宇宙
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ミステリー 2022年06月12日 23時00分
人間が月で生活するための第一歩!?月の土壌で植物を栽培する実験が始まる
ここ数年、宇宙開発の分野の技術が大いに進歩してきている。スペースX社やブルーオリジン社など、民間のベンチャー企業が宇宙開発分野に参入し、結果を出していることもあって宇宙への距離がどんどん縮まっているといっても過言ではない。 そんな宇宙開発の分野で計画として浮上しているのが、いよいよ月面や火星に基地を造って定住させるというものだ。 SFの世界には月面基地が普通に存在しているが、実際には建設から定住まで多くの科学的・技術的なハードルがある。だが、NASAをはじめ多くの国や研究機関が月面基地の実現に向かって計画を建てているのだ。 >>遠く離れた火星の「生命の痕跡」を探すミッション 第一線で活躍する地質学者<< 例えばNASAは2024年以降を目標とした月面着陸計画「アルテミス計画」を発表(のちに2025年以降に目標を延期)しており、これは過去の月面基地建設構想を下敷きにしたものである。また、中国国家航天局とロシア連邦宇宙局は2030年までにILRS(International Lunar Research Station、国際月面研究ステーション)と呼ばれる基地を共同で開発すると宣言している。 さて、月面に人類が滞在するようになると気になってくるのが水や食料の供給問題だ。不毛の地である月面に人が長期滞在する場合、地球からの補給だけでは間に合わないことも考えられる。月面基地を起点に人類が移住することも考えると、月面でどうにかして水や食料を確保する方法を考え出す必要が出てくる。月面で野菜などを栽培できれば自給自足できるのだが、そんなことは可能なのだろうか? そこで実際に「月の土」を用いて植物を栽培してみるという実験が行われた。この実験はアメリカのフロリダ大学主導で行われたもので、アポロ11号、12号、17号のミッションで採取された月の土にシロイヌナズナ(Thale Cress)の種を植えてみた。その結果、草はちゃんと成長したものの発育に時間がかかり、根の発育不良や色の変化など、ストレスの兆候も見られたという。 この研究の共著者であるスティーブン・エラルド教授は「月面は水、炭素、窒素、リンが非常に乏しいので、当然ながら月の土壌には植物の成長を支える栄養素はない。物理的な特性もまた、ひどく住みやすいとは言えない」としている。月の土は非常に細かい粒子であり、その断片が「かなり鋭利で研磨性がある」上に地球の土壌には現れないガラスや鉄を含む。地球の植物は「月の土壌の中でうまく育つように進化していない」ので、そのまま持ち込んでも育成は難しいようだ。 しかし、ロンドンの自然史博物館の植物学の研究者であるサンドラ・クナップ博士は「多くの植物には有毒な環境に適応する能力があるため、長い時間をかければ、植物は確実に繁栄するために土壌を変化させることができる」と示唆している。もし植物が月面の条件下で生育できるようになれば、理論的には月の土壌も変えることができるというのだ。 今回のプロジェクトを率いたロバート・フェル教授は「人類が文明として移動するとき、私たちは常に農業を行ってきました。これは月面でも非常に重要になるでしょう。月面で植物をうまく育てることができれば、自分たちに必要な食料を育て、空気を浄化し、水をきれいにすることができます。月の土で植物が育つことを示すことは、月面コロニーを建設するための大きな一歩です」と語る。 将来的には、基地で生活する宇宙飛行士が月面で栽培した作物を用いてサンドイッチを作ることができるよう、専門家たちは植物の発育についてさらなる研究を計画しているという。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Florida mom charged with manslaughter after 2-year-old son shoots dad in back(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/world-news/boffins-grow-plants-alien-soil-27135184
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ミステリー 2022年06月11日 23時00分
地球の生命は宇宙からもたらされた!?はやぶさ2が採取した小惑星「りゅうぐう」の砂からアミノ酸検出
