工藤公康
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スポーツ 2021年04月27日 15時30分
ソフトBの新ルールに「懲罰みたい」の声 早期降板の先発投手は休み無し? 首脳陣が“縛り”を設けたワケは
25日終了時点で「14勝9敗3分・勝率.609」とパ・リーグ1位に立つソフトバンク。27日、そのソフトバンクの首脳陣が先発陣に関する新ルールを導入したと複数メディアが報じた。 報道によると、ソフトバンクでは先発した投手には登板2日後に休養日を設けているというが、首脳陣は登板試合で5回持たずに降板した先発には休日返上で練習をさせることにしたとのこと。既に新ルールの運用が開始されているといい、26日の投手練習には24日・ロッテ戦で「3.1回5失点(自責4)・被安打4・与四球5」と乱調だった高橋礼が参加したという。 ソフトバンクは昨季リーグトップの先発防御率(3.11)を記録したが、今季は同5位(3.99)と今一つ。失点がかさんでいる要因の一つが与四死球数(故意四球含む)の増加で、昨季の先発平均が「2.72個」に対し今季は「3.15個」と悪化している。首脳陣の新ルール設定は、先発陣の制球力を改善し安定して試合を作ってもらうことが狙いとみられる。 今回の一件を受け、ネット上には「先発が早期降板すると、その分野手やリリーフに負担がかかるわけだしこれは妥当」、「先発以外の部分でカバーできてる今のうちに危機感を持たせるのは理に適ってる」、「5回投げられない先発が続出したら後半戦にも響くから、危機感を持たせるためにはいいルールだと思う」といった反応が多数寄せられている。 一方、「不調だった投手に休み与えないのは逆効果では」、「なんか懲罰みたいな感じがするから止めてほしい、そもそも早い回で降板した投手が休み返上で練習したところで何か変わるのか?」、「休み返上は投球イニングじゃなくて四死球の数で決めてほしい」といった否定的なコメントも複数見受けられた。 >>ソフトB・工藤監督に楽天行きの可能性が? 大久保氏が激怒「男の気持ちを踏みにじるんですか!」 知られざる現役晩年の裏話とは<< 「ソフトバンクは26日終了時点でここまで先発起用された8名の投球イニング数がリーグ4位(144回1/3)で、勝敗も7勝8敗と負け越し。そのため、今回の新ルールは先発が試合を作れないようではシーズンを勝ち抜けないという首脳陣の危機感の表れだと思われます。ただ、投球イニング数の多寡にかかわらず、先発投手にとって休養日は疲労を抜くため、次回登板に向け気持ちを切り替えるための大切な時間でもあります。その時間を強制的に練習に充てられるとなるとモチベーション低下や、蓄積疲労による故障などを招いてしまう可能性も否定はできないでしょう」(野球ライター) 先発陣が不安定な一方、チーム打率(.267)、救援防御率(2.44)はどちらもリーグトップのソフトバンク。野手・リリーフが先発の不調をカバーしている中で敷かれた新ルールは、今後先発陣の投球にどのような影響をもたらすのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年04月15日 17時00分
ソフトB守護神の急な転倒に不安広がる「益田のふらつきを思い出した」 原因不明のアクシデントの真相は
14日に行われたソフトバンク対オリックスの一戦。「4-1」でソフトバンクが勝利したこの試合で、ソフトバンク・森唯斗が見せたプレーがネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 開幕から試合前までに「7登板・1勝0敗3セーブ・防御率1.29」といった成績を残すなど守護神としてチームを支えている森。同戦も「4-1」とソフトバンク3点リードの9回表に起用され、今季4セーブ目をかけてマウンドに上がった。 ところが、森はイニング開始前の投球練習中、投げた勢いのまま前方に転がるように転倒。受け身をとってすぐに起き上がった森は苦笑いを浮かべたが、どこかを痛めたようなそぶりは見せず投球練習を続行。