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レジャー 2009年07月28日 15時00分
丹下日出夫の若駒通信簿 闘争心あふれるスペースアーク
ラベンダー賞を勝ち上がったキョウエイアシュラが、新馬勝ちした際、「同週のステラリードは、上がり(3F)34秒3で芝1200メートル1分10秒0。対するアシュラは、同じ34秒6の上がりで1分10秒5。走破タイム、ラップともに、ステラ上位は一目瞭然」と記し、採点を「2」としたワタシだったが、いざこの結果を手にして、読みの甘さにアララ…。 走破タイムは芝1200メートル1分10秒4と、さほど初陣と代わり映えはしないものの、粘りつく芝とでもいいますか、新馬当時との馬場差を考慮すれば、1分10秒を切るか切らないかの価値はあるかもしれない。 道中はきちんとタメも利き、しかも脚を使ったのは正味1F。まるで昨年の函館2歳Sのフィフスペトルを見ているようだったが、あの折り合いと上がりなら、マイルまではギリギリもつ。「3.5」くらいの評価は、与えなくてはいけない馬なんでしょう。 なんて、札幌芝1800メートル戦。この距離設定を見ると、昨年のロジユニヴァースをふと思い出してしまう。同馬は札幌2歳Sを1分49秒1のレコードで快勝して、後のダービーへとつなげた。 しかし、スペースアークのそれは1分52秒0。ロジと見比べると採点が辛くなってしまうが、ラスト2Fは11秒6前後の連続ラップでまとめている。若駒らしく、まだパドックで余計な仕草も目につく。だが、勝負事に不可欠な闘争心にあふれた馬であることは間違いない。時計うんぬんは、ひとまず宿題としておきますか。 新潟芝1400メートル戦を制したラジャポネーズは5F通過59秒5という平均ペースの上に立ち、メンバー最速の上がりで1分22秒9。中央場所では坂と輸送がカギになるが、タイムは合格点。一方、新潟芝1600メートル戦を勝ったコスモセンサーは、5F通過が62秒2、7F通過が1分24秒0というスローの逃げ切りだけに、ウ〜ン…てな感じ。 札幌ダ1000メートルを勝ち上がったカネスフォルテは、「昔はこういう体の馬が、ダートの中距離で活躍したもんだ」と、懐かしさを呼び起こさせるドッシリとしたつくり。小倉ダ1000メートルを59秒2でまとめたダッシャーゴーゴーも、胸前や下腹に筋肉がいっぱい詰まった良質なダートの短距離馬ですね。
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レジャー 2009年07月28日 15時00分
データインパクト 藤田伸二騎手後編
先週に引き続き札幌開催における藤田伸二騎手を徹底チェックしていきたい。(データ集計期間は、2007年から09年7月12日)。 ◇東西比較 まず全場の騎乗馬を見てみると藤田は関西所属なのに、関東馬1214鞍騎乗に対し、関西馬は479鞍騎乗という不思議な数字が出る。ちなみに北海道での592鞍騎乗を差し引いても、関東735鞍騎乗と、関東の方がはるかに多いのだから、地盤は完全に関東である。 かなり奇妙で、何か面白い事情が隠れているのかもしれないが、馬券収益には関係ないので、ここでは追及しない。 では、本題となる札幌での関東馬と関西馬。連対率や複勝率はほぼ同等だが、単複回収率は関西馬がずっと上。馬券を買うなら関西馬だ。 ◇乗りかわり お手馬(前走も藤田が騎乗した馬)と、乗りかわりの馬の比較では、連対率、複勝率ともに乗りかわりの方が上。単複回収率に至っては、乗りかわり84%に対し、お手馬58%と大差がつく。 藤田はほかの騎手が下手に乗って負けた馬を復活させるということか? 逆に、お手馬の場合は、前走も能力を出し切っているケースが多く一変する可能性は少ない。この仮説通りだとすると、藤田はものすごくうまい騎手ということになるが、判断は読者の皆さまに任せよう。 ◇芝コース 1200メートル、1500メートル、2000メートルに良績が集中している。なかでも、最も得意としているのが2000メートル戦で、07年札幌記念(GII)では5番人気のフサイチパンドラで優勝するなど、上級条件でも実績を残している。2600メートルは複勝率5割と、一見好調に見えるが、単複収支は40%台と低迷している。 ◇ダートコース 買いは1700メートル。藤田はダートで24勝しているが、たった3勝の1000メートルに対し、1700メートルは21勝。単複収支、連対率、複勝率…どれを取っても1700メートルが上である。
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スポーツ 2009年07月28日 15時00分
プロレス界 新・勢力図はこうだ!!