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で回収した試料から、20種類に及ぶアミノ酸が検出されたことが6日、明らかになった。 2020年12月に地球に帰還した「りゅうぐう」での調査を終えた「はやぶさ2」のカプセルの中には小惑星で採取した砂が約5.4グラム入っていた。昨年6月、JAXAが世界各国の研究機関に砂を送り、本格的な分析を開始していた。 >>人類はついに地球外の生命体を発見した!?国際宇宙ステーションで発見された新種の微生物<< 分析の結果、りゅうぐうの試料の組成は炭素4%、水素1.2%、窒素0.17%と有機物に富んでいることが判明。さらには約20種類にも及ぶアミノ酸や脂肪酸、アミンなどが見つかった。これらの有機物や化合物は生命の材料となるものだ。過去にも地球に落ちてきた隕石から検出されたことはあったが、地球外から持ち帰った試料から検出されたのは今回が初めてとなる。 地球に生命がどのようにして発生したのか。この大きな謎については昔から様々な仮説が出てきている。地球で生命のもととなるアミノ酸などが生成されたという説と、宇宙空間で生成された後に隕石などによって原始の地球に飛来したという説があるが、今回の発見は後者の説を裏付けるものとなる。 りゅうぐう以外で、地球外の物質からアミノ酸や微生物の痕跡が発見されたという事例は複数ある。一つは1864年5月14日にフランス・オルゲイユに落下したオルゲイユ隕石の事例だ。この隕石の内部をロシアのドゥブナ合同原子核研究所の研究チームが電子顕微鏡を用いて調べたところ、磁場に沿って整列する走化性を持つ、原核生物、腹足類、原生生物、肺胞および装甲アメーバに似た化石を発見している。 小惑星や隕石から生命のもととなる成分や、微生物の芽胞がもたらされたという説を「パンスペルミア」説と呼ぶが、今回のりゅうぐうの試料から得られた結果や過去の事例はこの説を後押しするものとなっている。また、今回の結果は地球以外にも生命が存在する惑星が見つかる可能性が高まったということの証左になるとも言われている。試料のさらなる分析に期待したいところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った砂から20種以上のアミノ酸(朝日新聞デジタル)よりhttps://www.asahi.com/articles/ASQ6572ZQQ65TIPE002.html?ref=tw_asahi「りゅうぐう」の砂からアミノ酸 生命のもと、地球外で初確認―はやぶさ2が採取・JAXA(時事通信)よりhttps://www.jiji.com/jc/article?k=2022060600206&g=socリュウグウ試料からアミノ酸発見 生命の起源の謎解く鍵に(毎日新聞)よりhttps://mainichi.jp/articles/20220606/k00/00m/040/074000cMove Over, Venus — Russians Claim to Find Life on a Different Planet(mysterious universe)よりhttps://mysteriousuniverse.org/2020/09/move-over-venus-russians-claim-to-find-life-on-a-different-planet/
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ミステリー 2022年06月05日 23時00分
遠く離れた火星の「生命の痕跡」を探すミッション 第一線で活躍する地質学者
現在、火星ではNASAが主体になって新たなミッションが行われている。その一つが「火星の生命の痕跡や証拠の発見」だ。最新の探査機であるパーシヴィアランスのローバーは数十億年前に隕石の衝突によって形成され、かつては大きな湖だったとされているジェゼロ・クレーター内で調査を行っており、既に興味深い結果のいくつかを地球に送ってきている。 「火星の生命の痕跡」を探す調査・研究は多くの国や団体が行っているが、中でもイギリスは積極的にこの研究を進める国だ。今年3月にはイギリス宇宙局が、火星で採取されたサンプルを分析し、火星に「エイリアン」が住んでいる証拠を見つけることをめざす新しい研究所を英国国内に建設するための資金を獲得したという報道もあった。 >>「宇宙人はおそらく存在するが、我々の銀河系にはいない」イギリスの物理学者が見解を述べる<< そして火星の岩石から生命の痕跡を発見する研究で第一線に立つ研究者の一人が、地質学者のジョン・パーネル教授だ。彼はスコットランドのアバディーン大学で、長年石油や天然ガス探査の研究を行っており、その技術を活かして欧州の火星探査ミッションに従事する技術者たちの指導と訓練を行っている。 現在、欧州が計画している火星でのミッションでは、火星の地表から「生命の痕跡がある可能性が最も高い岩石」を選出するという任務が課せられている。もちろん、まだ人間が火星に出向くことは不可能だ。探査機から送られてくる画像を見極めて「生命の痕跡がありそうな岩」を選び出さなくてはならないのだ。 「生命の痕跡がある可能性が高い岩」の特徴としては次のものがある。例えば気泡のある岩石は、微生物が表面下で生息できる空間があるため、微生物が存在している可能性があるという。また、水が通っていたであろう鉱脈が含まれている岩石も研究する価値があるものとされる。 