そのまま9回表を三者凡退で抑え4セーブ目を記録した。 >>ソフトB・工藤監督に「舐めた継投するな」ファン激怒 敗戦危機を招いた守護神温存、伏線は2日前の開幕戦にアリ?<< 森の転倒を受け、ネット上には「千賀(滉大)がマウンドで故障したばかりだからめちゃくちゃ焦った」、「いきなりの転倒は心臓に悪すぎる、もう少し足元に気を付けてプレーしてほしい」、「転倒後は普通に投げてたから、後日故障発覚みたいなことはないと信じたい」といった困惑、焦りの声が多数寄せられている。 同時に、「先日の益田みたいにボコボコに打たれるかと思った」、「この前の益田のふらつきを思い出した、実は投球フォームのバランスが崩れているのでは?」と、ロッテ守護神・益田直也を絡めたコメントも複数見受けられた。 「ソフトバンクは4月6日・日本ハム戦で、エース・千賀滉大がピッチャー返しを捕球した際に左足首をマウンドにとられたまま転倒し負傷交代。当初は左足首のねんざと伝えられていましたが、同月10日に左足首の靭帯損傷で全治2~3か月の重症と判明したことを球団が発表しています。マウンド上でのアクシデントで主戦投手を失ったばかりということもあり、今回の森の転倒に多くのファンが肝を冷やしたようです。一方、一部ファンが益田の名を挙げたのには、3月28日・ソフトバンク戦が関係していると思われます。同戦の益田はロッテ1点リードの9回裏に登板しましたが、投球練習中に後ろにふらつき投球を一旦ストップ。ロッテファンから『よろめいてるけど大丈夫?』と不安の声が挙がる中、益田はこの回2点を奪われサヨナラ負けを喫しました。なぜ益田がバランスを崩したのかは不明ですが、4月14日終了時点で『9登板・0勝2敗2セーブ・防御率3.68』と成績が今一つであることから投球フォームの乱れが原因ではないかという見方もされています」(野球ライター) マウンドに足を取られたのか、それとも投球時にバランスを崩したのかは不明だが、試合翌日の15日、工藤公康監督が森に左ひじの腫れが生じていると明かしたことが伝えられている。工藤監督によるとプレー中の負傷ではないとのことだが、一部では、「こけた時に強くぶつけたのでは」という声も挙がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年04月12日 11時05分
ソフトB・工藤監督が小久保ヘッドと対立? “前言撤回”の松田起用、昨季の内川退団も決断に影響か
福岡ソフトバンクホークスのサードは“聖域”なのか…。 ホークスのサードは、今年も松田宣浩内野手が守っている。プロ16年目、長く第一戦で活躍し、定位置を守り抜いた功労者でもあるが、昨季後半から「後継者探し」の雰囲気が漂い始めた。その一番手に挙げられたのが、栗原陵矢だった。昨秋の日本シリーズでも活躍し、登録はキャッチャーだが、持ち前の打撃力を活かすため、一塁や外野の守備についてきた。 「今春キャンプから、栗原が三塁の守備練習に時間を割くことが多くなり、栗原と松田が入れ替わると予想されていました」(スポーツ紙記者) しかし、ペナントレースが始まってみれば、「三塁は松田、栗原は外野」となっていた。松田が復活したからとは言い切れない。「やってくれるだろう」という“期待”がそうさせたようである。 「工藤公康監督と小久保裕紀ヘッドコーチの意見が割れ、小久保ヘッドの意見が採用されました」(球界関係者) 4月11日の東北楽天戦を終えた時点での松田の打率は2割5分。これに対し、栗原は3割8厘でリーグ3位と好調をキープしている。松田と栗原の両方がスタメンに名を連ねるオーダーは確かに豪華だ。しかし、「8番・サード」は、往年の松田を知るファンとしてはちょっと寂しい感もしないではない。 「工藤監督は栗原の三塁について、『複数のポジションができる方が』と説明していました。キャンプ中のコメントですが、指揮官として、全野手が複数のポジションを守れたほうがやりやすいというニュアンスに聞こえました」(前出・スポーツ紙記者) それに対し、小久保ヘッドは「一つのポジションを…」と反論していた。 