日本プロレス界に三大メジャー連合VS闘魂同盟という二極化の流れが生まれそうだ。プロレスリング・ノア前社長でマット界に大きな影響力を誇っていた三沢光晴さんが急逝したことで、業界の勢力図は大きく変動しようとしている。ライセンス問題などで協調路線にあった新日本プロレス、全日本プロレス、そしてノアのメジャー3団体がより緊密な関係を保持する可能性は大である。その一方で、IGFのアントニオ猪木代表を中心とする闘魂の流れを汲む団体の連携も目立ってきた。多団体時代を経て氷河期に突入したマット界は、生き残りをかけた二大勢力のぶつかり合いが生まれようとしている。 ノアの象徴、三沢光晴さんの訃報はマット界に大きな衝撃を与えた。その悲しみは計り知れないが、現実を見つめたとき、“悲しい”だけでは済まされない。ノアしかり、他団体しかり、レスラーはどんな悲報があろうとも前進しなければならないからだ。 「今回のマイナスを乗り切るために、メジャー3団体はより強固な連係が必要になってくるでしょうね」。こう話すのは、ある団体関係者だ。メジャー3団体とはいわずと知れた新日本、全日本、ノアのことで、今年に入ってから非常に密接な関係を築いている。 今回の事故でもクローズアップされたが、3団体統一のライセンス発行に向け、新日本・菅林直樹社長、全日本・内田雅之取締役、ノア・仲田龍相談役(当時は統括本部長)、最近ではプロレスOBの馳浩衆議院議員も加わって、何度となく会談を重ねている。過去に新日本と全日本、全日本とノアなどふたつの団体がそろうことはあっても、3大メジャーが同時となることはなかった。それだけに、今回の連合にかける本気度はかなり高いと見ていいだろう。 そして、三団体連合の大きな事案であるライセンス発行に関して、大きな役割を期待されるのが全日本の武藤敬司社長だ。当初、ライセンス発行に関して、中心になるのはノア・三沢社長だと目されていた。志なかばで天国に召されてしまった今、その思いを継ぐのは武藤しかいないというのが周囲の目だ。 武藤は三沢さんと同時代に生まれ、ともに天才と称された。現在の社長兼エースという立場も酷似している。武藤自身も三沢さん急逝に関して強い思いを抱いているだけに、亡き盟友の遺志を継ぐ可能性は十分に考えられるだろう。 ノアでは、相談役に退いた仲田氏が、これまで手がけていた懸案に関しては引き続き自身が行う構えを明らかにしている。さらに田上明新社長も三沢さんの遺志を継ぐことを明言し、これまで以上の融和政策をとると見られている。 かつて田上の付き人をしていた杉浦貴が、7・20新日本・札幌大会で棚橋弘至のIWGPヘビー級王座挑戦を果たしたのに続き、真夏の祭典「G1クライマックス」(8・7広島大会で開幕)にも出場することがそれを象徴している。 三沢さんの死をきっかけに、メジャー同士のつながりはより強固なものになっていくのではないだろうか。 そんなメジャー3団体に対するのが、アントニオ猪木率いるIGFを中心とした闘魂同盟だ。 一昨年6月に旗揚げされたIGFは、メジャー3団体の動向に左右されることなく、独自路線を貫いている。猪木という絶大なるネームバリューを誇る象徴が先頭に立ち、これぞストロングスタイルという試合を全国のファンに届けてきた。会場には常に超満員のファンが集結。2〜3カ月に一度と興行数こそ少ないが、他団体にはない熱気を生んできたイベントである。 そんなIGFも昨年末から変化の兆しを見せている。昨年11月の名古屋大会に初代タイガーマスク、藤波辰爾という昭和新日本の流れを汲む、ベテランふたりが参戦。まさかの初シングルを実現させ、ファンを熱狂させたのは記憶に新しいところだが、これを機に猪木と初代タイガーらが急接近した。 彼らは「プロレス復興」を合言葉に、IGFだけでなく、リアルジャパンやドラディションなどで、レジェンドにしか見せることができない戦いをファンに提供。独自の形でプロレス人気再燃への動きを見せている。 猪木・IGFとは直接的な連動こそ見せていないものの、革命戦士・長州力も藤波&タイガーに呼応。“龍虎革命”を実現させるべく、ユニットとしての活動を活発化させている。こうした動きも、猪木らが目指す「プロレス復権」に繋がっていくもの。 今後の日本マット界は三大メジャー連合、闘魂同盟の二大勢力がどのように動くかで大きく勢力図が変わってくるだろう。氷河期といわれる現状を打破するためにも、二大勢力による切磋琢磨は大歓迎。今年の夏から秋にかけて、日本プロレス界に新たな風が巻き起こる。◎猪木&藤波&長州つなぐ初代タイガー 闘魂同盟のキーマンは初代タイガーだ。“プロレス黄金期の復活”という目標こそ同じだが、猪木、藤波、長州の間には、いまだ少なからず確執に似た感情は残されている。これは幾度となく闘いを繰り広げてきた人間にとって、消すことのできないものではあるのだが、その中和役となるのがタイガーだ。 一番年下ながら独自の存在感を発揮し、藤波、長州のみならず、猪木に対しても物言うことができる数少ない人間。今回の同盟に関しても、タイガーが間に入っているからこそ成立すると見る向きもあるほど。三大メジャー連合に対抗する勢力になるためにも、タイガーの役割は大きくなるだろう。(イラスト・たけだつとむ)