研究者たちは火星探査機の動力が切れる前に、限られた数のサンプルしか選出できないという条件も踏まえた上で、探査機のカメラ越しにこれらの特徴を持つ岩石を見極めなければならない。しかしパーネル教授は「火星での生命探査は、地球でどのように生命が誕生したのか、何百万年も前の地球はどのような姿をしていたのか、という大きな疑問のヒントを与えてくれるかもしれません」と語っており、この生命探査プロジェクトに期待を抱いている。 欧州宇宙機関の火星探査機ミッションは、9月にロシアのロケットで打ち上げられ、8カ月後に着陸する予定だったが、ロシアのウクライナへの軍事侵攻で現在休止状態にある。しかし、欧州宇宙機関の科学者たちは2023年にはこのミッションを実行へ移したいと願っているそうだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連リアルライブ記事「火星の生命」の証拠を掴むため イギリスが新たな宇宙研究所を建設https://npn.co.jp/article/detail/200020436関連記事Hunt for signs of alien life on Mars being led by British rock expert(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/hunt-signs-alien-life-mars-27127236
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ミステリー 2022年06月04日 23時00分
宇宙人に向けてメッセージを送るのは危険?専門家による様々な見解
広い宇宙に、我々地球人以外にも知的生命体は存在しているのか、という謎は昔から多くの科学者たちが挑んでいる謎でもある。 本当に空飛ぶ円盤に乗って地球まで訪れているかどうかは別としても、宇宙には無数の天体が存在している。地球と同じような条件に恵まれ、知的生命体が存在する天体も低確率ではあるが存在するはずだ。この観点から考案されたプロジェクトが地球外知的生命体探査(Search for extraterrestrial intelligence、SETI)だ。 >>木星の小さな衛星エウロパに宇宙人が潜んでいる可能性か エウロパにて<< これは電波望遠鏡で宇宙から受信した電波を解析して人工的な信号を探すというもので、逆に地球の側からも宇宙人へ向けて電波を送る試みもなされている。こちらはアクティブSETIと呼ばれ、その嚆矢(こうし)となったのが1974年にプエルトリコのアレシボ天文台から送られた「アレシボ・メッセージ」だ。 しかし、宇宙のどこかにいるかもしれない知性を持つ宇宙人文明と接触しようと電波を送るなどして注目させることは、「長い目で見れば賢明な行動とは言えないかもしれない」という意見も出てきている。 オックスフォード大学のFHI(Future of Humanity Institute)上級研究員であるアンダース・サンドバーグ氏は、アクティブSETIに関して「ある程度のリスクがある」ことを念頭に置いた方がいいと主張。メッセージが宇宙人に拾われる確率は極めて低いとはいえ、「万が一受け取った相手が敵対的な存在であれば、望ましくない結果になる可能性がある」と述べている。 また「宇宙人とのコンタクト」は、実現すれば人類史上かなり重要な事象になるにもかかわらず、多くの人が真剣に受け止めていないことも難点だと述べている。彼と同様の懸念を表明する学者は他にもおり、故スティーブン・ホーキング博士も、うっかり敵対的な宇宙人の注意をひいた際は悲惨な結果を呼びかねないと危険性について警告していた。 では、広い宇宙にはどれだけ「敵対的な宇宙人(地球外知的生命体)」がいる可能性があるのだろうか。 研究者のアルベルト・カバジェロ氏によれば、地球上における侵略の分析と、天の川銀河系にある太陽系外惑星の推定数に関するデータなどから推測した結果、我々の銀河系にもし悪意や敵対的な感情を持つ宇宙人の文明があったと仮定しても、たった「4つ」にしかならないという結果になったという。 この結果を踏まえると、「我々がメッセージを送る惑星を持つ文明が地球外生命体に侵略される確率は、惑星殺しの小惑星衝突の確率より2桁ほど低いことになる」とカバジェロ氏は述べている。 もちろん現状、我々は地球外文明について何も知らないし、彼らの行動を我々が知っている人間社会に基づいて考えることは、おそらく無意味だと思われる。地球外知的生命体がいたとして、我々と同じ脳や感覚を有しているとは考えにくいからだ。いずれにせよ、我々が地球外知的生命体と本当の意味で出会えるのはもう少し先のことになるのかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Study suggests that there are four malicious alien civilizations in our galax(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/357929/study-suggests-that-there-are-four-malicious-alien-civilizations-in-our-galaxy