「工藤監督の中には、松田と栗原を入れ替える構想もあったはず」(前出・同) 入れ替えを予想する声は少なくなかった。 >>ソフトB・工藤監督に「舐めた継投するな」ファン激怒 敗戦危機を招いた守護神温存、伏線は2日前の開幕戦にアリ?<< コーチ1年目の小久保ヘッドについて聞かれると、「野手のことは全て任せる」とも語っていたので、「工藤監督が折れた」というのが周囲の一致した見方でもある。 こうした情報を聞くと、「工藤監督から小久保ヘッドへの継承」説は否定できない。 「今はチームが好調だから問題はありません。負けが込んできた時、どうなるか…。昨年、チーム功労者である内川聖一(現ヤクルト)に一軍出場のチャンスも与えず、そのまま退団に追い込んでしまいました。その影響もあって、急激な世代交代を恐れたとの声も聞かれました」(前出・球界関係者) 松田は守備中も声を張り上げており、若手投手はそれに励まされている。「欠かすことのできない選手」でもある。しかし、さらに打率を落とすようなことになれば、工藤監督は「野手のことは一任」という方針を撤回するだろう。 「昨季の工藤監督はスタメン、打順を毎試合のように変え、リーグ優勝を勝ち取りました。松田を外した打順もイメージできているはず」(前出・同) 覇者・ソフトバンクが躓くとすれば、レギュラー交代とベンチワークが原因となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年04月07日 15時30分
負傷降板のソフトB・千賀、今季絶望の可能性も?「高橋の二の舞になりそう」ねんざ診断も心配の声が尽きないワケは
6日に行われたソフトバンク対日本ハムの一戦。「7-0」でソフトバンクが勝利したが、試合結果以上に話題となったのがソフトバンク・千賀滉大のアクシデントだった。 同戦で今季初先発した千賀は、5回まで無失点と好投。ところが、「5-0」とソフトバンク5点リードの6回裏1死、千賀は日本ハム・渡邉諒のピッチャーライナーを捕球した際、左足首をマウンドにとられたまま転倒。左足首を大きくひねった千賀は立ち上がれなくなり、そのまま担架に乗せられ負傷降板となった。 試合後の報道によると千賀は降板後、札幌市内の病院に直行し検査を受けたところ、左足首のねんざと診断されたとのこと。また、ソフトバンク・工藤公康監督は「僕が(マウンドに)行ったときは『そうでもないかもしれません』みたいな言い方をしていました」と、千賀自身は軽症と強調していたと語ったことも伝えられている。 >>ソフトB・工藤監督に「舐めた継投するな」ファン激怒 敗戦危機を招いた守護神温存、伏線は2日前の開幕戦にアリ?<< ただ、今回の一件を受けネット上には「ねんざで良かったと思う反面、本当にねんざでとどまったのかとも思ってしまう」、「足首がほぼ180度逆に曲がったのにねんざで済むなんてことがあるのか?」、「再検査の結果実は骨折でしたってケースもあるから全然安心できない」、「高橋の二の舞になりそうな気がしてならない」といった心配の声が多数寄せられている。 「試合後の検査でねんざと診断されたという千賀ですが、今後の再検査でより大きな故障が発覚する可能性は捨てきれません。実際、2015年9月の試合中に右足首をひねって負傷降板した元西武・高橋朋己氏(現西武アカデミーコーチ)も当初はねんざと診断されていましたが、数日後の再検査で『右足腓骨骨折・全治2カ月』と重症だったことが発覚。これにより高橋氏はそのままシーズンを終えることになってしまいました。ですので、千賀も高橋氏と同様の故障を負っていれば数カ月単位の離脱をしいられることは避けられない上、その後の回復が思わしくない場合は今季終了となってしまう可能性も捨てきれません」(野球ライター) 具体的な日程は不明だが、今後専門医の再診を受ける予定とも伝えられている千賀。ねんざ以上の故障が判明しないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年03月29日 17時00分
ソフトB・工藤監督に「舐めた継投するな」ファン激怒 敗戦危機を招いた守護神温存、伏線は2日前の開幕戦にアリ?