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スポーツ 2009年07月28日 15時00分
メジャー連合緊急会談 11月にライセンス発行へ
プロレスラーのライセンス制度導入に向けて、メジャー3団体が再び動き始めた。プロレスリング・ノア、新日本プロレス、全日本プロレスの首脳陣が27日、都内のノア事務所で自由民主党本部での意見交換会後、初となる会談を開催。健康管理の徹底を確認し、11月をメドにライセンスを発行する意向を示した。 メジャー連合の3団体が協調路線をより強固なものにした。ノア、新日本、全日本は、今年に入り水面下で試合出場に必要なライセンス制度を導入する方針で合同会議を実施。これまで2回の話し合いが行われていた。 本来であれば6月下旬に第3回を予定していたが、13日に三沢光晴さんが急死したことで、スケジュールの見直しを図った。その後、3団体の首脳は馳浩衆議院議員が中心となって自民党本部で行われた文部科学部会と文教制度調査会に出席し、ライセンス発行の意思を再確認。協調路線を敷いていた。 この日の会合にはノアの仲田龍相談役、新日本の菅林直樹社長、山本小鉄相談役、全日本の内田雅之取締役が出席。11月に記者会見を開き、ライセンス発行を目指すことが話し合われた。 新日本の山本小鉄相談役はライセンス発行の狙いについて「今はちょっとでも練習すれば、会社員でもプロレスラーとして肩書きがついてしまう。プロレスラーというのは、(人一倍練習して)汗水を流すべき人間。三沢さんが(プロレス界に)警笛を鳴らしてくれんじゃないか」と説明。ライセンスを発行することでプロレスラーとしての線引きをより明確にするものという。 山本氏によれば、ライセンスは各団体ごとに発行し、現在参戦している選手は定期的な健康診断を受診し、許可が下りた選手が出場可能になる。期限は1年間ごとに更新される予定。新たに入団する選手は、各団体の入団テストを通過し、練習を積んだ上で発行されるという。 今後は、各団体のリングドクターなどが集まり、現場レベルでの話し合いなど、最終調整が必要となってくる。 「ケガを隠している人は出さないよう各団体が目を光らせて。ああいう事故がないように」(山本氏)選手の命を守るため。さらにプロレス界の発展のため。3団体の合同船は再び進み始めた。
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スポーツ 2009年07月28日 15時00分
戦極 野獣 “金髪”口ヒゲに変身
いよいよ今週末にゴングが鳴る「戦極〜第九陣〜」(8月2日、さいたまスーパーアリーナ)へあの“野獣”藤田和之が帰ってきた。27日には海外合宿から帰国して成田空港で会見。1年2カ月ぶりのリングに立つリアルビーストは人間離れした進化を遂げていた。 昨年のコマンドサンボ世界選手権で“人類最強の男”エメリヤーエンコ・ヒョードルを倒したつわものブラゴイ・アレクサンドル・イワノフと対戦する藤田。この日は米国で4週間の直前合宿を終え「相手がサンボの選手なので山本(宜久)さんと対策を練ってきた。寝技も心配ない」とサンボ対策も万全だ。 今回対戦するヒョードルを倒した男は、弱冠24歳の未知なる強豪。藤田によれば「オレが中2でセンズリばっかしてたころに生まれた相手か…。写真を見て毛深いなって思ったけど、映像がないからどういう相手かわからない」というが、38歳になった連戦練磨のリアルビーストは初顔合わせも「関係ない。川の流れのように受け流すだけ」と全く意に介さない。 “ヒョードルを倒した毛深い男”との対戦に向けて藤田も負けじと驚くべき進化を遂げている。昨年6月「戦極〜第三陣〜」でトラビス・ビューにTKO負けを喫して以後、この1年2カ月で野獣はなぜか自然とヒゲが金髪になったそうで「染めてはいないんだけどこういう感じ。当日はこの勝負ヒゲで行くよ」と、野性味を増したリアルビーストは臨戦態勢だ。 だが、藤田にとって今回は勝つも負けるも地獄。もちろん負ければ今後開催予定のヘビー級チャンピオンシップから一歩後退することになるが、例え勝ったとしても、対戦ラブコールを受けている石井慧や吉田秀彦など、日本人強豪ファイターからターゲットにされることは必至。
