕ローテーション入りは?」と聞かれるなり、 「いや、無理でしょう、まだ」 と、言い切った。さらに、「ここで1イニングしか投げられないぐらいだったら、無理だと思います。悪くはないけど、良い時の松坂ではない。下(二軍)の方でローテーションを組めるようになれば」とも言った。 その言葉の通りなら、開幕一軍メンバーから脱落したことになる。当の松坂は「今日は試合カンを取り戻す、バッターと対戦することで感覚を思い出す作業がメインでした」と球団を介し、投げ終わった直後の笑顔からややトーンダウンしたコメントを発表した。 話は、5月27日に遡る。同日、50球弱だが、松坂はブルペンでの投球練習を行っている。辻監督もそれを見守り、「しっかり放れている。これだけ投げられているというのは、肩のトレーニングができているから」と評価していた。この時点で“開幕ローテーション入りは確定”と思われたが、一週間余りで指揮官の評価はガタ落ちしたわけだ。 また、辻監督は「1イニングしか投げられないようなら」とも言っていた。松坂は2イニング以上の登板が予定されていて、故障個所である右膝が“悲鳴”を上げたのか。こんな情報も聞かれた。「当初から1イニングの登板予定でした。右膝以外はほぼ万全なので、調整の一環で投げさせたんです」(球界関係者) とは言え、辻監督は「二軍でローテーション入りすれば」とも語っていた。この課題をこなすのはちょっと難しそうだ。 松坂が復活勝利を挙げた2018年、その登板間隔は“特別待遇”だったと言っても過言ではない。森繁和監督(当時)が投手コーチなどに状態を聞き、登板イニング数も松坂と話し合っていた。ローテーション入りとは、「中6日」の間隔で投げ続けること。2、3度ならともかく、今年40歳になるベテランにそれを継続させるのはかなり厳しいと思うが…。 「辻監督の松坂評を聞いて、西武は優勝を狙うチームなんだと再確認させられた関係者も少なくありません。エコ贔屓、特別待遇はしないという宣言ですよね」(前出・同) 19-20年オフ、辻監督は松坂の西武帰還について、「男気を感じる」とも話していた。右膝は回復に向かっているという。7日のピッチングは結果だけ見れば、ゼロに抑えたのだから、一軍で投げさせようと思えばできないこともないだろう。あえて、「良い時の松坂ではない」と言い切ったのは、中途半端な状態で投げさせて恥をかかせたくないとする指揮官の温情かもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月16日 11時00分
新時代のスターが下克上を果たす! 全プロ野球ファンが注目した世紀の対決、松坂は結果に納得せず?
昨年12月3日に西武に入団し、実に14年ぶりとなる古巣復帰を果たした松坂大輔。今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕延期が続いているが、無事開幕となれば復帰後初登板などで大きな注目を浴びることは確実。13日にはマスク5万枚をチームの本拠地・埼玉県に寄付することを発表するなど、グラウンド外でも話題を集めている投手だ。 前回西武(1999-2006)に所属していた時は8年間で「204登板・108勝・防御率2.95・1355奪三振」をマークし、最多勝3回(1999-2001)、最優秀防御率2回(2003-2004)、最多奪三振4回(2000-2001,2003,2005)、沢村賞1回(2001)と堂々たる実績を残している松坂。本日5月16日は、その松坂がルーキー時代に大器の片りんを見せつけた試合が行われた日である。 1999年5月16日、西武ドーム(現メットライフドーム)で行われた西武対オリックス。この試合に先発した当時高卒ルーキーの松坂は、オリックス・イチローと初対戦。高校時代に甲子園春夏連覇を達成し“平成の怪物”と呼ばれた松坂と、前年まで5年連続でパ・リーグの首位打者に輝いていた球界のスター・イチロー。両者の激突は試合前から大きな注目を集めていた。 1回表2死で迎えた1度目の対戦。松坂は150キロ超えの直球を軸にイチローを追い込み、最後は147キロの直球で空振り三振に。3回表2死一、三塁とピンチを背負った2度目の対戦では変化球も織り交ぜ、134キロのスライダーで見逃し三振に斬って取った。 6回表無死で迎えた3度目の対戦でも、松坂はイチローと真っ向勝負。イチローもバットには当てるも打球を前に飛ばすことができないまま、最後は136キロのスライダーに空振り三振。自身約5年ぶりに、同一投手に3打席連続三振を喫する結果となった。 8回表二死の4度目の対戦では四球を与えたものの、完全にイチローを手玉に取った松坂。試合後のヒーローインタビューで語った「今までいまいち自信が持てなかったのが、今日で自信から確信に変わったと思います」という言葉は、松坂を語る上では欠かせない名言として今も多くのファンの記憶に刻まれている。 松坂とイチローは同年、共に出演したTV番組の中で同戦について振り返っている。イチローは松坂について、「良い球も悪い球も自分のイメージと違う変化をしてきたり、気合入ってるのかなと思ったら変な球が来たり。その辺のちぐはぐさが(自分を苦しめた)」と発言。一方、松坂は「あまり納得したなって思った球がなかった。自分(の力)は出し切れていないと思う」と口にしている。 松坂とイチローはその後、イチローが翌年にマリナーズに移籍する2000年まで対戦を重ね、対戦成績は「打率.235・1HR・4打点・8安打・4三振」とイチローを抑え込んでいる。また、松坂がレッドソックスに移籍した2007年から日本復帰前年の2014年にかけてはメジャーでも対戦し、「打率.259・0HR・3打点・4三振」とこちらでもイチローにはあまりヒットを許していない。 “平成の怪物”の名にふさわしい投球でファンを魅了してきた松坂。今シーズンは“令和の怪物”と称されるロッテ・佐々木朗希のルーキーイヤーでもあるが、佐々木も松坂と同じように大器の片りんを示すことができるのか。今年40歳を迎える松坂の投球と共に要注目といえそうだ。文 / 柴田雅人
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