28日に行われたソフトバンク対ロッテの一戦。「6-5」でソフトバンクが勝利したこの試合でソフトバンク・工藤公康監督が見せた継投が、ネット上のソフトバンクファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、「4-3」とソフトバンク1点リードで迎えた9回表での継投策。本来なら守護神・森唯斗を起用し試合を締めるのがセオリーの場面だったが、工藤監督はなぜか森ではなく、セットアッパーの岩嵜翔をマウンドに送り出した。 ところが、岩崎は2死からロッテ・角中勝也にヒットを許すと、後続の菅野剛士に2ランを被弾し「4-5」と一転して劣勢に。チームは9回裏2死満塁で飛び出た川島慶三のタイムリーにより逆転サヨナラ勝ちを収めたものの、岩嵜の起用自体は完全に裏目に出る形となった。 >>ソフトB・工藤監督に楽天行きの可能性が? 大久保氏が激怒「男の気持ちを踏みにじるんですか!」 知られざる現役晩年の裏話とは<< 工藤監督の継投策を受け、ネット上には、「9回1点差で抑えの森を出さないのは意味が分からない」、「舐めた継投するなよと思ってたら案の定失敗してて笑えない」、「川島のサヨナラ打で命拾いしたが、流れ的には完全に負け試合だった」といった反応が多数寄せられている。 一方、「大差がついていた開幕戦で無駄に投げさせたのがそもそもの間違いだった」、「開幕戦で森を下手に起用しなきゃ今日使えただろ」、「2日前に使わなくてもいい場面で使うからこういうことになるんだ」と、26日の開幕戦・ロッテ戦を絡めたコメントも複数見受けられた。 「同戦で森が起用されなかった理由ですが、試合後に工藤監督は『3連投はさせないということを決めていた』と、26、27日の試合で森を起用していたためと語ったことが伝えられています。ただ、工藤監督は連投の起点となった26日の試合で、一般的に守護神が出る場面ではない7点リードの最終回に森を起用。多少点を取られても問題ない楽な場面で登板させスムーズにシーズンに入らせる狙いがあったのでしょうが、これにより28日の試合は起用すれば3連投という状況になってしまいました。そのため、26日に森を投げさせる必要はなかったのではないかと疑問を抱いているファンは少なくないようです」(野球ライター) 工藤監督の岩嵜起用で敗戦の危機に立たされながらも、9回裏にロッテ守護神・益田直也を攻め立て2日連続のサヨナラ勝ちを決めた。そのため、同戦後には「せっかく工藤監督が2点くれたのに逆転サヨナラ負けとは情けない」、「2日連続背信投球の益田は猛省しろ」と嘆くロッテファンのコメントも多数挙がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年03月27日 11時00分
今季導入の“9回打ち切り制”は広島・オリックスに追い風? 元阪神・藤川氏も指摘、リリーフ以上にカギとなる要素とは
26日にセ・パ同時に開幕した今シーズンのプロ野球。セ・リーグは巨人、パ・リーグはソフトバンクが優勝候補筆頭とみられているが、そのシーズンを左右するカギとなりそうなのが“9回打ち切り制”だ。 例年延長12回制の下で試合が行われていた球界だが、新型コロナウイルスの影響で開幕が約3カ月遅れた昨季は、過密日程による選手の負担軽減のため延長10回打ち切り制を採用。迎えた今季は新型コロナ感染拡大を受けた飲食店などの営業時間短縮要請に対応するため、昨季よりもさらに1イニング短い9回打ち切り制の導入が22日に決定。同点の場合でも延長に入らず試合が終わるため引き分け数の増加が見込まれている。 延長戦の不実施はリリーフを温存せずにつぎ込む戦略が可能となるため、ファンの間ではリリーフの頭数が多い球団が有利になるという見方が強まっている。ただ、その一方で積極的な継投策ができるかどうかは先発次第ではないかという意見もある。 >>巨人・原監督が中川を守護神に昇格させたワケ “9回打ち切りルール”がもたらす他球団にはない好材料とは<< 「延長戦が行われないとなると確かにリリーフを潤沢につぎ込むことは可能ですが、先発が序盤から崩れる試合が多いと、その分勝ちパターンを積極投入する意味・効果は薄れます。また、9回打ち切り制では先にリードを奪って逃げ切りを図るため、代打・代走策といった采配のタイミングが早まることも予想されます。