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スポーツ 2009年07月28日 15時00分
戦極 中尾 藤田さん乱入させて貰います
8・2「戦極〜第九陣〜」でヘビー級ワンマッチ(対チェ・ムべ)に臨む中尾“KISS”芳広(37)が27日、都内のジムで公開練習を行った。 練習後、以前診察を受けた病院で薬を間違えられ、食中毒のような症状になってしまったことを告白。コンディションが最悪の状態だった過去を振り返り、「試合が組まれた時点で試合開始のつもりでいる」とプライベートの時も決して油断しない気構えで生活していることを明かした。 「一日中、格闘技しかやっていない」と話すようにまさに練習漬けの毎日。今年で37歳となるが、全く肉体の衰えを感じていない。それどころか「ここ二、三年が一番良い感じ」と自信を深めている。 今回勝てば、1月にTKO負けを喫したアント二オ・シウバとの再戦も見えてくる。「いつの日かヘビー級トーナメント一回戦でシウバとやりたい」と決意を新たにした中尾だが、最後に不敵なセリフを吐いた。「もし藤田選手が勝ったらリングに上がります」と対戦を熱望する藤田に対して宣戦布告を行った。 藤田との一戦、そして自らが提唱するヘビー級トップ選手のトーナメント開催に向け今回は負けられないところだ。
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スポーツ 2009年07月28日 15時00分
大日本プロレス デスマッチ王宮本貫録勝ち
27日の大日本プロレス後楽園ホール大会で蛍光灯200本凶器持ち込みタッグデスマッチが行われ、BJWデスマッチヘビー級王者の宮本裕向が激勝。 この日、佐々木貴と組み、伊東竜二&“黒天使”沼澤邪鬼と対戦した宮本。リング四方に200本の蛍光灯が張り巡らされ、有刺鉄線ネット、ラダー(脚立)、蛍光灯束などの凶器が持ち込まれた。 コールと同時の奇襲攻撃を受け、いきなり蛍光灯を被弾。さらに場外で、痛めつけられた。 なんとかリングに復帰すると、蛍光灯で伊東を殴打、さらにリング上に蛍光灯を敷き、ボディースラムで叩きつけ流血に追い込む。そして蛍光灯の破片を沼澤の脳天に突き刺すなど過激さは増していく。 もう止まらない王者・宮本は持ち込んだラダーの上から沼澤に雪崩式ファイヤサンダーを敢行。リング上にセットした机に脳天から叩きつけ最後はムーンサルトで圧殺した。 試合後、宮本は竹田誠志&木高イサミと結託し、伊東&アブドーラ小林&貴らにケンカ状。どうやら大日マットで世代闘争がぼっ発したようだ。
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その他 2009年07月28日 15時00分
新日本チケットプレゼント
新日本プロレス「G1クライマックス2009」中盤戦のヤマ場となる横浜大会(8月10日・横浜文化体育館=18時半試合開始)に、本紙読者10組20人をご招待。 『がんにならない・負けない神奈川づくり』応援チャリティー5周年記念大会として行われる同大会の問い合わせは株式会社 創まで。 ※プレゼントの応募は締め切りました。
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スポーツ 2009年07月28日 15時00分
球界因縁のライバル(33) 田中VS斎藤(上)
セ、パ分立60周年を記念して、11月22日に東京ドームで「プロ・アマNPB60周年センバツ野球」が行われる。大学球界の選抜チームと、プロ野球界の26歳くらいまでの若手選抜チームが対戦するメモリアルゲームだ。目玉にしようとしているのが、楽天・田中将大VS早大・斎藤佑樹の甲子園以来の対決。しかし、田中は難色を示しているという。「僕が選手を選ぶワケじゃないですから」と素っ気ないコメントに本心がにじみ出ている。 2006年夏の甲子園大会決勝戦。駒大苫小牧・田中は「ハンカチ王子」という国民的な人気者になった早実・斎藤と死闘を演じた。延長15回、37年ぶり2度目の決勝引き分け再試合の末に敗れている。