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ミステリー 2022年05月29日 23時00分
「宇宙人はおそらく存在するが、我々の銀河系にはいない」イギリスの物理学者が見解を述べる
宇宙人は存在するのか。いたと仮定して、我々のいる地球のすぐそばまで来ているのだろうか。誰もが一度は考えるこの疑問に、マンチェスター大学の物理学者ブライアン・コックス教授が「宇宙人は存在するかもしれないが、我々の銀河系にはいない」とイギリスのテレビ番組で持論を展開して話題になっている。 このインタビューは今月17日にアメリカ議会で行われたUFO情報に関する公聴会の結果を受けてのもの。公聴会ではアンドレ・カーソン下院議員がUFOを「国家安全保障上の潜在的脅威」であると主張しており、他の政治家もUFO(UAP)は確かに存在し、「調査される必要がある」ものであるとした。だが、さすがにこれらのUFOが異星人の仕業によるものかどうかは明言しなかった。 >>木星の小さな衛星エウロパに宇宙人が潜んでいる可能性か エウロパにて<< コックス教授は、知的なエイリアンの生命体が地球にたどり着いたかどうかは「大きな謎の一つ」であることを認めている。 「これは推測ですが、単なる微生物程度であればそこらじゅうにいるかもしれないと考えられています。だから我々は、例えば火星に生命体がないか探しています。しかし、知的生命体の可能性を考えると話は別です。我々の地球でも生命の起源から文明が誕生するまでにはおよそ40億年という長い時間がかかりました。これは宇宙の年齢の3分の1になる長い時間です。この事実を踏まえると、広い宇宙の中で微生物は一般的に存在するかもしれませんが、我々のような知的生命体は極めてまれであるといえるかもしれません」 コックス教授は、過去に「宇宙人が実在する可能性」について問われた際、存在を否定はしなかったが、我々の銀河系に地球人と同程度またはそれ以上の科学技術や文明を持つ知的生命体が出現する可能性は非常に低い、と答えている。 一方で、「宇宙には観測可能なだけでも2兆個の銀河がある、きっと我々のいる銀河系以外にも知的生命体が存在する銀河があるはずだ」との見解を明らかにしている。 我々が月や太陽系だけではなく、隣の銀河まで探索し移動する手段を得た時、初めて我々以外の知的生命体と出会うことができるのかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事'Aliens probably exist but not in our galaxy' claims Professor Brian Cox(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/aliens-exist-not-galaxy-tv-27046418Humans doomed to never communicate with smart aliens, Professor Brian Cox warns(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/brian-cox-earth-doomed-never-27068150
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ミステリー 2022年05月28日 23時00分
地球を離れて45年「ボイジャー1号」地球へ届くデータに異常が
1977年に打ち上げられた惑星探査機ボイジャー1号とボイジャー2号は、実に40年以上宇宙を旅し続けている宇宙船だ。この2機はこれまで打ち上げられたどの人工物よりも地球から遠く離れたところにいるだけでなく、今も現役で稼働し続けている探査機でもある。 なお、ボイジャー1号は2012年8月25日に太陽系を脱しており、現在も太陽との相対速度・秒速約17.027キロで宇宙空間を飛行中だ。原子力電池の出力低下に伴い、少しずつ観測装置の電源を切って稼働を続けており、完全に停止するのは2025年頃とみられている。 >>木星の小さな衛星エウロパに宇宙人が潜んでいる可能性か エウロパにて<< しかし今、ボイジャー1号の姿勢制御システム(AACS)から得られるデータに異常が生じており、ボイジャーの船内で起こっていることがデータに反映されていないという謎が出てきて科学者らが注目している。 現在もボイジャー1号はコマンドを正常に受信・実行し、アンテナも依然として地球の方向に向いているなど、探査機は正常に機能しているように見える。