そのため、継投逃げ切り策で白星を稼ぐためには、先発陣がどれだけ試合を作れるかが大事になるのではないでしょうか」(野球ライター) 9回打ち切りで想定される展開については、ソフトバンク・工藤公康監督が24日に「攻撃面での仕掛けが早くなるのかなとは思っている」と語ったことも伝えられている。どのチームもリードで終盤に持ち込むために早めの攻勢を仕掛けるとなると、先発がどれだけ我慢してリリーフ陣につなげるかは大きなポイントとなりそうだ。 一方、阪神SAで野球解説者の藤川球児氏は23日放送の『ニュースウオッチ9』(NHK総合)にVTR出演した際、9回打ち切り制での戦略について「ローテーションの投手を5人にして、1週間に1度の登板ではなく中5日にして、どんどんいいピッチャーに回ってもらうやり方も一つ」と指摘。先発ローテは投手6名が中6日で回していくやり方がセオリーだが、継投逃げ切り策をとる場合先発は6回前後で降板することが可能となるため、余力を残して降板した分、登板間隔を詰めることもできるとの見方を示している。 この藤川氏の意見を踏まえると、先発層が薄い球団でもローテ枠を削って主戦投手をより多くの試合に登板させることで、層が厚い球団と渡り合うことが可能となる可能性はある。セ・リーグでは大瀬良大地、森下暢仁、九里亜蓮に次ぐ存在が見当たらない広島、パ・リーグでは山本由伸、山岡泰輔以外に実績のある先発に乏しいオリックスあたりは大きな恩恵を受けることになるかもしれない。 9回打ち切り制により、例年以上に首脳陣の采配・戦略が大きくモノをいうことになりそうな今シーズン。各球団はこれからどのような策を打ち出していくのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月02日 17時30分
西武・松坂、ソフトB・工藤監督のおかげで命拾い? 渡辺GMがリスク覚悟の残留を決断したワケは
埼玉西武ライオンズ・松坂大輔投手は、2021年も現役生活を続行。だが、かつて球界を席巻した「松坂世代」の選手たちはその大半が引退し、指導者に転じている。現役生活を続けているのは、松坂と和田毅(福岡ソフトバンクホークス)の二人だけになってしまった。 「20年シーズン、和田は優勝を決めた10月の千葉ロッテ戦に先発勝利するなど、チームに大きく貢献しました。規定投球回数には届きませんでしたが、16試合に登板し、85回3分の2を投げています。18、19年は故障で不甲斐ない成績に終わりましたが、8勝1敗で見事に復活しました」(プロ野球解説者) 和田は復活した。しかし、松坂の復活には懐疑的な声の方が多い。 「松坂がメジャーリーグから帰還したのは、14-15年オフ。15年シーズンからの6年間で、14試合にしか投げていません。プロ野球人生をスタートさせた西武に復帰したものの、まだ一度も一軍登板を果たしていません」(前出・同) 20年7月には首の痛みと右手のしびれ対策のため、脊椎内視鏡頸椎の手術も受けている。決して簡単ではない手術を受けたとなれば、復活に首を傾げる声が多いのも当然だろう。 だが、西武球団は21年シーズンの契約を結んだ。それも、本人が頼み込んだのではないという。チーム編成の責任者である渡辺久信ゼネラルマネージャー(以下GM)が、当然として、ごく自然の流れとして、21年の契約を提示したそうだ。 「今年6月の西武ホールディングスの株主総会で、株主から『松坂が観たい』の声が出ました。松坂の人気を再認識させられました」(チーム関係者) ファンの声に応えたというよりも、渡辺GMの意向が強く反映されたようだ。 「かつての西武はフリーエージェントなどで退団を選択した選手に対し、見向きもしませんでした。それを改めたいとして、各方面に頭を下げて回りました」(前出・同) その帰還第一号が、現ソフトバンク監督の工藤公康投手だった。当時の工藤は46歳。横浜ベイスターズから事実上の戦力外通告を受けたが、「まだ現役を続けたい」としていた。渡辺GMは、当時、監督だった。現場指揮官のお願いで帰還が認められたことになっているが、それがあとちょっと遅れていたら、今日のプロ野球界の光景は少し変わっていた。 