『ハンカチ王子世代』と呼ばれたように、主役は斎藤で、田中は引き立て役にすぎなかった。が、ドラフト1位で楽天入りして3年目。野村監督から「神様・仏様・マー君やな。稲尾の後継者が出来た」と絶賛されるように、プロ野球界を背負って立つニュースターに成長している。 1年目に11勝7敗で新人王獲得。「マー君、神の子、不思議な子」と野村監督から命名されている。2年目の昨年は腰や右肩の故障もあり、2ケタに届かない9勝7敗1セーブという成績に終わった。しかし、3年目の今季は開幕から2完封を含む4試合連続完投勝ちして、「神の子」から「神様・仏様」に昇格している。その後、右肩の張りを訴え、一時期戦列を離れたものの、復帰後にすぐに勝ち投手。「田中は開幕前のWBCで大化けして帰ってきた。松坂などの体験談を聞き、実際にメジャーリーガーと対戦して最高の勉強をしてきたんだろう。ひと皮もふた皮もむけ、全く別人のようだ」というナインの評価は変わらない。 プロ野球界で3年目の雄飛を現実のものとしている田中にしたら、今さら甲子園のライバル、神宮のエース斎藤との投げ合いなどで騒がれたくないというのは、まぎれもない本音だ。斎藤がプロ入りして、自分の立場に追いついて来たときに初めてライバルとして認めることになるのだろう。 「ハンカチ王子世代と言われたが、今はマー君世代と呼ばなければおかしいだろう」。球界OBがこう明言する。甲子園ではハンカチ世代の田中だったが、今や立場が逆転。早大・斎藤の方がマー君世代と呼ばれるようになったのだ。斎藤がプロ野球を目指すのならば、当然のことだろう。田中を最大のライバルとして、追いつき追い越せで、プロ野球界でも再び立場を逆転するしかない。 ハンカチ王子狂騒曲の最中、早実の大先輩のソフトバンク・王貞治監督(現球団会長)は、胃ガンの手術で胃を全摘出、入院加療中だったが、かわいい後輩に親身のアドバイスを送っていた。「ワイドショーで『ハンカチ王子』などと騒がれているのは良くない。大学に進学して、本当の実力を見つけてプロの世界に入ってきてほしい」と。 甲子園で優勝直後はプロ入りに気持ちが傾いた時期もあった斎藤だが、王監督が望むように、早大教育学部に進学して着実に実力を身につけてきている。春季リーグ戦、1年生で開幕投手を務め勝利。07年6月3日の早慶戦では10年ぶりに神宮を満員にしている。さらに、早大優勝に貢献して1年生で史上初のベストナイン。その後の全日本大学野球選手権でも早大優勝で1年生として史上初のMVPを獲得している。その後も白星を積み重ね、20勝の大台に乗せている。
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トレンド 2009年07月28日 15時00分
戻って来たゾ「秋葉男」
映画「秋葉男Z(ゼータ)」の初日舞台あいさつが22日、東京・渋谷のアップリンク・ファクトリーで行われた。 同作は、2006年に映像化された「秋葉男」の続編。鎌倉泰川監督がMCを務め、この作品見どころを登壇者に尋ねるところから舞台あいさつ開始。ぺよん・潤とレイパー佐藤が持ちネタを披露し、おいしいところを持っていったが、役者陣も負けじと、関西ではロケ弁がお好み焼きだったなどの裏話を披露。池乃めだかとの撮影では、めだかのおかげで店舗内撮影があっさり許可されたという秘話もあった。また、当初は大物政治家も出演予定だったが、あれよあれよと言う間に幹事長、総理大臣となってしまい、ついに出演は実現しなかったらしい。 舞台あいさつは29、30日も19時から行われる。 同作のDVDも8月1日に発売される。<あらすじ> 薩摩都知事(森次晃嗣)は、秋葉原での不祥事の数々に対応するため条例によりヲタクたちを収容所送りにすることを決定。ヲタ仲間・志郎(鈴木優介)の協力で難を逃れるため、大阪・日本橋に逃げ込んだ世間知らずの王子様系ヲタ・右京(津田英佑)。ホステスのせりか(福永ちな)と彼女の父・由幸(池乃めだか)にかくまわれ、救世主たる伝説の秋葉男“ダン”(松井明)を捜し出し、ヲタク開放戦線を決意する。秋葉原と日本橋での縦断ロケ敢行。ヲタクたちの精鋭が秋葉原の不祥事、事件に立ち向かう社会派コメディー。テニスの王子様で人気キャラの声を演じる津田英佑と初ヒロイン役のグラドル・福永ちなの恋の行方、ウルトラセブンの森次晃嗣や吉本新喜劇の池乃めだかも入り乱れ救世主たる秋葉男を捜すサスペンスも見所。
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