しかし、実際のテレメトリデータはランダムに生成されたか、AACSが無効になっている状態を反映しているような内容になっており、果たしてどちらが正しいのか分からない状態になっているというのだ。 もしボイジャーに何らかの問題や故障が発生した場合、搭載されている故障防止システムが作動することになっている。しかし、前述のシステムが作動した様子が見られないため、異常なデータが生じた正確な原因はNASAのエンジニアでも解明できていない謎となっている。 現状ではボイジャー1号に差し迫った危険はないようだが、NASAは何が問題になっているのかを特定するため、引き続きこの問題に取り組む予定とのこと。「このような謎は、ボイジャーミッションの現段階では当然のことです」と、プロジェクトマネージャーのスザンヌ・ドッド氏は言う。 ドッド氏は「探査機は両方とも45年近くたっており、ミッションの計画者たちの予想をはるかに超えています。また星間空間という、これまでどの宇宙船も経験したことのない高放射線環境下での飛行の最中ですから、NASAのエンジニアリングチームにとっても大きな挑戦となっています。もしAACSでこの問題を解決する方法があれば、我々のチームは対応できると思います」と述べている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Mystery as NASA investigates anomalous Voyager 1 telemetry(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/357808/mystery-as-nasa-investigates-anomalous-voyager-1-telemetry
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ミステリー 2022年05月14日 23時00分
トルコのギョベクリ・テペ遺跡は宇宙人が作った!?トルコの市長が衝撃発言
トルコに存在するギョベクリ・テペ(Gobekli Tepe)は、現存する最古の神殿が存在する遺跡とされている。 発見は今から約20年前で、約1万2000年前に建造されたと考えられている。遺跡は45〜65トンもの重さの巨石で構成され、複雑なシンボルが刻まれたモニュメントが複数存在している。 この遺跡からは当時の原始的な生活や信仰形態を想像することができると同時に、他の同時代の遺跡と比較してもはるかに洗練された造形と技術力から、多くの謎も抱えている。また、ギョベクリ・テペは完成から約1000年後、突如として人々に捨てられてしまったことも分かっている。 >>木星の小さな衛星エウロパに宇宙人が潜んでいる可能性か エウロパにて<< ここを築き上げた人々は何者だったのか、住んでいたはずの人々は一体どこへ行ってしまったのか。成立から終末まで謎多きこの遺跡について、この遺跡がある市の市長が「遺跡を建造したのは宇宙人」という驚きの説を唱えて話題になっている。 この発言をしたのは遺跡が存在するウルファ市のZeynel Abidin Beyazgül市長。彼は国内メディアMilliyetのインタビューに対して、次のように答えたのだ。 「専門家にしろ一般の人にしろギョベクリ・テペを見た人は皆『ここに謎や秘密がある』と語ります。ギョベクリ・テペ遺跡に遺された彫像は、まるで人間ではない何か、どこか別のところから来ている宇宙人を連想させる姿になっています」 なかなか衝撃的な発言だが、Beyazgül氏は冗談で言っているのではなく、この説の根拠となる遺跡の要素をいくつも挙げて説明している。 具体的には、この彫刻が建てられた時代にはふさわしくない服装をした人々が描かれていると指摘。「当時の人々は毛皮を着ていたが、ここではV字型のモチーフが見られる」とし、「最初の人類が毛皮を着ていたとしたら、この人々は誰なのか」と疑問を投げかけている。 さらにBeyazgül氏はギョベクリ・テペの壁画の一部にハンドバッグが描かれていることを指摘し、「これらは現代のハンドバッグに酷似している」と発言。「もし、これらのハンドバッグが当時の人々によって作られたとしたらそれは間違いです。別の生き物がこのハンドバッグを作った可能性の方が高いでしょう」と述べた。他にも市長は複合施設の建設に使われた巨大な石が人間によって動かされたとの話に懐疑的で、宇宙から来た存在が人の代わりに運んだのではないか、と問いかけている。 ギョベクリ・テペ遺跡に地球外生命体が関与しているという説はオカルト好きにとっては目新しい説ではない。ただ、自治体の長がこの説を支持しているとなると少し勝手が違ってくる。ともあれ、Beyazgül氏の主張は、いつかこの遺跡から地球を揺るがすような遺物が発掘されない限り推測の域を出ないだろう。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Turkish Mayor Suggests Gobekli Tepe Was Created by Aliens(Coast to Coast AM)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/turkish-mayor-suggests-gobekli-tepe-was-created-by-aliens/