「東北楽天イーグルスを指揮していた野村克也氏も、工藤投手の獲得を狙っていました。将来の指導者候補として迎え入れたいとし、その提案に楽天のフロントも大賛成でした。工藤が楽天で現役生活を終えていたら、ソフトバンクの監督にはならなかったかも」(前出・同) チームに貢献してくれたベテランに配慮できる球団に作り変える。監督退任後、シニアディレクターとなった渡辺氏は松井稼頭央(現二軍監督)も呼び戻し、GM昇格後、松坂にも手を差し伸べた。 こうした渡辺GMの見解を聞くと、松坂はチームに恩返しもしなければならない。 「術後、ある程度のリハビリを終えると、ボストンに購入した自宅に戻って行きました。契約更改もリモートです」(スポーツ紙記者) また子どもが就学中なので、オフをアメリカで過ごすのは仕方がないとしても、“完全燃焼”の時もそう遠くはないはず。復活を信じる株主の声はもちろんだが、渡辺GMをオトコにしなければならない。同世代が次々と引退していく中、松坂はどんな集大成を考えているのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年12月30日 11時00分
3連続継投ミスに猛批判、まさかの違反行為疑惑も? ネット上で波紋を広げた2020年球団首脳陣の采配・行為
今年6月19日に開幕し、11月25日の日本シリーズ終了をもって全日程が終了した今季のプロ野球。新型コロナウイルスの影響により当初の予定から約3カ月遅れての開幕となったが、幸いにも途中打ち切りなどは起こらず最後の日本シリーズまで行われた。 日々行われる各球団の試合では選手はもちろん、首脳陣の采配や行動も注目の的。勝利をたぐり寄せて称賛を集めた首脳陣は多かったが、その一方でファンの間で物議を醸してしまった首脳陣もいる。 継投ミスを1度ならず3度続けて批判を集めたのがソフトバンク・工藤公康監督。6月26~28日に行われた対西武6連戦の後半戦。前半を2勝1敗で勝ち越したソフトバンクは26日の後半1戦目で8回表まで「4-3」とリードしていたが、その裏工藤監督が起用した岩嵜翔が逆転満塁弾を浴び「4-7」で逆転負け。翌日の2戦目も7回表まで「7-5」とリードしたが、その裏に投入した岩嵜が逆転3ランを浴び「7-8」で連敗となった。 さらに、28日の3戦目は9回表まで「3-3」と互角の展開だったが、裏に送り込んだ泉圭輔がタイムリーを浴びサヨナラ負けで3連敗。いずれの試合も継投ミスで落とした工藤監督に対して「1戦目で打たれた岩嵜をなぜ連続して2戦目も使ったのか」、「守護神の森(唯斗)より先に泉を使ったのは意味不明」と批判が噴出する一方、開幕から9試合が終わったばかりということもあり「気が早すぎる」との擁護も見受けられた。 >>ソフトB・工藤監督に「もう辞任しろ」ファン激怒 3連敗を招いた継投ミス、本人も「僕自身も見直して」と反省?<<https://npn.co.jp/article/detail/200005423 広島・佐々岡真司監督は、大不振の助っ人を起用した結果ファンの怒りを買っている。7月2日のヤクルト戦、広島は9回表まで「5-5」と互角の状況だったが、その裏佐々岡監督は試合前時点で「4登板・0勝1敗・防御率9.00」のスコットを投入。不安定な投球が続いていたこともあり、ファンの間からは登板直後から不安の声が挙がっていた。 すると、案の定スコットは無死満塁の大ピンチを招くと、迎えた村上宗隆に満塁弾を食らいチームは「5-9」でサヨナラ負け。試合後、ネット上には佐々岡監督への批判と共に、スコットの配置転換や二軍落ちを求める声が殺到した。 >>広島・佐々岡監督に「二軍に落とせ」クレーム殺到 元巨人・斎藤氏も危惧、炎上続く新助っ人の代役は<<https://npn.co.jp/article/detail/200005589 試合中のある行動が波紋を広げたのは巨人・後藤孝志コーチ。8月26日の対ヤクルト2回表、「2-3」と1点ビハインドの巨人は1死二、三塁のチャンスを作るも、ここで打席のモタが三ゴロに倒れてしまう。このゴロにより三塁走者・中島宏之と二塁走者・岸田行倫が三塁ベース上に重なる状況となったため、ヤクルト捕手・中村悠平は両走者にタッチ。