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ミステリー 2022年04月30日 23時00分
宇宙の謎の物質「ダークマター」検出のためにCERNの研究者たちが大型ハドロン衝突型加速器を始動へ
宇宙にはまだまだ知られていないことが多く存在している。このほどスイスの欧州原子核研究機構(CERN)が大型ハドロン衝突型加速器を利用し、宇宙に存在する暗黒物質(ダークマター)を探索すると発表して注目を集めている。 暗黒物質は全宇宙の約35%を占めると言われており、これがなければ宇宙の他の部分が意味をなさないとされる物質だ。かつて研究者たちが、宇宙がどのような構造になっているかを調べるために計算したところ、通常の物質の重力では銀河を形成できるほど強くないことが判明。そこで我々がまだ知らない、何か別のものが銀河を支えているに違いないという結論が導き出されたのである。 >>さらに気候変動が激しくなり、宇宙軍が実働!?ババ・ヴァンガによる2022年の予言<< 暗黒物質が何からできているかという問いに対する答えは、現状では「分からない」としか言いようがないという。暗黒物質は人間や星など目に見えるものすべてを構成している陽子、中性子、電子といった「通常の物質」とは異なると考えられているのだ。 我々が知る物体は既知の宇宙のわずか5%しか占めていないと言われており、25%は暗黒物質、残りは「ダークエネルギー」によって構成されていると考えられている。暗黒物質は「自然界の5番目の力」とも言われ、光や通常のセンサーで感知できるエネルギーは全く発しない。しかし計算上は確かに存在している…そんな物質が暗黒物質なのだ。 暗黒物質に関する研究者の一人、ティム・テイト氏は「大型ハドロン衝突型加速器は、暗黒物質の生成、または、通常の物質との相互作用を媒介する粒子の生成のいずれかによって予測される潜在的な信号の広い配列をカバーすることによって、弱く相互作用する巨大粒子の形で暗黒物質の探索において本当に新しい領域を開拓していくことでしょう」と今回の試みについて語っている。 果たして、理論上は存在する謎の物質の検出は本当に可能なのか。今後の研究が気になるところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事What is dark matter? As CERN boffins fire up Large Hadron Collider to hunt for it(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/world-news/what-dark-matter-cern-boffins-26774063
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ミステリー 2022年02月26日 23時00分
人類はついに地球外の生命体を発見した!?国際宇宙ステーションで発見された新種の微生物
創作の世界ではエイリアンをはじめとする地球以外の宇宙生物が多く登場するが、現実では、下等な生物であっても発見されたことはほぼない。 しかし、宇宙に近い国際宇宙ステーションで採取されたサンプルから、これまで発見されていなかった菌類を発見し、分離に成功したという発表があった。 >>タコは「宇宙から来たエイリアン」!?驚きの科学論文が掲載される<< 問題のサンプルは2015年に国際宇宙ステーションの8カ所で採取されたもの。そのうち、天井パネルで採取された「IF7SW-B2T」、同年5月に観測用モジュール「キューポラ」で採取された「IIF1SW-B5」、同年5月にダイニングテーブルで採取された「IIF4SW-B5」が新種であることが判明している。 いずれもメチロバクテリウム属のもので、地球では環境中に広く生息しているもの。身近なところでは、風呂場などに現れるピンク色の汚れの原因として見つかることも多い菌だ。 科学雑誌『Frontiers In Microbiology』に掲載されたNASAの研究によると、新たなメチロバクテリアの3つの株はいずれも「棒状で動くことができる」もので、ゲノム解析により植物の生長を促進する植物ホルモン「サイトカイニン」の生成に不可欠な酵素の遺伝子を持つことが判明している。実際、この新種の微生物が発見された場所には、無重力状態で作物を栽培する特別な植物成長室が含まれている。 NASAの科学者であるニティン・クマール・シン博士とカスリ・ベンカテスワラン博士は、新たに発見されたメチロバクテリウムの菌株について「今後宇宙で植物を栽培するために有用な特性を持っている可能性がある」と語っている。 