この場合、規定では前を走る走者に塁の占有権が与えられるため中島はセーフ、岸田はアウトとなるが、中島は自身がアウトと勘違いしたのかベースから離れようとした。 すると、三塁コーチャーの後藤コーチは、背後から中島のユニフォームをつかみ離塁を阻止するというまさかの行動に。公認野球規則ではコーチャーが走者の帰塁・離塁を手で支えるなど“肉体的援助”することは違反行為とされており、ヤクルト側も三塁手・村上と高津臣吾監督が抗議したが審判は違反行為には当たらないと判断。これを受けネット上には判定への不満や判断基準への疑問が多数寄せられた。 >>巨人・後藤コーチに「違反行為じゃ?」疑問の声相次ぐ 三塁ランナーへの“肉体的援助”、高津監督の抗議も実らず<<https://npn.co.jp/article/detail/200007121 今季は新型コロナの影響により、通常の143試合ではなく120試合でレギュラーシーズンが行われた。試合数削減により勝ち負けの重みが増したことが、選手のみならず首脳陣の采配や行動に注目が集まりやすかった一因なのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月30日 19時00分
ソフトB・工藤監督に楽天行きの可能性が? 大久保氏が激怒「男の気持ちを踏みにじるんですか!」 知られざる現役晩年の裏話とは
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が29日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。ソフトバンク・工藤公康監督の現役時代の裏話を明かした。 現役時代西武(1982-1994,2010)、ダイエー(1995-1999)、巨人(2000-2006)、横浜(2007-2009)でプレーした57歳の工藤監督。今回の動画でチームの功労者に対する球団の扱い方をテーマにトークを展開した大久保氏は、その中で1994年オフにFAで西武を去った工藤監督が2009年オフに古巣復帰を果たした時の裏話を語った。 >>ソフトB・工藤監督に「CSでは内川使って」の声退団濃厚の“短期決戦の鬼”、大舞台での電撃昇格はあるか<< 工藤監督が横浜を退団した2009年は、西武の編成部に所属していた大久保氏。当時の球団はFAでチームを出て行った選手は呼び戻さない方針だったというが、指揮を執っていた渡辺久信監督が「工藤さんの引き際はライオンズのユニフォームを着させて終わらせてあげたい」と常々話していたこともあり、横浜退団が決まるとすぐに工藤監督の自宅まで足を運び交渉したという。 「編成部としての自分の立場をかけてでも、(年俸)2000万円は保証できるように頑張ります」と条件面について話すと同時に、「渡辺監督が今まで西武でご法度だった話を(覆してまで)、身を挺して工藤さんを獲るって話してます。他から(オファーが)きて行っちゃったじゃ(渡辺監督が報われないから)、男同士の気持ちを考えてください」と渡辺監督の“男気”をくんでほしいと頭を下げた大久保氏。工藤監督が「ありがとう、(渡辺)監督にもよろしく言っておいて」と受け入れたため、このまま入団するものと考えていたという。 ところが、その後工藤監督が一時電話に全く出なくなってしまったという大久保氏。しばらくの期間電話をかけ続けてようやくつながったが、そこで楽天から好条件でオファーが来ておりそちらになびいている旨を聞かされたため、急きょ電話翌日に会うことにしたという。 一夜明け工藤監督と会った大久保氏は、「渡辺久信と言う男の気持ちを踏みにじるんですか!『(大事なのは)条件じゃない、ありがとうデーブ』って言ってくれたじゃないですか!」と必死で説得。すると、熱意が通じたのか工藤監督が考え直すそぶりを見せたため、その勢いで渡辺監督も交えて3人で食事をする約束を取り付けたという。 後日開かれた食事会で渡辺監督が「ウチが獲らせてください。条件は(年俸)3000万円です、いかがですか?」と提案し、工藤監督も「本当にありがとうございます。何ができるかは分からないけど、精いっぱい監督のために頑張ります」と受諾したため工藤監督の西武入りが決定。大久保氏は紆余曲折を経ながらも交渉が成功した安堵から、その場で思わず男泣きしたと語っていた。 大久保氏はこの他にも、編成部時代に本気で獲得を狙っていたというある現役選手や、チームの功労者の扱いに対する自身の見解などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「当時はすんなり復帰決まった感じで報じられてたのに裏でそんな攻防戦があったのか」、「西武復帰へ向けての男気と熱意が伝わる感動的な話だ、最終的に受け入れた工藤監督も立派な男だよ」、「楽天も食指伸ばしてたのは初耳、もし行ってたら今頃楽天を指揮してた可能性も…」、「最近古巣復帰する選手が増えてきてるのはこれがきっかけでもありそう」といった反応が多数寄せられている。 工藤監督は第1次西武時代に計113勝をマークし、最優秀防御率を3回(1985,1987,1993)、最高勝率を3回(1987,1991,1993)獲得した先発左腕。渡辺監督は同時期に共にプレーした経験もあり、工藤監督を球団の功労者と考え復帰を切望していたようだ。 2009年オフの工藤監督以降、松井稼頭央(2017年オフ)、松坂大輔(2019年オフ)などFAやポスティングでチームを去った選手が復帰するケースが増えてきている西武。今回大久保氏が明かしたエピソードは、球団にとっての大きなターニングポイントなのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年10月28日 17時00分
ソフトB・工藤監督に「CSでは内川使って」の声 退団濃厚の“短期決戦の鬼”、大舞台での電撃昇格はあるか
27日の対ロッテ戦に「5-1」で勝利し、3年ぶり19度目(南海、ダイエー含む)のリーグ優勝を決めたソフトバンク。28日、そのチームの主力である内川聖一の退団が決定的であることを複数メディアが報じた。 >>元巨人・上原氏、ソフトB・内川が嫌いだった?マウンド上での印象を告白、今シーズンの注目点も語る<< これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている38歳の内川は、昨シーズンまでに「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字をマークしている選手。しかし、今シーズンは二軍では「.340・1本・17打点・32安打」と打率3割超えの一方、自身が本職とする一塁で栗原陵矢が台頭した影響もあり開幕からここまで一軍昇格は一度もなし。本人は他球団での現役続行を模索するため、27日までに球団に退団の意向を申し入れたという。 優勝翌日の退団報道を受け、ネット上には「なんとなく予想はしてたけど、いざそうなるとショック」、「まだまだやれそうだから退団希望は理解できるけど、ホークスで引退してほしかったから寂しい」、「2000本以上打ってる打者がこのまま二軍で腐るのはもったいない、手を挙げる球団があるならそこで最後に一花咲かせてほしい」といった反応が多数寄せられている。 一方、「工藤(公康)監督はシーズンでは使わなかったけど、最後にせめてCSでは内川使ってほしい」、「CSの秘密兵器としての一軍昇格はあるんだろうか」、「内川は通算で2ケタ打ってるCSで使えば心強いし、本人にとってもいい就活になりそうだが…」といった、レギュラーシーズン後に行われるCSを絡めたコメントも複数見受けられた。 「2010年オフに横浜からソフトバンクにFA移籍した内川は、翌2011年から昨シーズンまでCSに8度出場。通算成績は『.375・10本・29打点・51安打』と抜群の相性を誇り、“短期決戦の鬼”という呼び名があるほどです。チームは内川の活躍もあり、2010年まで計6度出場しすべて敗退していたCS(プレーオフ含む)を6度も突破。CSでの“負け癖”払拭の最大の立役者なだけに、11月14日から予定される今年のCSでの一軍昇格・出場を願うファンも少なくないようです」(野球ライター) これまでチームを支えてくれた功労者として、球団も退団の意思を尊重するとみられている内川。来たるCSでの起用はあるのか、そして獲得へ手を挙げる球団はあるのか。今後も多くのファンから注目を集めそうだ。文 / 柴田雅人
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