宇宙は資源が乏しい極限環境だが、こういったストレスの多い条件下で植物を生育するにあたっては、その生育を助ける新しい細菌を見つけることが不可欠であるという。そのため、今回発見された3つの菌株はまさしくうってつけなのだ。将来的には火星にコロニーを作り、火星で植物を生育させることも研究されているが、これら3つの菌株は重要な役割を果たすかもしれない。 この発見は非常に重要であると考えられており、現在宇宙で微生物を収集、処理、分析するための新しい生物学研究所を備えるために、宇宙ステーションを拡張することが期待されているという。現在の国際宇宙ステーションは2030年で運用が終了されることとなったが、新たに建造される場合はこの研究所がステーション内部に設けられることになるのかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Mankind finally discovers aliens – and they're onboard the International Space Stati(daily star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/mankind-finally-discovers-aliens--26252431国際宇宙ステーションで新種の微生物が発見される(Newsweek日本版)よりhttps://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/03/post-95856.php
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ミステリー 2022年02月13日 23時00分
地球から約4000光年の距離に電波放射を繰り返す未知の天体を発見?あの超能力者も反応か
1月末、科学者たちは奇妙な天体を確認したと発表した。オーストラリア・カーティン大学の天体物理学者ナターシャ・ハーリー・ウォーカー博士によると、この天体はじょうぎ座の方向約4000光年の距離にある「GLEAM-X J162759.5-523504.3」。2018年1月から3月にかけてオーストラリアの電波望遠鏡のマーチソン広視野干渉計が観測していたもので、数時間に30~60秒間継続する電波放射を18.18分周期(1時間当たり約3回)で繰り返していたという。 「全く予想外でした。このような現象は今まで確認されていないので、天文学者としてはちょっと不気味でした。さらにその天体は意外にも私たちのすぐ近く、約4000光年の距離にあるのです。私たちの銀河の裏庭といってもいい場所です」とウォーカー博士は語る。 >>タコは「宇宙から来たエイリアン」!?驚きの科学論文が掲載される<< 研究者らは、この変わった天体が「マグネター」として知られる超強力な磁場を持つ中性子星または白色矮星(星の崩壊した中心部)であり、その中でも特殊な「超長周期マグネター」である可能性があると考えているようだ。「超長周期マグネター」は理論的には存在すると予測されている、ゆっくりと回転する中性子星の一種だ。 「どういうわけか、それは磁気エネルギーを電波に変換しており、これまで見たものよりもはるかに効果的です。しかし、これほど明るくなるとは思っていなかったので、誰もこのようなものを直接検出するとは思っていませんでした」とウォーカー博士は語っている。 この発見が世界中で報道されたのを受けてか、スプーン曲げで知られる世界的に有名な超能力者のユリ・ゲラー氏が、なんと「大量の宇宙人による地球侵略が迫っている」とインスタグラムで発言し注目を集めている。 彼は研究者らが「地球から4000光年離れたところにいる『人類より優れた存在』同士のおしゃべりに偶然出くわした」と解釈。自身のインスタグラムで次のように語った。 「宇宙の電波をマッピングするチームは、1時間に3回、巨大なエネルギーを放出する珍しいものを発見しました。これは、我々よりはるかに優れた宇宙人の知性に関連していることは間違いない。彼らのメッセージの解読を開始せよ!彼らはもうすぐ大規模な着陸のために私たちを準備している!」 彼は謎の天体から発された電波を「宇宙人が何らかの交信の際に出た電波」と解釈したようだ。そしてユリ・ゲラー氏はNASAに対して「もうすぐ行われるであろう宇宙人の地球侵略」に備えるよう警告している。 ユリ・ゲラー氏はこれまでにも宇宙人絡みの発言を自身のSNS上で繰り返しており、昨年末にも「宇宙人が人類と接触する準備をしている」と発言している。さすがに接触は今すぐではなく「合理的で論理的な推測をするならば、60年から75年後」とのことだが、彼の予測が現実になる日が近づいているのだろうか?山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/uri-geller-claims-theres-mass-26070359
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分